日本ではぶっちゃけプロが使うようなパフォーマンス系ショートボードより、30L以上のボリュームがある小波用のショートボードをメインで使っているサーファーが多いのではないでしょうか。
実際、日本のビーチブレイクでは浮力のあるショートボードでほとんどのシチュエーションをカバーできてしまいますね。
浮力のあるボードとパフォーマンス系ショートボードで同じFCSフィンでも良いのですが、サーフボードによってフィンを変えた方が楽しみ方は広がります。
浮力のある小波用ショートボードで楽しむためのFCSフィンの選び方を解説します。
そもそも小波用ショートボードとは?
一口に小波用ショートボードといってもいろいろありますね。
サーファーによっては、パフォーマンス系ショートボードと同じフォルムで素材をEPSにしていたり。
今回の小波用ショートボードとは、30L以上のボリュームがあり、ロッカーが弱い使用のショートボードを対象にしています。
チャネルアイランドのモデルで言うと、New Flyerあたりのショートボードです。
なぜ小波用ショートボードでフィンを変えると楽しいのか?
ロングボードのフィンはボードが長くなるにつれて大きなフィンを選びます。
なぜかショートボードはそのような意識があまりないようです。
10年前に比べて、ショートボードは短くなった分、厚さと幅が増えてボリュームが大きくなる傾向にあります。
FCSフィンの推奨体重はどちらかというとプロが使うようなパフォーマンス系ショートボードを対象にしているようです。
当然、ショートボードも大きくなれば大きなフィンを選ぶべきだと思います。
小波用ショートボードに最適なフィンとは?
FCSフィンのサイズ
浮力の大きなショートボードには、やはり大きなフィンの方が合っています。
フィンが小さいとテールを傾けた時に十分にサイドフィンが水面に食い込まず、小さい弧を描くターンが難しくなってしまいます。
一般的なフィンの選択肢は以下の通りですが、小波用の浮力のあるショートボードにはキッズや女性サーファーならM、成人男性サーファーならLを選びましょう。
サーファー種別 | 体重目安 | 選ぶべきFCSフィンのサイズ |
キッズや女性サーファー | 〜 60kg | S or M |
成人男性サーファー | 60kg 〜 | M or L |
FCSフィンのサイズの選び方詳しくはこちら↓
FCSフィンのフレックス
よほどの大波でなければ、最も選択肢の多いPerformance Coreの素材を選びましょう。
日本のビーチブレイクであればこの素材でほとんどのシチュエーションは対応できるはずです。
海外や台風シーズンでの頭を超えるサイズの波を攻める時は、より硬い素材のPC Carbonの素材のモデルがあっても邪魔にならないです。
FCSフィンのSWEEP(角度)
フィンの角度が多い(フィンガ寝ている)と、波へのホールド性が高くなり、大きな波に対応しやすくなります。
日本のビーチブレイクの場合、そこまで大きな波への対応は必要ないので、この角度が34°以下を目安に選ぶと良いです。
SWEEPが34°以下となると、自然とAtheleteシリーズのモデルは対象外となります。
FCSのAtheleteシリーズのほとんどは角度が寝ているモデル。やはりトッププロは直進性よりもコントロール性を重視するんですね。
フィリペ・トレドのトッププロはパフォーマンス系のショートボードを使っているので、当たり前と言えば当たり前ですが。
小波用ショートボード用FCSフィンおすすめ5選
おすすめNo.1 Firewire Performance Core Tri Fins サイズL
Lサイズのやや角度が立っているサイドフィンに対して、ほぼMサイズの小さいセンターフィンが付いているタイプ。
ボトムターン時にはサイドフィンが効いてクイックにターンができ、波のトップはセンターフィンを抜けやすくしています。
同じような性質のフィンに、Al Merrickのフィンがありますが、Al Merrickのフィンよりフィンの角度が立っている分、より小波に対応できるモデルです。
また、全体的にAl MerrickよりAREA(面積)が大きく、浮力のあるボードでも舵が効きやすくなっています。
EPSの浮力のあるボードの多いFirewireらしく、浮力のあるボードに最適化されたフィンです。
センター | サイド | |
BASE | 113.8mm | 120mm |
DEPTH(高さ) | 112.7mm | 119mm |
AREA(面積) | 9637mm2 | 10728mm2 |
SWEEP角度 | 34° | 34° |
FOIL | 50/50 フォイル | FLAT フォイル |
Firewire Performance Core Tri Finsの最安値はこちら↓
おすすめNo.2 Pyzel Tri Fins サイズL
FirewireとPyzelは浮力があるショートボード用のFCSフィンの代表的な2モデル。
