コロナも明けてそろそろ海外トリップへ行こうと考えているサーファーは多いのではないでしょうか!
海外トリップを満喫するためには、日本でのビーチブレイク用のサーフボードではなく、リーフブレイク用のサーフボードを用意したいところですが、そこまで出番の多くないサーフボードをオーダーするのはどうしても勿体無い。
ただ、FCSフィンだけを変えるのであれば、手軽に大きな波に対応できるようになります。
大きな波用のFCSフィンを持っていれば、日本の台風シーズンなどの大きな波にも対応できて一石二鳥です。
バリやハワイなどのサーフトリップを久しぶりに満喫するためのFCSフィン選びについて解説します。
FCSフィンのサイズ
大きい波用のフィンのサイズは、成人男性ならLの一択です。
成人男性が選ぶべきフィンのサイズは、実質MとLなのですが、大波用のフィンサイズは自然とLだけとなってしまいます。
FCSフィンのサイズの選び方はこちら↓
FCSフィンのフレックス
大きな波用のFCSフィンならば、Performance Core Carbon(PC Carbon) をおすすめします。
素材はPerformance Coreでも十分硬いので良いですが、PC Carbonの方が優先順位は高いです。
PC Carbon はFCSの中ではかなり硬い方のフレックス。
硬いフレックスを選ぶことで、大きな波でも抜けづらく、しっかり波をホールドすることができます。
フィンの角度は33.7度以上
フィンの角度でフィンの性能は変わります。
角度が垂直に立っているとクイックなターンがしやすく比較的小波に向いています。
大波用にはフィンが寝ている(角度が大きい)モデルを選びましょう。
フィンの角度が寝ているとターン時にフィンが抜けてしまうことが防げます。大きな波の時には、より体重を傾けてボードのレールを波に食い込ませないといけないのですが、フィンが立っていると抜けやすくなってしまいます。
数値としては33.7度以上のモデルを選びましょう。
ちなみに、WCTのプロサーファーのほとんどはフィンが寝ているモデルを使っています。
並行輸入品か日本の正規代理店の正規品か?
FCSはオーストラリアのメーカーです。
オーストラリア現地では、大体数千円日本より割安にフィンが購入できます。したがって、オーストラリアからの並行輸入品も少量ですが日本で流通していて、日本の正規代理店で購入するより割安です。
並行輸入品は正規代理店の商品と同じで、自分が欲しいフィンの並行輸入品を見つければラッキーです。
積極的に割安の並行輸入品を活用しましょう。
おすすめ大波用FCSフィン5選
サイズはL、フレックスの優先順位1位はPC Carbonの中でベストな5つのフィンはこれらです。
大波用FCSフィンNo.1 H4 FIN サイズL
素材 | Performance Core Carbon (かなり硬い) |
コストパフォーマンス | ★☆☆☆☆ 1/5点 割安モデルが見つかりづらい |
H4はFCSの中でも特殊なモデルで、スイスでデザインされたモデル。
他のフィンより少し高価ですが、大きな波のコンディションに対応したいために一つだけ選ぶとするなら、絶対的にこのフィンです。
FCS表示ではフィンの形状はAccelaratorとなっていますが、フィンの角度はCarver系より寝ています。
FCSフィンの中では最もフィンが寝ているモデルで、大きな波に適しているモデル。
H4はセンターフィンの方が背が高い。センターフィンを高くすることで、テールが抜けづらく、より大きな波でしっかり波をホールドできるようになっています。
特徴的なのは、センターフィンとサイドフィンのサイズが違っていて、センターフィンの方が面積は小さいのですが、高さはセンターフィンの方が3mmサイドフィンより大きいです。
センターフィンとサイドフィンのサイズが違うFCSフィンは多いのですが、基本的にセンターフィンの方が高さが小さく、面積も小さいです。センターフィンを小さくすることで、テールスライドやリバースなどのテールを滑らせる技が容易にしています。
センター | サイド | |
BASE | 114.6mm | 116.5mm |
DEPTH(高さ) | 120mm | 115.9mm |
AREA(面積) | 9893mm2 | 10221mm2 |
SWEEP角度 | 37.2° | 38.3° |
FOIL | 50/50フォイル | FLATフォイル |
かなり大きな波を意識したセッティング。
まず、フィンの素材が硬く反応が良くて、スピードがとにかく出ます。
踏み込んで加速しようとするとフィンが押してくれる感じ。
素材が硬いので、大きな波の時もフィンが抜けてしまったり波の抵抗に負けてしまうことがなく、波をしっかりホールドできます。
横に走る時もサイドのフィンが硬いので、速いセクションも抜けていくことができます。
Acceleratorの特徴も持ちながら、ReactorやCarverの特徴も併せ持つというFCSフィン。
鋭利な刃物のようなフィンで、独特の存在感があり、見た目もかっこいいです。
台風時や海外の大波でも波をしっかりホールドしてくれるので、大波の厚い波も速い波も対応できるオールラウンドなフィンです。
波のボトムではサイドフィンが効いてくれてクイックにターンができて、波の中腹ではCarverのようなパワフルなターンが可能、さらにフィンの強度が高いのでスピードが出るFCSフィンです。
デメリットは価格。
FCSフィンの中では最も高価なフィンに属し、並行輸入品などの割安なモノも日本には出回っていません。フィンに20,000円Overはちょっと躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。
