ラウンドでのパット数の記録は意味がない|パット数より記録すべき数字とは

データ

ゴルフスコア記録アプリでスコア管理をされているゴルファーは多いと思います。 

ただ、このスコア記録アプリ、多くの点で問題があります。 

スコア記録アプリで表示される数字の多くはスコアアップにつながる数値ではないからです。 

  • フェアウェイキープ率 
  • OB数 
  • パーオン率 
  • パット数 

これらはスコアアップには多少つながるものの、その関連性が薄い、もしくはもっと良い数値がある数値たちです。 

蓋然性が低いとも言います。 

パーオン率の蓋然性については、こちらで述べました。 

フェアウェイキープ率とOB数の代わりに、「ティーショットでOBもしくはチョロをした数」を記録することをお勧めします。 

80を切るためには、この「ティーショットでOBもしくはチョロをした数」を18ホールで2回以下に抑えなければなりません。 

また、フェアウェイキープ率や、OB数、パーオン率についてですが、各数値の適正数値を把握している方も少ないと思います。 

ビジネスでも、蓋然性が低い数値を目標として、さらにその目標数値に適正感がない、と言うケースは非常に多いと思います。 

そのような数値を目標にされてしまった社員の行先は、「デスマーチ」です。 

昨今、目標数値のプレッシャーから不正をしてしまうケースが散見されますが、それは目標が高すぎるのではなく、多くはこの蓋然性の低く、さらに適正感がない、と言うのが根本的な問題であると考えます。 

話がそれました。戻しましょう。 

特に、ゴルフスコアにおいての、「パット数」はスコアアップに対して蓋然性が間違いなく低いので、記録方法を見直すべきです。 

まず、パットですが、60cmのパットでも、15mのパットでも同じ一打ですが、大きく難易度が違います。 

これがPGAツアープロの距離別のパット数です。(Marke Broadie 「Every Shot Counts」より) 

60cmのパットは、プロだと99%外すことはないですが、15mのパットとなるとプロでも3%しか入りません。 

つまりは、グリーンが大きくで長いパットが残るコースだったり、セカンドショットの精度が良くてパーオンする確率が高いと、長いパットが残るのでパット数は増えます。 

逆に、セカンドショットではグリーンオンできなかったが、サードショットでグリーン周りからピン近くに寄せるケースが増えればパット数は減ります。 

グリーンが小さいコースでも距離が短くなるのでパット数は減るでしょう。 

つまりは、コースと直前のショットによってパット数は大きく影響するため、今日のパット数が30でも40でも一喜一憂すべきではないです。 

ラウンドでのパットについては、コースや直前のショットの影響を排除して分析すべき。 

まず、シンプルなのは、「9m以内のパットで3パットした数」です。 

PGAツアープロは9m以内での3パットの確率は5%。20回に一回しかありません。 

80を切るのが目標であれば、この「9m以内のパットで3パットした数」をラウンドで1回以内に収めなればなりません。 

ただ、「9m以内のパットで3パットした数」だけでなく、できればラウンドでのパットの距離をすべて記録して、PGAツアープロの数字と見比べてみることをおすすめします。 

そうすると、特定の距離のパッティングに弱点があることがわかるのではないでしょうか。 

弱点がわかれば、そこを練習で強化すれば良いだけ。 

そのようにパッティングを強化する方が、単純なラウンドのパット数を記録するよりはるかに効果的です。 

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