CARVERの特徴
サーフィンの陸トレに役立つサーフスケートの世界No.1メーカーCARVER。 最近は、YOW(ヤウ)などの新興のサーフスケートメーカーも出てきていますが、やはりサーフィンのリクトレにはサーフスケートというイノベーションを実現したCARVERのスケートボードが一番良いです。 ただ、CARVERのモデルは数多くどれを選べば良いかわからないですよね。 2024年最新のサーフスケートCARVERの選び方を解説します。
CARVERは1995年カリフォルニアのVenice発のメーカー。 日本人からするとカリフォルニアブランドと一括りにしてしまいがちですが、カリフォルニアって日本列島全体ほどの面積があり、かなり多様性がある地域です。 カリフォルニアの北と南ではかなり文化も違います。
CARVERはロサンゼルス周辺のメーカーなので、カリフォルニアの南寄りの中部、カリフォルニアの中心部の華やかな文化の影響を強く受けています。 同じくカリフォルニアの南側のメーカーのChannel IslandsとLostとのコラボしたサーフスケートのモデルが充実しています。 サーフスケートの第一人者として、トラックの開発に余念がなく初代から続くCXシリーズや可動域の大きいC7シリーズなどをリリースしています。 米国のCARVERではトラックのバリエーションとして、さまざまなカラーも発売し始めています。
プロサーファーの陸トレ用としての人気も高く、特に日本のプロサーファーの場合はほぼ100%CARVERを使っていますね。YOWを使っている選手もいますが、かなり少数派です。
CARVERサーフスケートの選び方
トラック
CARVERには現在、C7、CX4、C5の3種類のトラックが用意されています。 結論から言うと、CX4のトラックを購入すべきです。 C5トラックは2024年2月現在、トラックの販売も中止しており、新しいモデルでもC5トラックモデルはリリースされません。 C7も良いトラックだと思いますが、CX4に比べて少し高価なのと前輪がフラフラしすぎるため、あまりおすすめできません。 前輪がフラフラしてしまうと、サーフスケートの基本テクニックであるプッシュがしづらいので、低速でしか走れずつなまらなくなってしまうでしょう。初心者でC7トラックを選んでしまうとスケートボードの基本テクニックPプッシュの習得が難しいので、初心者ほどしっかりしたCX4を選びましょう。
実際、CARVERで陸トレしているサーファーをよく見かけますが、ほぼ100%、プッシュの基本ができてないです。まずはプッシュをマスターするところから始めましょう。
C7よりCX4の方が少ししっかりしたトラックで、基本中の基本であるプッシュがしやすい。 C7に比べて少しターンがしづらいですが、少しハードな方が練習になるのでCX4がおすすめです。 コスト面、性能面、どちらをとってもCX4です。
TRITONシリーズではなく、SURFSKATEシリーズを
CARVERには、SURFSKATEシリーズとTRITONシリーズがあります。 TRITONシリーズの方が価格が安いですが、TRITONシリーズは”キッズや体重の軽い女性向け”です。 トラックの高さが低く、力のないキッズや体重の軽い女性でもターンがしやすくなっています。 成人男性だと、トラックの高さが足りずターンの時にサーフスケートのサイドが地面についてしまい、ターンがしづらいです。 価格は高いですが迷わずSURFSKATEシリーズを選びましょう。
Wheel Base(ウィールベース)
サーフスケートの性能に最も影響するのがWheel Base(ウィールベース)。 第一に、Wheel Baseを確認しましょう。 Wheel Baseの長さが大きければ回転半径が大きくなり、安定性が増します。 基本的にはWheel Baseが長いほど身長が高いサーファーに向いています。
CARVERでは、17インチのWheel Baseが基本となっており、平均的な170cmの身長でWheel Base17インチのCARVERが適しています。 Wheel Baseが短い方が回転しやすいのですが、180cmほどの身長の高い方が短い16インチ台のWheel BaseのCARVERを使ってしまうとターンが簡単すぎて練習にならないので、注意しましょう。 以下の身長の基準でウィールベースを選びましょう。
身長 | 適切なウィールベース |
160cm台 | 16inch台 |
170cm台 | 17inch台 |
180cm台 | 18inch台 |
全長はできるだけ長いものを
CARVERの性能としては、30インチとか32インチとかの全長はあまり気にしなくて良いです。 全長ではなく、ウィールベースの長さがCARVERの回転半径を決めます。 ウィールベースを基準に選ぶのが基本ですが、あまり全長が短いものだとサーフィンでの狭いスタンスが癖になってします。
CARVERサーフスケートの一番のデメリットとして、狭いスタンスが癖になってしまうことなのですが、これを防ぐためには、できるだけ長いものを選ぶことです。 どんなに身長が低い人でも30インチほどはある方が安心です。
ウィールはデフォルトのMug Wheel 70mm Smokeで基本OK
カーバーのウィールは、多くのコンプリートセットに付属している Mug Wheel 70mm Smoke 70mm 78a(黒いウィールですね)で特に不満を感じることはないと思います。 硬さが78aで、標準的なちょうど良い硬さになってます。 ウィールを変えるなら、少し硬めの69mm/81aをおすすめします。 標準のウィールより少し硬めになっていて、パワースライドなどの技をやりやすいスペックです(その代わり、路面からの振動が多くなります)。
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ネットで買える平行輸入品で全く問題なし
CARVERの日本での取り扱いは、ムラサキスポーツやサーフショップなどの正規販売店が主流ですが、価格が高い。 円安もあり、正規販売店でのCARVERの価格はかなり高くなっています。 楽天やYahoo!ショッピング、Amazonで独自にショップが平行輸入したモデルが販売されていて、正規代理店の価格より安価です。 ネットの輸入品でも商品は正規代理店と同じなので、ネットの輸入品で全く問題なしです。
コンプリートモデルを
CARVERはトラックセットやウィールのみも販売されています。 なので、スケートボードを持っていれば、CARVERのトラックセットのみを買って自分のスケートボードに取り付けることが可能です。 ただ、トラックセットの価格を考えると、ネットで買える平行輸入品のコンプリートモデルを買った方がはるかにコスパは良いです。
コスト的にあまりトラックセットを購入するメリットは感じません。基本的にデッキとトラック、ウィールがセットになっているコンプリートモデルを購入しましょう。
