【ヘッドスピード46m/s以上限定】ハードヒッターのためのアイアン選び完全ガイド|2023年版 

ギア

雑誌やYoutubeのゴルフクラブ評論家の評価の高いアイアンを買ったのに、イマイチスコアがが伸びない、という経験がある方は多いのではないでしょうか。 

それもそのはず。ゴルフの評論家の意見には以下のような問題があります。 

  • 対象ゴルファーを限定していないため、人口の多いアベレージゴルファーに寄ったおすすになりがち
  • ゴルフクラブメーカーから報酬をもらって評論しているため、クラブメーカーを辛口に評価できない

ここでは、クラブメーカーからの報酬を一切いただかず、メーカーを気にせずクラブを評価していきます。 

対象ゴルファーは、ドライバーのヘッドスピードが46m/sのハードヒッターとします。 

このような方を対象としています。 

  • ドライバーのヘッドスピードが46m/s以上かつ、キャリー+ラン合わせた総飛距離260yard以上ドライバーで飛ばすことができる 
  • スコアは安定してバックティから18ホールで95を切ることができる 

ハードヒッター向けのアイアンシャフトとは? 

一般的なゴルフショップに置いているアイアンのシャフトは120グラム台のDynamic Gold S200が多いです。 

最近は、S200より軽い100グラム台のModus Tour 105が標準で装着されているものも多い。 

ただ、Dynamic Gold S200はハードヒッターには柔らかすぎます。 

柔らかいと、インパクトまでにしなったヘッドをスクエアに戻すのが難しくなってしまいます。 

46m/s以上のハードヒッターになると、シャフトの硬度がSではなく、Xを選ぶ方がゴルフが簡単になるでしょう。 

ハードヒッター向けおすすめアイアン用シャフト3選 

となると、ハードヒッター向けのアイアンシャフトは実質三択となります。 

おすすめ1位 Modus Tour 125 X 

まず、第一優先で選択すべきシャフト。方向性がよく、縦の距離のズレも少ない優秀なシャフト。これを選んでおけば間違いない。 

日本人のプロの多くはこのシャフトを使っています。 

これを使うのであれば、ウエッジまで同じシャフトで使えて、シャフトの沼に陥ることもないです。 

おすすめ2位 Modus Tour 120 TX 

Modus Tour 125 に比べると、先端側がしっかりしており、イメージ通りにヘッドが戻ってきてくれるシャフトです。 

アイアンでイメージした弾道その通りのショットが打てるシャフトで、非常に優秀。 

PGAツアーの飛ばし屋トニー・フィナウが愛用していて、日本のプロより比較的PGAツアープロに人気のシャフトです。 

TXという表記ですが、46m/sのヘッドスピードがあれば十分に扱えます。 

Xの表記のModus Tour 120Xシャフトもありますが、重量が120gと軽くハードヒッターが使うには軽すぎます。 

個人的にはこのシャフトをNo.1で使いたいのですが、クラブメーカーによってはこのシャフトがカスタム選択肢にないため、クラブの選択肢が狭まってしまいます。 

また、スイングスピードを落としてスイングすることが多いウェッジにこのシャフトを装着すると、先端が硬すぎてしなりが悪くなるため、ウェッジには Modus Wedge 125のシャフトを採用することをおすすめします。 

おすすめ3位 Dynamic Gold Toure Issue X100 

特にPGAでプロの使用頻度が高いシャフト。タイガー・ウッズが使用しているシャフトです。 

Modus シリーズよりも、しなりが小さく少しハードです。しなりを感じずらいので、違和感がある方もいると思います。 

Modus の125X、120TXがどうしても合わなかったゴルファーが選べば良いと思いますが、日本製品ではないためか、まずまずコストが高い。

全体的にしなりを感じにくいので、ウェッジのシャフトは、Dynamic Gold のS300あたりに変えたくなるかもしれません。

Rank.  重量 強み 弱み 代表的な使用プロ 
Modus Tour 125 X 129.5g 全体的にバランスが良い
ロングアイアンからウェッジまで使える 
特になし
ハードヒッターはこれを選んでおけば間違いない 
蝉川泰果、比嘉一貴、小田孔明、宮本勝昌
Modus Tour 120 TX 126.0g 先端がとても硬く、弾道コントロールがしやすい ウェッジショットには使いづらい
アイアンの選択肢が狭まる 
トニー・フィナウ、ヘンリク・ステンソン 
Dynamic Gold Ture Issue X100 130g タイガー・ウッズなどのPGA使用プロが多い アマチュアが使用するには少し硬すぎる
ウェッジのシャフトには少し硬すぎる 
輸入品なので高価
タイガー・ウッズ、ジャスティン・トーマス、スコッティ・シェフラー 

ハードヒッターのためのアイアンモデル 

アイアンメーカーは? 

大きく分けると海外メーカーと日本メーカーがありますが、ここは断然日本メーカーから選ぶべきと思います。 

日本の国力はここ30年間落ち続けていますが、依然として日本のものづくり能力は世界のトプクラスです。 とにかく、ものづくりの精度が高く、製品ごとの製品誤差が少ないのが特徴です。

アイアンは、ピッチングウェッジから5番アイアンもしくは4番アイアンまでの正確な打ち分けが必要です。アイアンごとに精度の差があるとどれかのアイアンの調子が悪い、距離の誤差がある、左右の打ち出し角度が揃わないということが起こります。

この点で、平均値が高い、一つ一つの製品誤差の少ない日本のメーカーを選ぶべきです。

品質を高めることに命を燃やしている職人が多くいますので、安易な方法に簡単に乗らないのが日本の特徴です。

実際、PGAツアーでクラブ契約フリーの選手の多くが、日本のミズノなどの日本メーカーのアイアンを選んでいます。 

アメリカではミズノのゴルフクラブは日本人が思っている以上に人気です。

アイアンが破損した場合の対応も日本メーカーの方が早く、親切です。日本のものづくりを守るためにも日本メーカーを選びましょう。 

アイアンの形状は? 