大波用FCSフィンNo.2 Accelerator PC Carbon Tri Fins サイズL
素材 | Performance Core Carbon + Air Core (固くて軽い) |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ 4/5点 |
大波用の万能系のAcceleratorです。
センターフィンとサイドフィンが同じサイズで、大きな波でもクセがなく波をホールドしてくれます。
H4やCarverよりフィンの角度が若干立っているので、気持ちクイックにターンができるモデル。
海外のリーフで綺麗に割れる波に出会った時に、最高のFCSフィンです。
日本の台風シーズンの大きな波の時に使っても楽しいです。
定価は¥19,580と高めですが、FCSの基本モデルの一つなので並行輸入品などの割安なモノも見つけることができます。
センター | サイド | |
BASE | 114mm | 114mm |
DEPTH(高さ) | 119mm | 119mm |
AREA(面積) | 10360mm2 | 10360mm2 |
SWEEP角度 | 33.7° | 33.7° |
FOIL | FLATフォイル | FLATフォイル |
FCS Accelerator PC Carbonの割安モデルはこちら↓
大波用FCSフィンNo.3 Performer PC Carbon Tri Fins サイズL
素材 | Performance Core Carbon + Air Core (固くて軽い) |
コストパフォーマンス | ★★★★★ 5/5点 かなり割安な商品が見つかりやすい |
FCSの標準のEssentialシリーズのPerformerの硬い素材を使っているタイプのサイズLです。
最もクセがなく、Performerシリーズだけが採用しているINSIDEフォイルによってスムーズなターンが可能になってます。
フィンの角度も標準で小波から大波まで問題なく対応できるオールラウンダー。
実はフィンの角度はAcceleratorと同じです。
大波にも対応できますが、日本のビーチブレイクでも性能を発揮するので、持っておくと損がありません。
FCSの定番フィンなので、並行輸入品が見つかりやすく割安なモノが見つかりやすいのが特徴です。
定価は¥19,580と高めですが、探せばかなりお得に手に入れることができます。
センター | サイド | |
BASE | 114mm | 114mm |
DEPTH(高さ) | 118mm | 118mm |
AREA(面積) | 10054mm2 | 10054mm2 |
SWEEP角度 | 33.7° | 33.7° |
FOIL | INSIDEフォイル | INSIDEフォイル |
FCS Performer PC Carbonの割安モデルはこちら↓
大波用FCSフィンNo.4 Tokoro Tri Fins サイズL
素材 | Performance Core (まずまず硬い) |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ 3/5点 比較的割安モデルが見つかりやすい |
TokoroのFCSフィンは、Performance Coreのモデルですが大きな波でパフォーマンスが高いモデル。
ハワイのメーカーらしく、ハワイのノースショアでも使えるフィンです。
センターフィンがサイドフィンに比べて小さめでテールをスライドさせやすくなっています。
EssentialシリーズのPerformer、Acceleratorに比べて少しフィンの角度が寝ていて海外の硬い波でもカービングでもフィンが効いてくれて力が伝わりやすい。
センター | サイド | |
BASE | 115.5mm | 117mm |
DEPTH(高さ) | 115.7mm | 117.2mm |
AREA(面積) | 9696mm2 | 9948mm2 |
SWEEP角度 | 35.2° | 35.2° |
FOIL | 50/50フォイル | FLATフォイル |
FCS Tokoro Tri Finsの割安モデルはこちら↓
大波用FCSフィンNo.5 Carver PC Carbon Tri Fins サイズL
素材 | Performance Core Carbon + Air Core (固くて軽い) |
コストパフォーマンス | ★★☆☆☆ 2/5点 |
Carverはフィンの角度が寝ていて、大きな波でもフィンが抜けづらくホールドしてくるフィンです。
H4 FINと仕様は似てますが、センターフィンとサイドフィンが同じフォルムのため、クセがなくしっかり波をホールドしてくれます。
リーフの波だと意外とのりしろが小さく、カットバックを入れながらつないでいくようなシチュエーションで最適なフィンです。
定価は¥19,580と高めですが、このCarverのEssentialシリーズは割安なモノが比較的見つかりやすいです。
センター | サイド | |
BASE | 116mm | 116mm |
DEPTH(高さ) | 118mm | 118mm |
AREA(面積) | 10150mm2 | 10150mm2 |
SWEEP角度 | 37° | 37° |
FOIL | FLATフォイル | FLATフォイル |
FCS Carver PC Carbonの割安モデルはこちら↓
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