10年ほど前に一世を風靡したサーフィンのクアッドフィン。
この頃、ショートボードを新調した多くのサーファーがクアッドフィンセッティングを選んでいましたね。
2023年現在、このブームは落ち着き、トライフィンセッティングがまた主流になっています。
ただ、今でもトライフィンもクアッドフィンも付けることができるファイブプラグのショートボードを持っているサーファーは多いですね。
トライフィンに比べてあまり語られてこなったクアッドフィンの選び方。
今回は、FCSのクアッドフィンの選び方を徹底解説します!
トライフィンとクアッドフィンの比較
クアッドフィンの特性は、トライフィンとの比較をするのが最も近道です。
見た通り、クアッドフィンはトライフィンと違いセンターフィンがありません。また、トライフィンのセンターフィンよりノーズ寄りにリアのフィンがセッティングされています。
サイドフィンはトライフィンと同じで、リアのフィンのみクアッド専用のフィンが必要です。
センターフィンがなく、水がセンターフィンに引っ掛からずスムーズに流れるため、テイクオフでのスピードが少しだけ得られます。ただ、ほとんど体感できるほどではないです。
最もフィーリングの違いを感じるのは、ボトムターンでのキレでしょう。やはりセンターフィンがないので、ボトムターン後半でセンターフィンが波のフェースを食わずターンの角度が緩やかになってしまいます。
ボトムターンから垂直に近くトップに向かおうとするとトライフィンに比べるとクイックさがありません。
フィンが少し前よりに付いているので、トライフィンに比べ後ろ足が少し前目でもクイックにターンができます。
厚い波でのターンでも力がフィンに伝わりやすいという特徴があります。また、見た目通りですが、横へのスピードは得られやすいので、速い波には適しています。
チューブが狙えるような速い波の場合、プロでもクアッドセッティングを選んでいることもあります。
あとは、単純にクアッドフィンも使うことで気分転換になりますね!
元WCTのトップサーファー、ボビー・マルチネスのクアッドフィンのラインディングがとても参考になります。こちら↓
FCSクアッドフィンの選び方
FCSフィンのクアッドフィンの選択肢はトライフィンに比べると少ないですが、リア二本のみのフィンセットも販売されているので、トライフィンのサイドフィンとクアッドのリアのフィンを組み合わせると選択肢は無限大です。
サイズはM
FCSクアッドのリアフィンのサイズは一部SやLのサイズ展開がありますが、Mサイズがメインとなっています。
また、リアフィンが大きいとターンがしづらいので、Lのサイドフィンを使っていてもリアのフィンはMサイズを装着することで、テールを滑らせやすくターンがしやすくなります。
Mサイズのリアフィンを使うのがおすすめ。
FCSのクアッドフィンにはサイズが書いてないものがありますが、目安はAREA(面積)が、8000mm2程度のものです。
フィンの角度は寝ているもの
クアッドのリアフィンの角度はサイドフィンの形状に関わらず、基本的には寝ているものがおすすめです。
フィンの角度が垂直に立っていると波をホールドできずフィンが抜けてしまいます。
ただでさえ、フィンがノーズよりに付いていてフィンが抜けやすい形状なので、そこは寝ているフィンを使って波をできるだけ捕まえやすくしましょう。
31度以上の角度のものを選びましょう。
フィンの素材は硬いもの
フィンの素材は、できるだけ硬いものがおすすめです。リアフィンが柔らかいとボトムターンでグッと重心を加えた時に、フィンがしなってしまいクイックにターンでできなくなってしまいます。
Performance Coreか、PC Carbonの硬いリアフィンを選びましょう。
FCSクアッドフィンのおすすめトップ5
FCSクアッドおすすめNo.1 MATT BIOLOS TRI-QUAD FIN SET
サイズ | ワンサイズ |
BASE | 104mm |
DEPTH(高さ) | 108mm |
AREA(面積) | 8150mm2 |
SWEEP角度 | 32.4° |
FOIL | 80/20フォイル |
素材 | PC Carbon (かなり硬い) |
FCSクアッドフィンについては、トライフィンとクアッドのリアフィンの5本がセットになったモデルと、クアッドのリアフィンのみのセットがありますが、これは5本入っているトライとクアッドフィンがセットになったモデル。
クアッドのリアフィンのAREAが8150mm、SWEEPが32.4度というのはクアッドのオールラウンドモデル。
程よい大きさで、速い波でも抜けられる横への速いスピード、テールの抜けが良く、角度も寝ているので波のホールド感も良い。
迷ったらこのスペックのフィンを選んでおけば間違い無いです。
素材にPC Carbonを使っているので、クイックに縦にターンできるという特徴もあります。
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FCSクアッドおすすめNo.2 AL MERRICK TRI-QUAD FIN SET
QUAD-REAR | |
サイズ | M |
BASE | 97mm |
DEPTH(高さ) | 101mm |
AREA(面積) | 7150mm2 |
SWEEP角度 | 32.4° |
FOIL | 80/20フォイル |
素材 | Performance Core (硬い) |
AL MERRICKのTRIフィンは7150mm2とかなり小ぶり。
リアのフィンを小ぶりにすることで、テールをスライドさせやすくリバースなどの技をかけやすいモデル。スピードよりターンを重視したモデルです。
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FCSクアッドおすすめNo.3 H4 QUAD REAR FIN SET
QUAD-REAR | |
サイズ | ワンサイズ |
BASE | 103.7mm |
DEPTH(高さ) | 107.5mm |
AREA(面積) | 8140mm2 |
SWEEP角度 | 31.4° |
FOIL | INSIDE-80/20フォイル |
素材 | PC Carbon (かなり硬い) |
大きな波の時や、速い波の時に最高のパフォーマンスを発揮するH4フィンですが、クアッドセッティングのリアフィンは一般的な大きさ。
このタイプはクアッドリアのみのセットで販売されています。今持っているトライフィンと組み合わせても楽しいモデル。
フィンの角度は少し立ち気味。ターンよりもまずはスピードを出して速い波を抜けるのに適したフィンです。
チューブライディングができそうな波なら最高のフィンセッティングになります。
また、リアのフィンだけ珍しいINSIDEフォイルになっており、滑らかな乗り味が楽しめます。
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FCSクアッドおすすめNo.4 PERFORMER PC QUAD REAR FIN SET
サイズ | M |
BASE | 97mm |
DEPTH(高さ) | 108mm |
AREA(面積) | 8150mm2 |
SWEEP角度 | 32.4° |
FOIL | 80/20フォイル |
素材 | Performance Core (硬い) |
スペックは MATT BIOLOS TRI-QUADとほぼ同じで、スピードとターンにバランスが良い、スタンダードな形です。
クアッドリアフィンのみの販売なので、現状のどんなトライフィンと組み合わせても有効なフィンセット。
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FCSクアッドおすすめNo.5 FIREWIRE TRI-QUAD FINS
サイズ | M |
BASE | 103.5mm |
DEPTH(高さ) | 106.1mm |
AREA(面積) | 9755mm2 |
SWEEP角度 | 31.5° |
FOIL | 80/20フォイル |
素材 | Performance Core (硬い) |
他のクアッドリアフィンに比べてかなり大きなサイズが、このFIREWIREのリアフィン。
テールの幅の広い、ボリューム大きめのボードの場合は、このフィンが良いでしょう。最近は、ボリューム大きめのボードに乗っているサーファーは多いですよね。
ボリュームが大きくなると、ターンがしづらくなるのですが、このフィンを使うことで舵がより効くようになります。
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