ショートボード用のFCSフィンはさまざまなモデルがあり、正直どれがいいのか全くわからないというサーファーは多いのではないでしょうか。
FCSのフィンなんて変えてもサーフィンは変わらないという方もいますが、実際フィンを変えるとボードのパフォーマンスは確実に違いが出ます。
フィンを色々変えて愉しむのもサーフィンの面白さの一つです。できればいろんなタイプのフィンを揃えたいところ。
とはいえ、FCSフィンはまずまず高価。
たくさん揃えるのもなかなか難しい。
日本の普段の腰〜胸のビーチブレイク、台風シーズンなどでの肩〜頭の波。バリ島での掘れた波。ハワイサウスショアでの分厚い波。
どんなコンディション、波でも対応できるまずは一本目のメインで使えるフィンを選びたいですよね。
日本のビーチブレイクでメインで使うとして、オールラウンドのFCSフィンはどのモデルが良いのでしょうか?
パフォーマンス系のショートボードのメインの1本目としてのFCSフィンの選び方とおすすめモデルについて解説します。
FCSフィンのフレックスは?
フィンの素材も様々ありますが、選択肢は”PC Carbon”、”Performance Core”、”Air Core” の3種類です。
Glass系のフィンは世代が古く、重量があるため現在ではあまり見かけなくなっています。耐久性の面でも、上記”PC Carbon”、”Performance Core”、”Air Core”の方が良いのではと思います。
”PC Carbon”、”Performance Core”に比べ、”AirCore”は重量が軽くなっています。
ただAirCoreのモデルはかなり少ないのと、メインで使うには軽すぎので実質、”PC Carbon”、”Performance Core”の二択です。
特に、海外のリーフブレイクの波よりパワーがないことが多い日本のビーチブレイクでは、FCSフィン自体がしなりスピードを生み出せる Performance Core をおすすめします。
FCSフィンのコレクションは?
FCSのフィンには、MICK FANINNGなどのプロサーファーのモデルのAthelete、ML MERRICK、TokoroなどのボードメーカーのモデルShaper、基本のモデルである Essential、これはちょっと特殊ですが Swiss メイドのモデルH4のコレクションがあります。
まずは、Atheleteモデルは選択肢から外した方が無難です。
Atheleteモデルは、海外のリーフブレイクを攻めるプロサーファーのニーズによってデザインされたフィンで、日本の一般サーファーにはあまり向いていないです。
特に、日本のビーチブレイクでのサーフィンをあまり想定して作られていないです。
一般的なサーファーが選択すべきは、Essential、Shaper、H4の3タイプのコレクションです。
ちなみに、ShaperモデルでML MERRICKのサーフボードにはML MERRICKのFCSフィンのようにボードとフィンを必ずしも合わせる必要はない。
FCSフィンのサイズは?
フィンのサイズには基本的に、S、M、Lの3種類ありますが、Sは体重の軽いキッズ向けと考えて良いと思います。
選ぶならMかLの二択。
成人男性がパフォーマンス系のショートボードで日本のビーチブレイクで幅広く使うなら、サイズはMが第一の選択肢となります。
FCSフィンのサイズの選び方の詳細はこちら↓
メインで使うためのおすすめFCSフィン5選
サイズはM、素材はPerformanceCore、Atheleteモデル以外ということなら、選ぶべきオールラウンドモデルはかなり絞られます。
この5つの選択肢から選ぶで十分でしょう。
おすすめFCSフィンNo.1 Al Merrick Fins (Performance Core) サイズM
センター | サイド | |
BASE | 110mm | 116mm |
DEPTH(高さ) | 112mm | 115mm |
AREA(面積) | 8852mm2 | 9608mm2 |
SWEEP角度 | 35° | 36.6° |
FOIL | FLATフォイル | FLATフォイル |
AL MERRICK FINSは、カービング系の Carver系に属しますが、このフィンは Carver系の中でも小さな弧を描いてクイックにボードを動かしたいタイプのフィンです。
Carver系ですがReactorの特性も持っているFCSフィン。
比較的大きなサイドフィンに対して、センターフィンが小さく、力強くターンしながら、センターフィンが抜けてくれるのでテールを滑らせながらターンできると言う、CarverとReactorのいいところどりみたいなフィンです。
テールが抜けてくれるので、フィンを食い込ませるというより波を滑っているような感覚が得られるフィンです。
これを選んでおけば間違いないフィンです。FCSフィンの名作。
日本のビーチブレイクで威力を発揮するフィン。
小波だけど速い波なんかだと何回も気持ちよくターンできてしまいます。
同じ形状で、重量の軽いAirCoreのモデルもありますが、Performance Coreのモデルの方が定番のモデルで、こちらがおすすめです。
おすすめFCSフィンNo.2 Pyzel Tri Fins サイズM
センター | サイド | |
