波のない日にスケボーで陸トレしようというサーファーは多いですね。
スケボーやサーフスケートでの陸トレはどれくらい有効なんでしょうか。
サーフィン歴20年のサーファーによる完全ガイドです。
スケボーでサーフィンは上達できるか?
Youtube では、プロサーファーがサーフスケートで練習している動画がよく上がっていますが、実際のところ、プロサーファーが全員スケボーでの陸トレをしているわけではないです。
なので、スケボーは上達の必須アイテムではありません。やはり、実際の波に多く乗った方が上達できます。
ただ、スケボーを使うことで、以下のメリットがあります。
・正しいライディングフォームが身に付きやすい
・足腰の強化ができる
スケボーの陸トレをすることで突然カットバックができるようになるとか、バックサイドのオフ・ザ・リップができるようになるとか大きな期待はしないほうが良いのですが、サーファーの多くは正しいライディングフォームができていないため、サーフィンの基本を習得したり、基本を見直したりするのには有効です。
ライディングフォームの正しい習得方法はこちらのYoutubeを5分13秒くらいからよく見てください。
スケボーとサーフスケートの違い
サーフィンの陸トレでよく使われるサーフスケートですが、スケボーと何が違うかというと、一つ目の大きな違いは、トラックの高さです。
サーフスケートはかなりトラックが高く、デッキを傾けてもデッキの端が地面につかないようになっています。
トラックが低いとデッキが傾けられず、サーフィンのターンに必要な回転半径の小さいターンがしづらいです。
二つ目は、トラックの柔らかさ。
サーフスケートのトラックは、一般的なスケボーのトラックより柔らかい設定になっています。特に前輪が柔らかく、ボードの前の部分が動かしやすくなっています。
三つ目は、ウィール。
ソフトウィールを装着していて、オーリーやスライド系の技をかけづらいのですが、ターンがしやすくなっています。
全体的にサーフスケートはスケボーに比べて、飛んだり跳ねたり、滑らせたりするより、深くターンできる設定になっています。
四つ目は、これが結構違うのですが重量。
サーフスケートはスケボーよりも一回り大きく、トラックも高さを出すために大きくなっています。ウィールも大きいため、重量はサーフスケートの方がかなり重いです。
サーフィンの陸トレにはどちらが適している?
もちろん、サーフィン用のサーフスケートの方がサーフィンの陸トレには適しています。
ただ、一般的なスケボーでも陸トレは十分可能です。
まず、サーフスケートはターンに特化しているため、サーフィンのライディングに近いターンができますが、ターン専門のようなスペックになっているため、チックタックやパワースライドのようなスケボーの基本テクニック習得は難易度が上がります。
オーリーのようなスケボーの基本技になると、サーフスケートは重すぎてほとんど不可能です。
スケボーの方ができるテクニックのバリエーションが多いです。オールマイティといっても良いです。
サーフスケートはサーフィンっぽいターンに特化していて、スケボーはターンもそれなりにできてスライド系やオーリー系の技ができます。
なので、サーフィンに特化して陸トレしたいならサーフスケート、サーフィンの陸トレを機にスケボーのテクニックも習得したいならスケボーを選ぶと良いでしょう。
スケボー&サーフスケートの基本プッシュの習得方法はこちら↓
おすすめは、スケボーを買ってからサーフスケートを買う
サーフスケートにしても、スケボーにしても、日本では自由に練習できる場所が限られています。結構、公園だとスケボー禁止になっています。
練習するとなると、スケートパークか河川敷のオープンスペースとなると思うのですが、そこには大体何人かスケーターがいます。
そのほとんど90~95%はサーフスケートではなく、スケボーです。
その中で、サーファーがサーフスケートやっていると、かなり浮きます。特に、最近は2021年のオリンピックでの金メダルもあってスケボーが増えています。
スケボーの方が変に目立たなくて良いです。
また、トラックが低く、前輪も硬いので、サーフスケートとスケボーの超基本テクニックであるプッシュの習得が楽です。
プッシュができないとサーフスケートもうまく扱えません。プッシュを習得しやすいスケボーから始める方が楽だと思います。
スケボーでもサーフィンっぽいターンも可能なので、まずはスケボーでプッシュ、チックタックなどの基本テクニックを覚え、ターンでもっとサーフィンに近い練習がしたいな、と感じればサーフスケートに移行する方が結局は近道と思います。
もちろん、サーフスケートから始めるでもよいですが、サーフスケートをやればやるほど、スケボーも欲しくなるんじゃないかな。
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