PGAツアー、LIVツアーでの使用率が高く、上級者に人気の2大ゴルフメーカー、タイトリストのTSR3ドライバーと、PINGのG430 MAXドライバーの比較です。
特に、PING G430 MAXは2023年、ゼクシオに次ぐベストセラーのドライバー。かなりヒットしたモデルです。実際にドライビングレンジでのインプレッションとラウンドでの結果をレポートします。
G430ドライバーとTSR3ドライバーの比較
G430 MAX 9度 | TSR3 9度 | |
表示ロフト/実測ロフト (°) | 9.0/9.6 | 9.0/8.3 |
ライ角 | 60 | 62 |
実測ヘッド体積 (cc) | 459.3 | 456.2 |
ヘッド実測重量 (g) | 201.6 | 201.7 |
重心距離 (mm) | 44.1 | 41.6 |
重心角 (°) | 29.2 | 23.8 |
フェース角(°) | 1.6°オープン | 2.0°オープン |
慣性モーメント (g/cm3) | 5,412 | 4,756 |
今回テストしたシャフトは以下の通り、G430ドライバー、TSR3ドライバーともスリーブはノーマルポジションでテスト。
G430 MAX 9度 | TSR3 9度 | |
シャフト | PING TOUR BLACK 65S | Tour AD DI-6X |
スリーブポジション | 標準 | A1(標準) |
フレックス | S | X |
長さ(inch) | 45.25 | 45.25 |
重量(g) | 59 | 68.7 |
調子 | 中元 | 中 |
トルク | 3.8 | 3.0 |
スペック上は、どちらも同じ60g台のシャフトとなっていますが、PING TOUR BLACKの方が約10g軽い。
PING G430 MAX ドライバー(TOUR BLAK)の最安値はこちら↓
持ってみると確かにG430 MAXドライバーの方がかなり軽く感じます。
ちなみに私はHS47m/sでドライバーだとキャリー250y飛ばせるゴルファー、普段はタイトリストのTSR3ドライバーを使っています。
ちょうどTSR3ドライバーを使って1年経ったところ。
アドレスでの見え方
写真ではわかりづらいかもしれませんが、G430 MAXの方はかなりアップライトな見た目。かなりトゥ側が立っているイメージ。
カタログ地でのライ角自体はG430 MAXの方が2度フラットなのですが、TSR3の方が断然フラットに見えます。 個人的にはG430 MAXのアップライトな見た目はかなり違和感。このG430のアドレスでのイメージは好き嫌いが分かれるかと。
カタログ値だけを信じるのは危険ですね。
ドライビングレンジで使ってみた
ドライビングレンジでは、とにかくG430 MAXドライバーのアップライトさが強調されます。
またG430 MAXの打感は「カキーン」という硬い音で、フェースが弾く感じ。
TSR3はフェースに乗って「バシュッ」という重い打感です。
G430どうしてもアップライトな見た目に違和感があり、チーピンがおきてしまいそう。
スイングしてみるとTSR3ドライバーより左に打ち出してフェードで戻ってくる弾道。
また、TSR3より弾道は高めです。
普段使っているTSR3ドライバー(シャフトは、Tour AD DI-6X)の方は、安定したフェード。
TSR3に対して、PING 430 MAXの比較をまとめると、、、
G430 MAX | TSR3 | |
弾道 | 中弾道 | 低弾道 |
打ち出し | 左 | 右 |
ドロー/フェード | 真っ直ぐ~フェード系 | フェード系 |
打感 | カキーン系で硬い | バシュッと手応えがある |
大きな違いは打ち出し方向。G430 MAXはTSR3に比べて、左に打ち出されやすいです。
打ち出しが左に出やすいので、プッシュアウトのミスが軽減できるドライバーというインプレッション。
PING 430 MAXはMOIが5,412とTSR3の4,756に比べて、かなり大きいですが、このレベルになるとそこまで曲がりの大小は感じないです。
では、次の日のラウンドではどうでしょうか!
