- ショートゲームを構成するスキルの全体構造を説明します
- 体型的にショートゲームを学びたい方
ショートゲームは以下の4つのパートに分かれます。
- ディスタンスウェッジ(Distance Wedge)
- 30ヤードから120ヤードまでのコントロールショット
- フィネスウェッジ(Finesse Wedge)
- グリーンエッジから20ヤード以内のアプローチショット
- バンカーショット
- パッティング
これらのスキルを向上させることでショートゲームで、9打縮めることを目標とします。
このようにパートに分けることで、各パートでの目標が明確になり、どこを改善すれば良いのかが明確になります。
このような手順を”分析”と言います。
この”分析”という言葉が、ビジネスでは間違って使われている場面が多いと思いです。分析を”詳しく調べること”と認識されている方が多いのではないでしょうか。
デカルトは物事の真理を探る方法として、明証、分析、総合、吟味と言うステップが必要と述べました。
本来、分析とは、詳細に物事を調べることではなく、物事を観察して、分けることができるものを分ける作業のことです。
分析することのメリットは、「全体として見ると、複雑すぎてわからないものを分けて考えるとシンプルになる」ことと、私は理解しています。
野球のピッチングの守備において、「先発、中継ぎ、抑え」と分けて考えたり、サッカーで「フィールドを縦に5レーン」に分けて考えたり、ビジネスの脅威分析で「供給、顧客、競合、代替品、新規参入」、個人の購買プロセスを「AIDMA」に分けたりすることを分析と認識しています。
このように分けて考えることで、複雑な問題がシンプルになります。
気にしないといけないところは、このシンプルにすることが重要であること。
たまに、分けたものをさらに複雑にしてしまう人がいますが、それは分析の本来の姿ではありません。
例えば、「AIDMAだと、購買プロセスを説明できないから、これからはカスタマージャーニーを」ということで、すげー複雑なカスタマージャーニーを作って、一生活用されない事例が大企業のマーケティング部では毎日のように繰り返されています。
横道にそれてしまいました。
ショートゲームに戻ると、今は4つに分けました。
次に必要なのは、各パートで目標を設定することです。
ここでは、OKRというビジネスで使う目標設定の方法を活用してみます。
OKRとは、各パートに分けたパートごとに目標を設定して、各パートの目標を達成すれば、全体の目標が達成できるように設定できる仕組みのことです。
OKRについて知りたい方はこれらの書籍を参照ください。
まず、目標(Objective)は、
「ショートゲームで、-9打スコアアップすること」
です。
これを各パートごとに割り振っていきます。
4つのパートがありますが、バンカーショットだけは特別でコースによってバンカーに入る確率に大きくバラツキがありますので、フィネスウェッジとバンカーショットを一緒にします。
したがって、
- ディスタンスウェッジで -3 打
- グリーンエッジから20y以内のショットで(フィネスウェッジとバンカーショットで) -3打
- パターで -3打
合計-9打とします。
この1.2.3.を、OKRでは、KR(Key Result)と言います。
KRの設定方法は、各KRが達成できたらObjective(-9打縮めること)が達成するという条件です。この3つのKRを達成すれば、Objectiveは達成できるのでOKです。
さらに、各KRに対して、さらにKRを設定していきます。各々のKRがObjectiveとなるイメージです。
KRを達成するために、達成すべき目標をその下に書いていきます。
例えば、「ディスタンスウェッジで -3打」なら、「ショットスコア※を3.5以上」などの-3打ができそうな目標を設定します。
※ショットスコアについては別記事で説明します
「ショットスコア※を3.5以上ならば、必ず、-3打縮まる」という蓋然性が完璧にあれば良いのですが、今のことろそのデータがないので、各パートで目標とすべき数字を設定します。
数字の蓋然性については、3ヶ月取り組んでみて、蓋然性が低ければ変更すれば良いので、今は「ここまでくれば、良いだろう」というレベルで設定して良いです。
全体的な構造は、マインドマップのツールで作りました。こんな感じ。
謎の数字が出ていると思いますが、気にしないでください。またご説明します。
これで、目指すべき各パートの数字が決まりました。
あとは、この数字を上げるためにトレーニングあるのみです。
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