タイトリストTSR3ドライバーを1年使ってみた|パワーフェードを打つなら最高のヘッド! 

ギア&スクールレビュー

1年間使ってのTSR3ドライバーの結果 

2022年秋に発売されたタイトリストTSRシリーズのドライバー。 発売直後にさまざまな雑誌やWebで試打のレビューが上がっていましたが、一定期間使用してみての評価はなかなか上がらないですよね。TSRが発売されて1年超、発売直後にTSR3ドライバーを手にいれ、実際に1年間使ってみての感想、評価です。 

これから新品、中古問わず、TSR3ドライバーを購入を検討する方もいらっしゃるでしょう。そんなゴルファーの皆様に参考になれば嬉しいです。結論から言うと、安定性と飛距離を両立した最高のドライバーです。 

ゴルフクラブ評価サイトでは辛口の評価になっているのも見かけますが、それはTSR3がそれなりに使い手を選ぶからだと思われます。 それなりにヘッドスピードがあるあるゴルファーでないと、低弾道、低スピンすぎて飛距離が稼げないドライバーです。 ちなみに私は、ヘッドスピード47m/s、ボール初速67m/s、キャリーで250ヤード(ラントータルで270ヤード程度)飛ばすゴルファー。 ロフト9.0度のモデルを使っています。

私が愛用しているTSR3の9.0度

決して簡単なドライバーではないのですが、とにかくフックが出づらくしっかり当たれば低い弾道でドローンと低スピンで飛んでいく。 TSR3以前はTS2のドライバーでティーショットでドロー、フェードと弾道をイメージして打ち分けるようにしていましたが、TSR3ドライバーでフェード一辺倒でショットするようになり、ティーショットのフェアウェイキープ率が大幅に改善。

フェードのティーショットでは、必ずティーグラウンドの右側から対角線にターゲットを狙うことで、フェアウェイを広く使えて、FWキープ率が大幅に改善します。

ちなみに、ティーグランドの真ん中からショットするプロはほとんどいないです。

必ず左右どちらかにたって、対角線に狙っています。

ティーショットでのドライバーの狙い方はこちらを参考にしてください。

ティーショットでのフェードボールの狙い方

最新のテーラーメイドQ10やPING G43010KのドライバーはMOIが10,000超えとなっており、そこまではないですがTSR3はMOIも4,756とかなり寛容性が高いので、大きく曲がらないです。

TSR3でフェアウェイキープ率は改善

2022年はタイトリストの2代前のドライバーTS2を使っていた時のフェアウェイキープ率は40%でした。

2022年のTS2ドライバーティーショットのデータ

2023年からTSR3ドライバーを使ったところ、フェアウェイキープ率が57.1%へ。TSR3ドライバーを使い始めて大幅にFWキープ率が改善しています。

2023年のTSR3ドライバーティーショットのデータ

TSR3ドライバーはこんなゴルファーにおすすめ 

普通にショットすれば軽いフェードがかかります。そして、かなりのチーピンを打とうとして、インサイドからヘッドを入れてもなかなかフックが打てないというドライバーです。 あとはとにかく低スピン。前作のTSiシリーズも低スピンでしたが、さらに低スピン化しており、風に負けずドローンと飛んでいきます。 

また、実測ロフトがかなり小さめなのも特徴で、ロフトが立っているため低弾道で距離を稼げます。逆に、ロフトが小さくかなりの低スピンなので力のないヘッドスピード45m/s以下のアベレージゴルファーだと、球が上がらず苦労してしまうでしょう。 ある程度使い手を選ぶドライバーとも言えます。