CARVERサーフスケートの比較表
現在、在庫があるモデルを中心の比較表です。
まず、基準となるモデルはCARVERの登場当初からあるResinとKnox。現在在庫がほぼない状態ですが、マトリクスの中心に位置付けています。 そのほかのモデルを比較するとこんな感じ。 まずは身長の高さでモデルが選べますので、身長ごとに最適なモデルを探しましょう。
次に、サーファーのライディングスタイル。 WCTのプロのように、トライフィンのスラスターで波を縦に上がって大きなスプレーを飛ばしたり、エアリアルを決めたりというハイパフォーマンス系のCARVERと、ツインフィンのサーフボードでカットバックでつないで行くようなカービングを中心としたスタイルを重視したライディングスタイルのCARVERとで分けることができます。 マトリクスを参考にしながら、最適なCARVERを選んでいきましょう。
2024年おすすめのCARVERのモデル
トラックはCX4、ウィールベースは身長÷10inch、TRITONではなくSURFSKATEシリーズと考えると、最適なCARVERのモデルはかなり絞られます。 本来は、Black Tip、Super Surfer、Knox、Resinあたりがオールラウンドで最もおすすめなのですが、在庫がない2024年、以下のモデルを選んでいきましょう。
第一位 AKAFUJI
デッキの長さが32inchと比較的長めながら、ウィールベースが17inchと抑えめになっており、回転性と安定性のバランスの良いモデル。他のおすすめのCarverより比較的手に入りやすい価格となっており、見つけたら買うべきモデルかと。日本の限定のモデルです。
ターン | ★★★★★ |
安定性 | ★★★★☆ |
デザイン | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
スペック
長さ | 32″ inch |
ウィールベース | 17″ inch |
幅 | 9.875″ inch |
テール長さ | 6.25inch |
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第ニ位 KNOX PHOENIX
KNOXシリーズは、Carverの中の定番中の定番のモデル。ウィールベースは17.5インチ。 Carver初期の頃からあるレジェンドサーファーTaylor Knoxシグニチャーモデルです。プロサーファーもこれをよく使ってますね。選んでおいて間違いないです。
ターン | ★★★★☆ |
安定性 | ★★★★☆ |
デザイン | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★☆☆☆ |
スペック
長さ | 31.25″ inch |
ウィールベース | 17 1/2″ inch |
幅 | 9.875″ inch |
テール長さ | 6.5inch |
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第三位 RYU Complete
全長は30インチ台、ウィールベースは16.75と少し短め。幅は9.75とCARVERの中では広めです。CARVERのYOGOというモデルと同じスペック。 幅が広いので、スタンスをとった時に安定性があり、足をずらしやすい。
ターン | ★★★★★ |
安定性 | ★★★★☆ |
デザイン | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
スペック
長さ | 30.75″ inch |
ウィールベース | 16.75″ inch |
幅 | 9.75 ” inch |
テール長さ |
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第四位 Aipa Sting
Aipa Stingは、少し身長は低めの方で、スタイリッシュ寄りのサーフスタイルのサーファーにおすすめ。 ハワイのシェイパーのシグニチャーモデルなので、ハワイの波が好きな方はこれを選ぶべき。
ターン | ★★★★☆ |
安定性 | ★★★★☆ |
デザイン | ★★☆☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
スペック
長さ | 30.75″ inch |
ウィールベース | 17 1/2″ inch |
幅 | 10 1/4″ inch |
テール長さ | 6.5inch |
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第五位 Super Surfer
一位のAKAFUJIとほぼ同じスペックなのが、Super Surfer。トラックが硬いものを使っています。また、AKAFUJIとほぼ同じスペックなのですが、AKAFUJIより割高なのが、珠に傷ですが。
ターン | ★★★★★ |
安定性 | ★★★★☆ |
デザイン | ★★☆☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★☆☆☆ |
長さ | 32 ” inch |
ウィールベース | 16 3/4″ inch |
幅 | 9.875″ inch |
テール長さ |
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工具購入も忘れずに
コンプリートセットを買った場合、トラックがゆるすぎる、硬すぎることがありますので、工具は忘れず購入しましょう。
CARVERの標準の工具も発売されていますが、定価5,280円と少々高いです。
工具はどこのものも同じなので、ムラサキスポーツのオリジナルブランド Three Weatherの工具がコスパが良くて、しっかりしていておすすめです。
CARVER を収納するバッグなら VENICE PAC
CARVERは結構重いし、まずまず大きいです。普通のスケートボードと比べてもかなりの重量感。
スケートボードだと自転車の前カゴに入れている人を見かけますが、自転車のカゴにCARVER を入れて移動するのは難しい。また、小脇に抱えても重量があるので、結構ツライ。CARVERが入るバックパックを買っておくと便利です。
スケボーより高さがあるので、一般的なスケボーのケースだと基本入らないのですが、VENICE PAC なら CARVER を収納可能です。最も小さい Short PAC のサイズで問題ないです。CARVER のモデルの中でも大きめの Black Tip でも十分収納できます。
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