ブレイクの速い波の4つの攻略法。これで台風の波でもサーフィンが楽しめる!

サーフ|Surf

日本では台風シーズンになると特によく出会う大きくて速い波。いきなりボコッと盛り上がって、急な斜面。 乗ろうと思っても波の波長が大きくパドルしても波に置いていかれてしまったり、立ち上がっても波が先に崩れてしまってスープの上っ面に乗っかるようなライディングになってしまったり。速い波を苦手にしているサーファーは多いのではないでしょうか。 

ただ、この速い波を攻略できればバレルをスピードに乗ったライディングができ、チューブライディングやエアーなんかの高度な技をメイクすることができます。速い波を制するものがサーフィンを制するといってもいいほど。 

速い波にしっかり対応して、サーフィンのレベルをグッとあげましょう! 

速い波の攻略とは 

大前提として速い波で最も重要なのは、”波に置いていかれないこと”です。 うねりの状態から、いきなりブレイクするのでパドルで勢いをつけないと、波に置いていかれてしまいます。 

確かにパーリングは怖いのですが、まずは乗らないと始まらないので、波の中腹からテイクオフするイメージでパーリングを恐れずしっかりパドリングすることが大事です。 

攻略法1:波の中腹からテイクオフする

速い波でしっかりテイクオフするには、うねりや波のトップからテイクオフするイメージではなく、波の中腹からテイクオフします。

速い波で波のトップからテイクオフしようとすると、立ち上がっている間に波が先に崩れてしまったり、波に置いていかれたりしてしまいます。

イメージとしては、波のボトム部分からパドルして波の中腹くらいでテイクオフします。

やはり波が速いので、ボトムでパドル、中腹からテイクオフでちょうど良いです。

イメージとしては、、

上の画像の2の部分でパドルで追いつき、1の部分でテイクオフするイメージです。

砂浜から見ていると、3のところでテイクオフするイメージでパドルしていると思える人が結構多いんですよね。

3の部分だと、傾斜が強すぎてテイクオフできなかったり、波が崩れてしまって波のフェイスを走れなかったりします。

このイメージは実は小さい波やメローな波でも同じです。常にこのイメージでパドル、テイクオフする練習をすることで速い波でも対応できるようになります。

攻略法2:テイクオフでは勇気を持ってノーズを斜め下に向ける 

サーフィンのテイクオフでは、ボードを地面と水平にした水平テイクオフを推奨するYoutube動画がよく上がっていますが、この水平テイクオフは速い波では通用しないです。 

波に置いていかれないようにしっかりパドルして、波の中腹くらいからテイクオフするイメージからノーズを斜め下に向けてテイクオフします。 

波の斜面とボードが平行になるイメージです。 

参考動画↓(7分03秒くらいのところから) 

ノーズを持ち上げるのではなく、ノーズを進行方向斜め下です! 

