プロの試合を見ていると、50ヤード以内のアプローチは大体ピンから1m以内に寄せてくるイメージですよね。
プロはどのように50ヤード以内のアプローチを寄せてくるのでしょうか?
まず、大事なのは”ピンから1.5m以内に寄せること”です。
実は、PGAツアープロでも2mのパットをカップインさせる確率は50%。1.5m以内となると80%の確率で入れてきます。
1.5mは決めなければならない距離と考えましょう。2m以上のパットになるとまずは寄せるのが第一優先の距離です。
カップから1.5mの半径に寄せるためには、1.5m(約2ヤード)間隔でショットを調整できることが必要になります。
ソールの選択肢が多いVokeyでのフィネスウェッジで工夫すれば、毎回ピンに寄せることができます。ぜひ、フィネスウェッジの距離の合わせ方をマスターしましょう。
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フィネスウェッジでの距離の合わせ方
フィネスウェッジはソールを使ってわざとダフらせて寄せるテクニック。
フィネスウェッジを成功させるには、ソールのバリエーションが豊富なVokey SM9がおすすめです。
ソール形状は、52度までのウェッジならFのハイバウンス設定、54度から58度ならバウンスが10度のSが良いです。
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まず、フィネスウェッジの最大キャリーの飛距離はサンドウェッジ(最も飛距離がでないクラブ)の1/3の距離を目安にします。
サンドウェッジのフルショットのキャリーが90ヤードくらいなら、大体30ヤードくらいまでのキャリーが必要なショットで使います。
ここでは一旦最大キャリー30ヤードとして解説を進めます。
フィネスウェッジの最大飛距離とサンドウェッジのフルショットの間の距離はディスタンスウェッジというショットで埋めます。
まず基本的には、距離を合わせるのは、振り幅とクラブを変えることで調整します。
振り幅でキャリーの目安を作る
まずキャリーを振り幅で合わせます。
振り幅のバリエーションはできるだけ多いほうがいいです。このバリエーションが多い方がアプローチのスキル高いと言えます。
振り幅を、ヒザからヒザ、腰から腰、胸から胸とかの3種類でレッスンしている本やYoutubeがあるのですが、おすすめはサーフィンの波のサイズを利用した振り幅の合わせ方。
サーファーにとってはイメージがめちゃめちゃ合いやすいです。
サーフィンでの波のサイズは以下の通りですよね。
ヒザ | かなり小さい波。ロングボードでやっと |
モモ | 小さい波。ロングボードでまずまず |
腰 | 小さめ。ショートでもできる |
腹 | 中くらいの波。ショートでまずまず |
胸 | ショートで楽しめる大きさ |
肩 | 大きめの波。少しスリルを味わえる |
頭 | 台風などでの大きな波。スリルがある |
オーバーヘッド | 大きすぎてクローズになるポイントも |
波のサイズのイメージで、振り幅を作っていきます。
まず、フィネスウェッジで使うのは、ヒザから胸の5つのサイズを活用します。これだと少し物足りないので、モモと腰の間に「足の付け根のあたりの股間」を追加して、6つの種類の振り幅を作ります。
キャリー最大30ヤードとした時の振り幅と距離の関係
まずは、Vokeyの56度のサンドウェッジか58度のロブウェッジで以下の振り幅で距離を作っていきます。
振り幅 | キャリー |
ヒザ〜ヒザ | 5y |
モモ〜モモ | 10y |
股間〜股間 | 15y |
腰〜腰 | 20y |
腹〜腹 | 25y |
胸〜胸 | 30y |
振り幅とキャリーの距離の関係は人によって変わってくると思いますが、腰から腰の振り幅でたとえば40ヤード飛んでしまうとかだと、スイングスピードが速すぎます。
スイングスピードをもっと落として、距離を調整できるようにしましょう。
個人的にはドライバーで280y飛ばす人でも58度のロブウェッジで腰から腰の振り幅で20ヤードのキャリーで抑えられるようにした方が良いです。
クラブでランの目安を作る
次に、Vokeyサンドウェッジの56度もしくは58度でのキャリーに対するランの目安を作っていきます。
キャリーに対するランの関係は、ゴルファーごとに違いますが、このフィネスウェッジの打ち方のようにボールをおけば、58度のロブウェッジならキャリーに対して、大体1/2くらいのランになるはずです。56度だと、2/3程度です。
ただ、たとえば58度のロブウェッジで30ヤードのキャリーで、15ヤード転がるかというと転がらないです。
ウェッジごとに最大のランの距離を設定します。56度だと12ヤード程度、58度で10ヤード程度で設定します。
58度のロブウェッジでランも追加していきます。
58度のロブウェッジランandキャリーのマトリクス
振り幅 | キャリー | ラン | 総飛距離 |
ヒザ〜ヒザ | 5y | 2.5y | 7.5y |