ラウンドで使ってみた比較
テストで使ってみたのは、千葉県の大喜多城ゴルフ倶楽部の西コースと東コース。
ボールは最新の「ブリヂストン Tour BX」を使いました。
ちなみに、Tour BXはふるさと納税でゲットするとお得です↓
練習場では、G430のアップライトなイメージで違和感を感じましたが、コースで構えてみるとそこまで気にならないです。
実際にラウンドで使ってみたラウンドごとの結果はこちら。
使用ドライバー | 飛距離 | FWキープ | 結果 | |
西コース 1H 493y Par5 | G430 MAX | 265y | × | 当たったが、少し左に出てフェードで戻ってきて、左のラフへ |
西コース 2H 343y Par4 | G430 MAX | 258y | × | プッシュスライス。右のラフへ |
西コース 3H 349y Par4 | G430 MAX | 239y | ◯ | 1Hと同じ弾道をイメージしたが、プルスライス。 左へ出て大きくスライスがかかる。FW右側に着弾 |
西コース 4H 114y Par3 | – | |||
西コース 5H 426y Par5 | G430 MAX | 203y | × | 開いて当たって大きくプッシュスライス ペラっとしたあたりで距離もでない |
西コース 6H 121y Par3 | – | |||
西コース 7H 311y Par4 | TSR3 | 302y | × | 打ち下ろしでワンオンを狙ってTSR3でフェードイメージでショット。 イメージ通りの弾道だがグリーン左手前のガードバンカーへ もうちょっとでワンオンだった! |
西コース 8H 312y Par4 | TSR3 | 281y | ◯ | 打ち上げのショット。 少し右へ出たが低弾道フェードで、FW右サイドへ。 |
西コース 9H 360y Par4 | TSR3 | 260y | ◯ | ミスしてプルスライスの弾道。 FW左側から曲がって、FW右サイドへ |
東コース 1H 377y Par4 | TSR3 | 280y | ◯ | イメージ通りのストレートフェードでFWへ |
東コース 2H 377y Par4 | TSR3 | 228y | × | ペラっとしたプッシュスライスで右サイドの林の中へ |
東コース 3H 330y Par5 | TSR3 | 275y | ◯ | 少し右へ打ち出したが少しフェードしてFW右サイドへ |
東コース 4H 165y Par3 | – | |||
東コース 5H 303y Par4 | TSR3 | 277y | ◯ | ワンオンを狙って狙い通りにストレートフェードで、グリーンの手前10yまで運ぶ |
東コース 6H 377y Par4 | TSR3 | 270y | ◯ | 少し右に出たが軽いフェードでFW右サイドへ |
東コース 7H 360y Par4 | TSR3 | 202y | × | 大きくプッシュスライス。 力なく右の林へ |
東コース 8H 125y Par3 | – | |||
東コース 9H 510y Par5 | TSR3 | 237y | × | 当たりは悪くないプッシュスライス。 右サイトのバンカーの縁に当たって戻されバンカーへ |
ラウンドでのG430 MAXとTSR3の比較数字
G430 MAX | TSR3 | |
平均飛距離 | 241.25y | 261.2y |
FWキープ率 | 25% | 60% |
ラウンドでは、飛距離、方向性ともTSR3の方が良い結果になりました!
ちなみにスコアは87。重いグリーンに最後までパッティングのタッチが合いませんでした。
あとは、3回ドライバーでのティーショットのミス(ペラスライス)が出て、そこで実質3打落としたのが痛かった。
G430 MAXとTSR3の比較結果
TSR3ドライバー × Tour AD DI-6X の方が良い!
G430 MAX | TSR3 | |
飛距離 | 勝ち | |
方向性 | 勝ち | |
ミスの寛容性 | 勝ち | |
つかまり | 勝ち | |
打感 | 勝ち |
スコア4-1で、タイトリストTSR3の勝ち。
G430MAXドライバーの所感
今回は、PING純正のシャフトPING TOUR BLACK 65のSを使いましたが、シャフトの重さがTour AD DI-6Xより10g軽いため、310g台のドライバーとなりました。
ドライバーヘッドが大きく見えるため、インパクトでヘッドがなかなか戻ってこない感じで、いまいちフィーリングが出ませんでした。
きっちり当たった時はTSR3同様、綺麗なフェードで飛んでいきます。
ヘッドを返しづらいので、意図的にドローを打ちに行くとコースでは右にプッシュスライスしてしまいました。
TSR3ドライバーの方は、フラットな見た目で洋梨型のコンパクトなイメージ。
アドレス時の見た目が両極端なので、TSR3ドライバーからの移行は難しかった。。
TSR3の方がフェイスをストレートに戻しやすく、弾道のイメージもしやすい。
当たった時の飛距離は、TSR3の方が低弾道の超ロースピンで飛んでいくので、TSR3ドライバーに軍配が上がります。
2024年1月現在、MOIが10,000越えのG430 10Kもリリースされていますので、次回はG430 10K をテストしてみたい!TSR3を超えるか?
今の所、最強のTSR3ドライバー × Tour AD DIの最安値はこちら↓
TSR3ドライバーを1年間使ってみてのレビューはこちら
PING&Titleistドライバー比較表
今までテストしてきたPING、Titleistドライバーの比較表に、今回のG430 MAXを追加しました。
G430 MAXはタイトリストの前々モデルのTS3より少し捕まらない感じ。
G430 MAXは重心距離が長く、決して捕まるドライバーではないですが、左に出やすくそういう意味では右のミスを軽減してくれるドライバーです。
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