攻略法3:1インチ長めのサーフボードを使う 

テクニックを磨くことも大事ですが、サーフボードを変えてしまうことが最も即効性のある攻略法です。 

速い波で重要なことは、とにかく波に置いていかれないこと。 

そのため、できるだけテイクオフが速いボードを選ぶことが大事です。 

テイクオフが速いボードといっても小波用のようにボードを短くして、幅と厚さを出して浮力を出すのではなく、ボードを長くします。 

長くするのは普段使っているボードから1インチでOK。1インチでもかなりフィーリングが違います。 

長さの目安としては、身長+1~2インチ。

まず長くすることで浮力が増して、さらにボードが走りやすくなりテイクオフのスピードが得られます。 

見えているノーズの部分が長くなるので、ボードを斜め下に向けても安心感があるでしょう。 

安心感があると落ち着いてテイクオフできますので、より成功確率が上がります。 

1inch長いボードをできればレベルの高い日本のシェイパーにオーダーするのがベストですが、既製品ならのAl MerrickのNew Flyerがおすすめ。 

ノーズ部分が薄くシャープになっていますが、テール部分の幅があるので速い波でもテールが波を押してくれるフィーリングで安心してテイクオフできます。 

オーダーする場合でも、New Flyerのスペックを参考にすると良いでしょう。 

攻略法4:硬いフレックスのFCSフィンを使う 

速い波の時はとにかくフィンを波に食い込ませて、スピードに乗って速いセクションを抜けたいです。 

そんな時は硬いフレックスのFCSフィンがあると便利。 

フレックスの硬いFCSフィンならボードの反応がよくなって初速でスピードに乗ることができます。 

コンディションに合わせたFCSフィンの選び方はこちら↓ 

FCSのフィンの中でも最も硬いフィンの素材、Performance Core Carbon(PC Carbon)のフィンを選びましょう。 

円安もあってかFCSフィンの価格は上がっていますが、海外からの並行輸入品がネットで買えることがあります。 

並行輸入品でもモノは同じなので、積極的にネットを活用して格安モデルを購入しましょう! 

速い波用のFCSフィンおすすめ一位 H4 Tri Fin Mサイズ 

素材 PC Carbon かなり硬い 
センターとサイドフィン センターの方が高く、サイドの面積が大きい 
コストパフォーマンス ★☆☆☆☆ 1/5点 定価が高く、格安なものを見つけづらい 
 センター サイド 
BASE 111.7mm 113.6mm 
DEPTH(高さ) 117mm 113mm 
AREA(面積) 9405mm2 9721mm2 
SWEEP角度 37.2° 38.3° 
FOIL 50/50フォイル FLATフォイル 

とにかく硬いフィンなら圧倒的にH4がおすすめです。 

FCSにはフィンの形状がトライフィンの3本とも同じ形状のものと、センターとサイドで形状を変えているものがありますが、H4は後者のモデル。 

FCSフィンにしては珍しく、センターフィンの方がサイドフィンより高い設計になっていますが、サイドフィンの方が面積が大きく、クアッドフィンのように横に走りやすい設計になっています。 

サイドフィンの先端が広いH4フィン

サイドフィンの形状として、フィンの先端がスクエアで広い設計になっているのでフィンが硬く、さらに先端で水を押してくれるので、とにかくスピードが出るフィン。 

フィンの角度が寝ているので、セクションを抜けた後のカットバックでもフィンが抜けづらく自由自在にボードをコントロールできます。 

FCS H4 Tri Fins の最安値はこちら↓ 

速い波用のFCSフィンおすすめ二位 Reactor PC Carbon Tri Fins Mサイズ 

素材 PC Carbon + Air Core かなり硬く、軽い 
センターとサイドフィン 同じ形状 
コストパフォーマンス ★★★☆☆ 3/5点 
 センター サイド 
BASE 110mm 110mm 
DEPTH(高さ) 116mm 116mm 
AREA(面積) 9650mm2 9650mm2 
SWEEP角度 31.9° 31.9° 
FOIL FLATフォイル FLATフォイル 

フィンの角度がたっていて、さらに硬く軽いFCSフィン。 

角度がたっていることで、テイクオフから踏み込んだ時に水をかきやすく、スピードが出る横の速さにこだわったフィン。 

ダンパー気味の波でもこのフィンを使えば抜けられる確率が上がります。 

Reactor PC Carbon Tri Finsの最安値はこちら↓ 

 速い波用のFCSフィンおすすめ三位 Performer PC Carbon Tri Fins Mサイズ 

素材 PC Carbon + Air Core かなり硬く、軽い 
センターとサイドフィン 同じ形状 
コストパフォーマンス ★★★★★ 5/5点 定番モデルで、格安モデルが見つけやすい 
 センター センター 
BASE 111mm 111mm 
DEPTH(高さ) 115mm 115mm 
AREA(面積) 9554mm2 9554mm2 
SWEEP角度 33.7° 33.7° 
FOIL INSIDEフォイル INSIDEフォイル 

Reactorほどではないですが、フィンの角度が立っていて、速い波に対応できるのがPerformerです。 

オールラウンドなフィンですが、速い波の時により真価を発揮するフィンです。 

独特なインサイドフォイルを採用しており、ターンが非常に滑らか。 

Perfomerのインサイドフォイル形状。

FCSの標準フィンなので、格安のモデルが見つかりやすくコストパフォーマンスも非常に良いフィン。 

Performer PC Carbon Tri Finsの最安値はこちら↓ 

番外編:クアッドフィンという選択肢

もう一つの選択肢としてですが、速い波にはクアッドフィンが威力を発揮します。クアッドという選択肢も!

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