BASE | 115mm | 115mm |
DEPTH(高さ) | 117mm | 117mm |
AREA(面積) | 9813mm2 | 9813mm2 |
SWEEP角度 | 33.4° | 33.4° |
FOIL | 50/50フォイル | FLATフォイル |
Pyzelコラボの典型的なオールラウンドのFCSフィンです。
Performer系のフォルムでクセがなく、小波から大きな波まで対応できるフィン。
ベース、高さとも少し大きめのフィンで、少しボリュームのあるボードを使っているサーファーに最適です。
フィンのフォルムもセンターフィンが50/50、サイドフィンがFLATとなっていて、真っ直ぐ水が流れやすくなっていて、気持ちですがテイクオフが早く感じるでしょう。
おすすめFCSフィンNo.3 Performer PC Tri Fins サイズM
センター | サイド | |
BASE | 111mm | 111mm |
DEPTH(高さ) | 115mm | 115mm |
AREA(面積) | 9554mm2 | 9554mm2 |
SWEEP角度 | 33.7° | 33.7° |
FOIL | INSIDEフォイル | INSIDEフォイル |
FCSのEssentialシリーズのザ・基本のフィン。
このEssentialシリーズのPerformerだけがフィンの断面であるフォイルが特徴的です。
フォイルに、インサイドフォイルという形を採用していて、他のフィンよりスムーズなターンを可能にしています。フィンを感じながら、気持ちよくターンするには最高のフィン。
日本のビーチから海外のリーフの波まで幅広く対応できるオールラウンドに使えるフィン。
一本持っておいて間違いないフィンですが、少し前までボードを買うと無償でもらえたFCSの基本フィンとフィーリングが似ているので、過去のFCSフィンと違いを出したい人には楽しみが少ないかもしれません。
おすすめFCSフィンNo.4 Tokoro Tri Fins サイズM
センター | サイド | |
BASE | 115.5mm | 117mm |
DEPTH(高さ) | 115.7mm | 117.2mm |
AREA(面積) | 9196mm2 | 9449mm2 |
SWEEP角度 | 35.2° | 35.2° |
FOIL | 50/50フォイル | FLATフォイル |
Accelerator系の評判の良いフィンです。
千葉でサーフィンのトッププロのフィンをよく観察するのですが、比較的使用率が高いのがこのTokoro Tri Fins です。
サイドフィンが若干大きめなのでスピードが出しやすい。
オールラウンドで非常に使いやすいフィンです。
No.2のPyzel、No.3のPerformerに比べると、少しだけ大きな波用です。
おすすめFCSフィンNo.5 Sharp Eye PC Tri Fins サイズM
センター | サイド | |
BASE | 113.6mm | 113.6mm |
DEPTH(高さ) | 115.4mm | 115.4mm |
AREA(面積) | 9761mm2 | 9761mm2 |
SWEEP角度 | 34.8° | 34.8° |
FOIL | FLATフォイル | FLATフォイル |
五十嵐カノアが使用するサーフボードのSharp EyeコラボのFCSフィン。
Performer系で様々な波に対応できます。五十嵐カノア選手がよく使用しています。
2023年6月現在、五十嵐カノア選手が出演しているAsahiスーパードライのCMでカノア選手が使っているフィンがこれですね。
Performerのタイプですが、ほぼAcceleratorに近い形状、PerformerとAcceleratorの中間のフィーリングで、大きな波でも十分対応できるのが特徴です。
オールラウンドFCSフィンのコストパフォーマンス比較
FCSはオーストラリアのメーカーで、オーストラリアの現地価格は日本価格よりざっくり¥4,000-5,000安めです。
したがって、オースストラリアからの並行輸入品を販売している楽天やYahoo!ショッピング、Amazonなどの業者も存在ます。
並行輸入品でもモノは同じなので、見つけたら迷わず購入しましょう。
ただ、割安な商品が見つけ安いモデルと見つけづらいモデルがあります。定価が安かったり、割安モデルが見つけやすいFCSフィンは以下の通り。
とにかく、EssentialシリーズのPerformer系は、基本の定番モデルなので割安モデルが非常に見つけやすいです。
FCSモデル | 定価 | 値引きモデル | コストパフォーマンス |
Al Merrick Fins (Performance Core) | ¥18,480 | 見つけづらい | ☆ |
Pyzel Tri Fins | ¥18,480 | 見つけづらい | ☆ |
Performer PC Tri Fins | ¥15,180 | 見つけやすい | ☆☆☆ |
Tokoro Tri Fins | ¥18,480 | 見つけやすい | ☆☆ |
Sharp Eye PC Tri Fins | ¥18,480 | 見つけやすい | ☆☆ |
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