モモ〜モモ | 10y | 5y | 15y |
股間〜股間 | 15y | 7.5y | 22.5y |
腰〜腰 | 20y | 10y | 25y |
腹〜腹 | 25y | 10y | 35y |
胸〜胸 | 30y | 10y | 40y |
さらに、ギャップウェッジやピッチングウェッジでも同じように目安を作っていきます。スイングスピードをしっかり落とせば、ギャップウェッジでもピンチングウェッジでもキャリーは同じになるはずです。
私の場合、52度のギャップウェッジだとキャリーとランが同じくらい、46度のピッチングウェッジだとランがキャリーの倍くらいが目安です。
こんな感じになります。
52度のギャップウェッジランandキャリーのマトリクス
振り幅 | キャリー | ラン | 総飛距離 |
ヒザ〜ヒザ | 5y | 5y | 10y |
モモ〜モモ | 10y | 10y | 20y |
股間〜股間 | 15y | 15y | 30y |
腰〜腰 | 20y | 15y | 35y |
腹〜腹 | 25y | 15y | 40y |
胸〜胸 | 30y | 15y | 45y |
46度のピッチングウェッジランandキャリーのマトリクス
振り幅 | キャリー | ラン | 総飛距離 |
ヒザ〜ヒザ | 5y | 7.5y | 12.5y |
モモ〜モモ | 10y | 15y | 25y |
股間〜股間 | 15y | 20y | 35y |
腰〜腰 | 20y | 20y | 40y |
腹〜腹 | 25y | 20y | 45y |
胸〜胸 | 30y | 20y | 50y |
ロブウェッジ、ギャップウェッジ、ピッチングウェッジの3つのクラブで6つの振り幅を駆使することで、これだけの距離が打ち分けることができるようになります。
ウェッジ間距離をどう埋めるか?
3つのウェッジを6つの振り幅で駆使することで、かなりの距離を打ち分けることができるようになります。
ただ、はじめにピンに対して、1.5m(約2m)に寄せたいと書きました。
そうなると50ヤードの距離だと、最低でも25種類の距離が打ち分けられないといけません。
この6つの振り幅と3つのウェッジだと、18通りのショットが可能ですが、中には同じ距離になってしまうのもあるので、打ち分けることができるのは大体15通りくらい。
あと10種類足りません。
この残り10種類を打ち分ける方法は、クラブの長さを変える(握る位置を変える)、ボールの位置を変えて弾道で調整する、あと1本ウェッジを追加するなどありますが、おすすめは”フェースを開いて調整する”です。
これが最もシンプルで、スイングを変えることもなく実行可能。
ウェッジ間距離は、フェースの開き具合で調整します。フェースを開いて距離を落とす。
開き方もできるだけ細かいできる方が良いですが、3度ほど開いた場合はこうなります。キャリーは変わらず、ランの距離のみ変わります。
58度ロブウェッジを3度開いた場合
振り幅 | キャリー | ラン | 総飛距離 |
ヒザ〜ヒザ | 5y | 2y | 7.5y |
モモ〜モモ | 10y | 4y | 14y |
股間〜股間 | 15y | 6y | 21y |
腰〜腰 | 20y | 8y | 28y |
腹〜腹 | 25y | 8y | 33y |
胸〜胸 | 30y | 8y | 38y |
このようにフェースを開くことで、弾道が高くなりランが減ります。開くことで距離を調整できます。
どれくらい開けばランがどれくらい落ちるかを把握しておけば、50ヤードの距離で1~2y間隔でピンに寄せることが可能になりますね!
ラウンドでの考え方
当然ですが、ラウンドでは上り、下りがあり、上りだとランが減り、下りだとランが増えます。
考えると非常に複雑ですが、単純に考えるならば、上りの場合はランが2/3、下の場合はランが2倍になる計算で寄せていきましょう。
もしくは、ラウンドで色々計算するのは面倒なので、上りなら番手を上げる、下なら番手を下げるというシンプルな方法でも良いですね。
米国のショートゲーム専門プロコーチのラウンドでのフィネスウェッジの寄せ方、James Sieckmann レッスン動画はこちら。
フィネスウェッジ習得のためのウェッジは?
日本ではフィネスウェッジというメソッドが浸透しておらず、いまだに右足よりにボールを置いてランニングアプローチみたいな教え方が多いですよね。
この打ち方だと、ソールは使わないので、ソールの形状はなんでも良いんですよね。
という訳で、日本のメーカーは総じてソールについては無頓着。せいぜい、ハイバウンスかローバウンスか程度。
海外のメーカーの方がフィネスウェッジに適したウェッジを製造しています。
やはりおすすめはVokeyのSMシリーズです。
ソールの形状にこだわっていて、ちょうど良いウェッジが見つかりやすいです。
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