46m/s以上のハードヒッターなら断然マッスルバックのモデルを選ぶべきでしょう。 

以前は、マッスルバックというと球があがらず、難しいというイメージでしたが、現代のマッスルバックは十分に高さが出せます。 

また、マッスルバックのモデルは全体にロフトが寝ている(ロフトが多い)ため、距離の打ち分けがしやすいです。 

例えば、以下がミズノのマッスルバックとキャビティモデルのロフトですが、 

Mizuno Pro 221(マッスルバック) No.5/27、No.6/30、No.7/34、No.8/38、No.9/42、PW/46 
Mizuno Pro 223(キャビティ) No.5/25、No.6/28、No.7/32、No.8/36、No.9/41、PW/46 

ピッチングウェッジのロフトは46度で同じなものの、その他は9番アイアンは1度、5番から8番は2度キャビティの方がロフトが立っています。 

となると、キャビティのモデルは、8番と9番の間と9番とPWの間で5度の開きがでます。 

番手ごとに46m/sの飛距離(キャリー)を当てはめると 

 Mizuno Pro 221(マッスルバック) Mizuno Pro 223(キャビティ) 
#5 178y 184y 
#6 168y 174y 
#7 156y 162y 
#8 143y 149y 
#9 130y 133y 
PW 117y 117y 

キャビティアイアンの場合、8番と9番の間に、16yard開いてしまいます。 

これだと、例えば残り140yardの距離では、8番で微妙な力加減が必要となってしまいます。 

形状は、距離の内訳が容易なマッスルバックが良いです。 

ライ角がカスタム可能なモデルを 

ライ角は打ち出し角に大きく影響します。 

自分のあったライ角に調整できるモデルを選びましょう。 

ちなみに、自分でもライ角は正確にチェックできます。こちらのページを参考にしてください。

おすすめマッスルバックモデル3選 

日本メーカー、マッスルバック、ライ角の調整が可能なモデルとなるとかなり絞れてきます。 

おすすめ1位 マスダゴルフ ファストマッスルアイアン 

マスダゴルフ ファストマッスルアイアン

とにかく作りが美しいアイアン。 

実物をみると、本当に職人がしっかり作っていることがわかるアイアン。 

大手メーカーが作るアイアンとは一線を画した作りのこだわりがあります。

日本の大手メーカーでも、クラブのバランスが番手ごとに微妙に違ったりするのですが、このマスダゴルフのアイアンは、クラブのバランスが全部表記通りに揃っています。ちゃんと、バランスのテストもして納品されている。素晴らしい職人魂です。

価格も少し高いですが、かなり抑え目だと思います。大手メーカーのアイアンを選ぶより絶対このマスダゴルフのマッスルバックです。

自分の意図した弾道そのままに飛び出してくれるため、ミスショットの原因が明確になり、次のショットに繋げることができる。 

しっかり狙ったところに落とすことがアイアンの役目ですが、その役目を完璧に満たしてくれる。 

おすすめ2位 スリクソン Z-Forged II

こちらのレビューは、前モデルの Z-Forged のものです。

マッスルバックのモデルの中では、最も寛容性がある。 

4番や5番のロングアイアンでも打ちやすいです。アイアンの名手松山英樹もこの Z-Forged II の先代モデルを愛用しています。 

多少ダフっても飛距離が落ちない。 

また、ミズノなどのマッスルバックに比べて、全体的に1度ほどロフトが立っているので、飛距離性能が高いです。ロフトが立っているので当たり前なのですが。

フェース面が広く安心感があるモデルです。

2023年4月15日発売ですが、カスタムモデルがネットでオーダーできるようになっています!

おすすめ3位 ミズノ Mizuno Pro 221 

ミズノのマッスルバックは伝統的に打感が素晴らしいです。 

スリクソンの Z-Forged II に比べてフェースが小ぶりで、構えやすい。 小ぶりなヘッドが好きな方は狙えるフィーリングが出るでしょう。

マッスルバックですが打ってみると非常に易しいです。 

販売店でないとカスタムモデルが買えないのと、値引きが基本ないので価格の高さがネックです。 

ネットだとUSモデルのカスタムモデルであれば購入可能です。

Rank.  定価 (税込)発売日 強み 弱み 代表的な使用プロ 
マスダゴルフ ファストマッスルアイアン ¥29,920/1本 2017年1月 意図通りの弾道が打てる
とにかく作りが美しい
製造の精度が抜群に良い
破損しても修理対応が安心 
発注してから納品まで数ヶ月かかる  
スリクソン Z-Forged II¥23,100/1本 2023年4月 多少ダフっても距離が落ちない
フェースが広くロングアイアンも打ちやすい寛容性
飛距離が出る
定価は高いが、割引されるのでコスパが比較的良い
他のモデルに比べると若干操作性に劣る
9IとPWの間のロフト間隔が大きめ
松山英樹 
ミズノ Mizuno Pro 221  ¥22,000/1本 2021年9月 コンパクトなヘッドで構えやすい
素晴らしい打感 
そこそこの易しさ 
USモデルでないとカスタムモデルが買えない
日本モデルは店舗に行く必要あり
値引きは期待できない
 
おすすめアイアン比較表

ハードヒッター向けのドライバーの選び方はこちら。

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