こんなゴルファーにおすすめです。

・ヘッドスピード45m/s以上

・安定したフェードボールでティーショットしたい

・スピン量が多めで、ティーショットで吹け上がることがある

・風に負けない低弾道のティーショットをうちたい

TSRのアドレスから見た時のイメージ

TSRシリーズドライバーの違い 

    シリーズ展開 主な使用プロ(過去含む)  
1シリーズ  重心位置がヘッドの後方にあり球が上がりやすい。シリーズ最大のMOIで曲がり幅が小さい 。 
超軽量のヘッドでスイングスピードが上がる。 
TSシリーズ以降に展開   
2シリーズ  重心の位置がヘッドの後方にありインパクト時にロフトがつきやすく高い弾道となる  910シリーズから全シリーズに展開  ジョーダン・スピース、イム・ソンジェ 
3シリーズ  2シリーズに対して、重心の位置がフェース側にあり、弾道が低めに出るタイプ。  910シリーズから全シリーズに展開  ジャスティン・トーマス 、パトリック・キャントレー、マシュー・フィッツパトリック 
4シリーズ  ヘッド体積が小さく、3シリーズよりさらに超低スピンのタイプ。  
9度のモデルが品薄で手に入らない 
TSシリーズ以降に展開   

TSR3ドライバーのスペック 

TSR3ドライバーの特徴は、実測ロフトの小ささ。表示ロフト9.0度のモデルで、なかなか市販のドライバーとしては珍しいのですが実測ロフトは表示より小さく8.3度となっています。ロフトが立つとどうしてもサイドスピンがかかりやすいが、4,756g/cm3という大きなMOIで曲がりを抑えています。

表示ロフト/実測ロフト (°) 9.0/8.3 
実測ヘッド体積 (cc) 456.2 
ヘッド実測重量 (g) 201.7 
重心距離 (mm) 41.6 
重心角 (°) 23.8 
慣性モーメント (g/cm3) 4,756 
フェース角2.0°オープン

TSR3ドライバーにマッチするシャフト 

TSR3ドライバーはかなりの低スピン設計となっているため、使いこなすにはそれなりのヘッドスピードが必要です。 45m/s以上のHSが目安。 

シャフトの硬度はS,Xが候補になりますが、メーカーやモデルによって同じSでも硬度がかなり違います。あるモデルのXシャフトより別モデルのSシャフトの方が硬いことも。例えば、女子プロの中で人気のスピーダーNXグリーン60のXと、PGAの男子ツアーで使用率の高いVENTUS TR BLACK 6のSだと、VENTUS 6Sの方が少しだけ硬いです。

Sのフレックス値Xのフレックス値
スピーダーNX グリーン6011.713.2
VENTUS TR BLACK 613.515.2
フレックス値が大きいほど硬い

同じ条件で測定したフレックス値を確認しましょう。 また、45~49m/sのヘッドスピードのゴルファーは硬度で迷うと思いますが、どちらか迷うなら柔らかい方がおすすめ。 

ヘッドスピード別のフレックス値の目安はこちらです。 

45~47m/s 12.5~13.0程度 
48~50m/s 13.1~13.9程度 
51m/s以上 14以上 

HS45m/s以上のハードヒッターには結論、3つのシャフトが主な選択肢となります。 飛距離のポテンシャルで選ぶならVentus Blue、コントロール性能で選ぶならTensei Orange 1K、コスパで選ぶならTour AD DI。 基本的はこの基準で選びましょう。 

ハードヒッターのためのシャフトの選び方はこちら

HS45~47m/sにおすすめシャフト 

TENSEI Pro Orange 1K-60 S 

硬度 12.9 

Tour AD DI-6 S 

硬度 12.4 

HS48~50m/sにおすすめシャフト 

VENTUS TR BLUE6 S 

硬度 13.5 

多くのプロが使用するVENTUS TR BLUEは、Sフレックスでも少し硬め。

Tour AD DI-6 X 

硬度 13.8 

HS51m/s以上におすすめシャフト 

VENTUS BLUE X 

硬度 14.1 

TENSEI Pro Orange 1K-60 X 

硬度 14.4 

TSR3おすすめシャフト比較

 重量  フレックス値  トルク  調子係数  
硬いTENSEI PRO ORANGE 1K 6X71.314.4 2.9 31.6 
VENTUS TR BLUE 6X70.4  14.1  2.9 30.5 
Tour AD DI 6X68.713.8 3.0  22.4 
VENTUS TR BLUE 6S68.913.5 2.927.8  
TENSEI PRO ORANGE 1K 6S68.212.9 2.935.0
柔らかいTour AD DI 6S65.312.4 3.022.7

※調子係数は数字が大きいほど元調子

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