サーフィンの陸トレに人気のサーフスケート、代表的なものにCARVERがあります。
プロサーファーも陸トレする時は、ほとんどがCARVERを使っています。
CARVERのモデルがたくさんあってどれを選べば良いかわからない、という方への人気モデルの選び方ガイドです。
2024年のCARVERおすすめモデルはこちら
トラックはC7よりCX4
CARVERには現在、C7、CX4、C5の3種類のトラックが用意されています。
結論から言うと、CX4のトラックを購入すべきです。
C5トラックはモデルの選択肢が少ないので、そもそも選択肢に入りません。 また、2023年10月現在、トラックの販売も中止しており、新しいモデルでもC5トラックモデルはリリースされません。
C7も良いトラックだと思いますが、CX4に比べて少し高価なのと前輪がフラフラしすぎるため、あまりおすすめできません。
前輪がフラフラしてしまうと、サーフスケートの基本テクニックであるプッシュがしづらいので、低速でしか走れずつなまらなくなってしまうでしょう。
実際、CARVERで陸トレしているサーファーをよく見かけますが、ほぼ100%、プッシュの基本ができてないです。まずはプッシュをマスターするところから始めましょう。
CARVERの基本テクニックPUSHの習得方法はこちら。
C7よりCX4の方が少ししっかりしたトラックで、基本中の基本であるプッシュがしやすいです。
C7に比べて少しターンがしづらいですが、少しハードな方が練習になるのでCX4がおすすめです。
コスト面、性能面、どちらをとってもCX4です。
CX4とC7の選び方詳しくはこちら↓
全長はあまり気にしなくて良い
30インチとか32インチとかの全長はあまり気にしなくて良いです。
全長ではなく、ウィールベースの長さがCARVERの回転半径を決めます。
ウィールベースを基準に選びましょう。
ウィールベース(WB)は17インチ台
サーフスケートの前輪と後輪の間の距離をウィールベースと言いますが、この距離でボードの回転半径が決まります。
ウィールベースが小さければ小さいほど回転半径が小さく、ターンしやすくなります。
CARVERでは、16から17インチ台のモデルが多いのですが、16インチ台だとサーフィンの練習には”簡単すぎる”と思います。
しっかり陸トレでサーフィンのターンの練習に活用するなら17インチ台が良いです。
TRITONシリーズではなく、SURFSKATEシリーズを
CARVERには、SURFSKATEシリーズとTRITONシリーズがあります。
TRITONシリーズの方が価格が安いですが、TRITONシリーズは”キッズ向け”と考えていいでしょう。
トラックの高さが低く、力のないキッズや体重の軽い女性でもターンがしやすくなっています。
成人男性だと、トラックの高さが足りずターンの時にサーフスケートのサイドが地面についてしまい、ターンがしづらいです。
価格は高いですが迷わずSURFSKATEシリーズを選びましょう。
テール部分が短すぎるのはNG
ボードのテール部分が小さすぎる、短すぎると後ろ足をテールに引っ掛けづらいのである程度テール部分の長さはあったほうが良いです。
テールの長さがないと、サーフィンで最も重要なテクニックの一つであるステップバックがやりづらくなってしまいます。
ボトムターンからトップターンに向けて、サーフィンでは足をテール側にズラすステップバック。シャープなターンには欠かせない技です。
ステップバックがサーフスケートでできないと逆に変なクセがついてしまうので、テールの長さは意外と大事。
基準としては、6.25inch (15.875cm) ~ 6.5inch(16.51cm) ほどあると良いです。
ウィールはデフォルトのMug Wheel 70mm Smokeで基本OK
カーバーのウィールは、多くのコンプリートセットに付属している Mug Wheel 70mm Smoke 70mm 78a(黒いウィールですね)で特に不満を感じることはないと思います。
硬さが78aで、標準的なちょうど良い硬さになってます。
ウィールを変えるなら、少し硬めの69mm/81aをおすすめします。
標準のウィールより少し硬めになっていて、パワースライドなどの技をやりやすいスペックです(その代わり、路面からの振動が多くなります)。
CARVER純正の硬めのウィールはこちら↓
ネットで買える平行輸入品で全く問題なし
CARVERの日本での取り扱いは、ムラサキスポーツやサーフショップなどの正規販売店が主流ですが、価格が高い。
