サーフィンのバックサイドのボトムターンがなかなかうまくいかない、というサーファーは多いですよね。
バックサイドのボトムターンで昔からよく言われるのが、手を先行させろ!肩を回せ!みたいな、上半身を先行させる系。
ただ、これ完全に間違ってます。
手や肩を先行させても一生バックサイドのボトムターンはうまくいきません。
深い、キレのあるバックサイドボトムターンを成功させるための3ステップと効果的な練習方法を解説します。
なぜ、手や肩を先行させてもうまくいかないか
まず、手を先行させても、動かしても重心は動きません。
サーフィンはバランススポーツ。
手を先行させてバックサイドターンをしようとしても、重心がほとんど動かないのでサーフボードがついてきません。
結果的に、手は後頭部方向に投げ出すけれど、ボードは波と並行のまま。ターンになりません。
肩を回すのは手を先行させるよりもマシですが、肩を意識してもバックサイド方向にボードはついてこないです。
昔は、手を先行させろとか、後ろの手で波を触るようにとかと、言われていましたが、手をどんなに先行させてもサーフィンのバックサイドターンはうまくいきませんん。
バックサイドのボトムターンを成功させる3STEP
STEP1:重心を後ろ足に
海で見ていると、圧倒的に多いのが前傾姿勢になりすぎて失速しているサーファーです。
スキーでもスノーボードでもスケートボードでも同じなのですが、バランススポーツの場合は、地面(水面)に対して垂直に重心をかけないと力が伝わりません。
水面に対してしっかり重心をかけるためには、頭と膝、踵を一直線になるように重心をかけます。
これでまっすぐに重心をかけていることになるのですが、いつも前傾姿勢にしているサーファーにとっては、かなりの後ろ足体重です。
この姿勢をしっかりとると、後ろ足がプルプルするくらいツラいです。
重心の掛け方をしっかり解説しているサーファーはあまりいなくて、Carverスキルの解説動画を見てみてください。これが正しい重心の取り方です。
こちら↓
毎日、5分この重心の練習するだけでも、海でできるようになるでしょう。
STEP2:ステップバック
しっかり水面に対して垂直に重心をかけることができたら、次はステップバックです。
フロントサイドでも同じなのですが、キレのあるターンをするためには後ろ足をできるだけサーフボードのテール部分に乗せる必要があります。
テイクオフからボトムターンの間に、後ろ足をサーフボードのテール部分にずらす技です。
実際、このステップバックができているサーファーはほとんどいないのではないでしょうか。
練習方法は、自宅で、いつもよりワイドなスタンスでのスタンディング姿勢を練習することです。
30秒を3セット、いつもよりワイドスタンスでライディングスタイルをとって静止します。これだけで、ステップバック時のワイドなスタンスが体に記憶させることできます。
STEP3:腰から回す
実際、オヤジサーファーほど「ターンでは手を意識しろ!」と教える傾向があります。
皆さんも、「手を先行させろ!」と教わってきたサーファーは多いのではないでしょうか。
「腰から回していく」が正しいです。
体の中心であるお經を波のトップに向けていくイメージ。
手は先行させるのではなく、腰を回した後に結果的についてくるのです。
ボクシングにしろ、ゴルフにしろ、スポーツでは手を意識すると結局うまくいきません。
体の中心である腰まわりを意識して先行させていくことで、大きな動きが可能になり、力が伝わりやすくなります。
バックサイドのボトムターンを習得するための練習方法
サーフスケートの陸トレ
自宅での姿勢練習だけだと飽きてしまうので、サーフスケートで練習できるとより効果的です。
サーフスケートを練習する場合は、まずプッシュができるようになりましょう。
サーフスケートの練習をしているサーファーのほぼ全てがプッシュができてないです。
プッシュができるようになったら、基本姿勢をとって、ステップバック、腰から回すを意識してバックサイドターンを行いましょう。
↓の動画はサーフスケートでのカットバックのHOWTOですが、イメージとしてはこんな感じ。
サーフスケートはステップバックの練習もできるように、テール部分がある程度長いものを選びます。
CARVERやYOWなどいくつかのメーカーがありますが、選択肢はCARVER一択です。
バックサイドを極めるためのおすすめCARVER
Super Surfer Surfskate Complete
サーフスケートの多くはステップバックのことをあまり考えられておらず、テールの長さが5inch台のものもあるのですが、このSuper Surferのテールは6.25inchと長めでステップバックもイメージしやすいです。
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