Firewireのサイドフィンとほぼ同じスペックですが、センターフィンがサイドフィンと同じ大きさなのがPyzel Tri Finsです。
Firewireに比べればテールをスライドしづらいですが、センターフィンとサイドフィンが同じ大きさなので、テール部分が大きなボードでもしっかりセンターフィンが効いてくれます。
テール部分が大きいボードを使っているサーファーはこちらの方が合うでしょう。
センター | サイド | |
BASE | 118.1mm | 118.1mm |
DEPTH(高さ) | 120.1mm | 120.1mm |
AREA(面積) | 10350mm2 | 10350mm2 |
SWEEP角度 | 33.5° | 33.5° |
FOIL | 50/50フォイル | FLATフォイル |
Pyzel Tri Finsの最安値はこちら↓
おすすめNo.3 Reactor PC Tri Fins サイズL
おすすめの中では最もフィンのSWEEPが立っているのがReactor PC Tri Fins。
フィンが立っているので、フィンがターンの初期段階から波に食い込みやすく、素早いターンが可能。
アップス時にもフィンが波を食いやすく、スピードが出し易い。
スピードを求めるサーファーにはぜひ一本持っておいて欲しいFCSフィンです。
このシリーズは他のFCSに比べて少し価格が安いのも嬉しいです。
センター | サイド | |
BASE | 116mm | 116mm |
DEPTH(高さ) | 118mm | 118mm |
AREA(面積) | 10150mm2 | 10150mm2 |
SWEEP角度 | 37 | 37 |
FOIL | FLATフォイル | FLATフォイル |
Reactor PC Tri Finsの最安値はこちら↓
おすすめNo.4 Performer PC Tri Fins サイズL
ザ・スタンダードのPerformerのPerformance Core素材のサイズLです。
このPerformerの特徴的なのが、フィンの断面をINSIDEフォイルという形にして、スムースなターンを実現していることです。
このINSIDEフォイルは他のモデルでほとんど採用されておらず、この形状を求めるなら選択肢がこのモデルくらいしかありません。
汎用性の高いフィンで、サイズLならば海外の大波時にも十分活躍します。
スタンダードのフィンなので、割安なモデルが見つかりやすいFCSフィンです。Lサイズを一つ持っておくと絶対に邪魔にならないです。
センター | サイド | |
BASE | 114mm | 114mm |
DEPTH(高さ) | 118mm | 118mm |
AREA(面積) | 10054mm2 | 10054mm2 |
SWEEP角度 | 33.7 | 33.7 |
FOIL | INSIDEフォイル | INSIDEフォイル |
Performer PC Tri Finsの最安値はこちら↓
おすすめNo.5 Sharp Eye PC Tri Fins サイズL
おすすめの中では、最もフィンが寝ているモデル。
大きな波のカットバック時でもフィンが抜けづらくなっています。
小波用のショートボードだけど、海外の大きな波でも使いたいというサーファーにおすすめです。
センター | サイド | |
BASE | 116.5mm | 116.5mm |
DEPTH(高さ) | 118.3mm | 118.3mm |
AREA(面積) | 10263mm2 | 10263mm2 |
SWEEP角度 | 34.8 | 34.8 |
FOIL | 50/50フォイル | 80/20フォイル |
Sharp Eye PC Tri Finsの最安値はこちら↓
番外編 小波用ショートボードで大波を攻めるならこれ!H4 Fins サイズL
小波用ショートボードが結局乗りやすいので、小波用ショートボードで台風や海外の大きな波を攻めたい、という人は意外と多いのではないでしょうか?
その場合、おすすめのPerformance CoreのFCSフィンでも良いのですが、これらは若干フィンが抜けやすいです。
特に、大きな波でカットバックをかけようとすると波のパワーに負けてしまうと感じることがあるでしょう。
その場合は、フィンをより硬い、PC Carbon素材にして、フィンの角度が寝ているモデルを選ぶとフィンが抜けづらくなります。
そのフィンがH4 Fin。
FCSフィンの中でも、最もフィン角度が寝ていて、硬い素材を使っているフィン。
少し高価ですが、このフィンも持っていると、浮力のあるショートボードで小波から大波まで対応できるようにあります!
センター | サイド | |
BASE | 114.6mm | 116.5mm |
DEPTH(高さ) | 120mm | 115.9mm |
AREA(面積) | 9893mm2 | 10221mm2 |
SWEEP角度 | 37.2° | 38.3° |
FOIL | 50/50フォイル | FLATフォイル |
H4 Finの最安値はこちら↓
Comments