円安もあり、正規販売店でのCARVERの価格はかなり高くなっています。
楽天やYahoo!ショッピング、Amazonで独自にショップが平行輸入したモデルが販売されていて、正規代理店の価格より安価です。
ネットの輸入品でも商品は正規代理店と同じなので、こだわりがなければ、ネットの輸入品を購入することをおすすめします。
コンプリートモデルがおすすめ
CARVERはトラックセットやウィールのみも販売されています。
なので、スケートボードを持っていれば、CARVERのトラックセットのみを買って自分のスケートボードに取り付けることが可能です。
ただ、トラックセットの価格を考えると、ネットで買える平行輸入品のコンプリートモデルを買った方がはるかにコスパは良いです。
コスト的にあまりトラックセットを購入するメリットは感じません。基本的にデッキとトラック、ウィールがセットになっているコンプリートモデルを購入しましょう。
おすすめのCARVERのモデル
トラックはCX4、ウィールベースは17インチ台、TRITONではなくSURFSKATEシリーズ、テールが短すぎないという条件を考えると、CARVERのモデルはかなり絞られます。
とりあえず、これらを選んでおけば間違いないです。
おすすめモデル No.1 Black Tip Surfskate Comlete
ウィールベースは17.5 インチ。
私はこれを使っています。全体的にバランスが良く、またボードの中心が窪んでいる角度が他のモデルより強いので、ターンの時により体重をかけやすいです。
テール部分もしっかり長さをとっているので、後ろ足で引っかけやすいです。
スペック
長さ | 32 1/2″ inch |
ウィールベース | 17 1/2″ inch |
幅 | 9.875″ inch |
テール長さ | 6.25inch |
2023年12月現在、日本ではBlack TipのCXトラックのモデルが商品品薄により在庫がほとんどありません。eBayで個人輸入するか、ヤフオクやメルカリで見つけるしかありません。
ヤフオク、メルカリだとどうしても中古品となってしまい、中古でも価格も高め。
eBay だと比較的安価で新品が見つかります。新品が欲しい方はこちら。
おすすめモデルNo.2 Super Surfer Surfskate Complete
No.1の Black Tipとほぼ同じスペックなのが、Super Surferです。
Black Tipに比べて長さとウィールベースが 0.5 inch 短い。
ウィールが標準より硬い69mm/81Aを装備しているので、ウィールをスライドさせやすくなっています。
Black Tipがなかなか手に入らない2023年、これが最もおすすめなモデル。
スペック
長さ | 32 ” inch |
ウィールベース | 17″ inch |
幅 | 9.875″ inch |
テール長さ | 6.25inch |
おすすめモデル No.3 Knox Phoenix
ウィールベースは17.5インチ。 レジェンドサーファーTaylor Knoxシグニチャーモデルです。
こちらもBlack Tipとほぼスペックは同じです。
2022年にKnoxモデルがリニューアルしてます。
CARVERの初期からあるモデルで超定番モデルなので、選んでおいて間違いないです。
2023年12月現在、モデルの在庫が少なくなっており少し価格は高めですが、手に入れておいて間違いないモデルです。
スペック
長さ | 31.25″ inch |
ウィールベース | 17 1/2″ inch |
幅 | 9.875″ inch |
テール長さ | 6.5inch |
旧モデルの Knox Quillもまだ販売されています。Knox Phoenixとホールベースもサイズも全く同じです。ウィールだけが違っていて、硬い69mm/81Aです。
ウィールが硬いので、パワースライドなどの技をしやすいのは、旧モデル。個人的にはKnoxについては旧モデルの方がおすすめ。
おすすめモデル No.4 Resin
ウィールベースは17インチ。
CARVERの基本となる定番モデルです。 半年くらい前までは、在庫が見つかりやすかったのですが、こちらも在庫がなくなってきています。
Black TipsやKnoxに比べて、少しだけ長さが短く、1/2インチだけウィールベースも短いモデルです。
小柄な成人男性にはこのResinが適しているでしょう。
2022年にデザインがリニューアルされていますが、旧モデルとスペックは全く同じです。
スペック
長さ | 31”inch |
ウィールベース | 17″ inch |
幅 | 9.875” inch |
Resin 2022の最安値はこちら↓
2021年の旧モデルもまだ販売されていますが、新モデルよりも価格は高いですね。
ただ、個人的には旧モデルの方がデザインは洗練されていました。
おすすめモデル No.5 J.O.B BLUE TIGER
2022年にリリースされたジェイミー・オブライエンのモデルは、スタンダードなタイプでおすすめです。
ちなみに、ジェイミー・オブライエン自身は、かなりお茶目なオッサン化してますね。。Youtubeでサーフィンのファニーな動画が上がっているので、時間がめちゃある方は検索して見てみてください。
昔はもっととんがってたサーファーだったんですが。ジェイミー自身が大柄だからか、少し大きめのスペックになっています。
CARVERの中では比較的コスパの良いモデル。コスパ重視ならJ.O.Bがおすすめです!
スペック
長さ | 31” inch |
ウィールベース | 17″ inch |
幅 | 10.125” inch |
おすすめモデル No.6 Lost x Carver 31″ RAD RIPPER
長さとウィールベースはおすすめモデルの中では標準的ですが、幅が10.5inchとかなり広めなのが、このLost X RAD RIPPER。
乗った時の安定性に優れていて、CARVER初心者におすすめしたいモデル。
幅が広いので少しターンがしづらいですが、大きく見えるので安心感があります。比較的安価なので、エントリーモデルとしては最高です。
長さ | 31 inch |
ウィールベース | 17 1/4″ inch |
幅 | 10.5″ inch |
テール長さ |
おすすめモデル No.7 Kai Lava
2022年にリリースされた新しいモデルがKai Lava。
全体的にスタンダードなスペックで、買っておいて間違いないモデル。
比較的安価なモデルが見つかりやすいです。
スペック
長さ | 31” inch |
ウィールベース | 17″ inch |
幅 | 10.125” inch |
CARVERおすすめモデルスペック比較
Black Tip | Super Surfer | Knox Phoenix | Resin | J.O.B | RAD RIPPER | |
長さ | 32.5 | 32 | 31.25 | 31 | 31 | 31 |
幅 | 9.875 | 9.875 | 9.875 | 9.875 | 10.125 | 10.5 |
ウィールベース | 17.5 | 17 | 17.5 | 17 | 17 | 17.25 |
テール長さ | 6.25 | 6.25 | 6.5 | |||
ウィール | 70mm 78a | 69mm/81A | 70mm 78a | 70mm 78a | 70mm 78a | 70mm 78a |
その他、サーフスケートシリーズ全47モデルのスペックはこちら。
工具購入も忘れずに
コンプリートセットを買った場合、トラックがゆるすぎる、硬すぎることがありますので、工具は忘れず購入しましょう。
CARVERの標準の工具も発売されていますが、定価5,280円と少々高いです。
工具はどこのものも同じなので、ムラサキスポーツのオリジナルブランド Three Weatherの工具がコスパが良くて、しっかりしていておすすめです。
CARVER を収納するバッグなら VENICE PAC
CARVERは結構重いし、まずまず大きいです。
普通のスケートボードと比べてもかなりの重量感。
スケートボードだと自転車の前カゴに入れている人を見かけますが、自転車のカゴにCARVER を入れて移動するのは難しい。また、小脇に抱えても重量があるので、結構ツライ。
CARVERが入るバックパックを買っておくと便利です
スケボーより高さがあるので、一般的なスケボーのケースだと入らないことがありますが、VENICE PAC なら CARVER を収納可能です。最も小さい Short PAC のサイズで問題ないです。
CARVER のモデルの中でも大きめの Black Tip でも十分収納できます。
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