サーフィンのフィンのサイズの選び方に迷っている方が対象の記事です。
日本で人気の高い、FCS社のショートボードのフィンの場合、XS、S、M、L、XLの5サイズがラインナップされています。
FCSメーカーの推奨は、体重でサイズのフィンを選ぶこととなっています。
サイズ | 体重目安 |
XS | 55kg以下 |
S | 55kg – 70kg |
M | 65kg – 80kg |
L | 75kg – 90kg |
XL | 85kg以上 |
ただ、67kgくらいのプロサーファーや体重の軽い女性プロサーファーでもLサイズのフィンを使っていることがよくあります。
実際、どのようにフィンのサイズを選ぶべきでしょうか?
正しいFCSフィンの選び方を5ステップを紹介します。
STEP1.そもそもサイズでどれくらい大きさが違うのか?を理解する
FCSのフィンのサイズはサイズが上がるごとに、大体3mm高くなります。
標準のFCSのMサイズのフィンの高さは大体115mm(11.5cm)くらいなので、サイズによって数%の違いがある程度です。
たった3mmの違いということで、ワンサイズの違いで同じコンディションで劇的にサーフィンのパフォーマンスが変わるかというと、そうでもありません。
ただ、2サイズ(6mm)変わってしまうとかなりフィーリングが変わってきます。
ワンサイズの違いは微妙な違いですが、例えば大きな波の時にはやはり大きめのフィンの方が安心感があります。
サーフィンに限らず、スポーツはメンタルが大事なのでフィンで微妙な違いを作るのは有効です。
お財布に余裕があれば、波に合わせて2サイズを持っておくと便利です。
STEP2.XS、XLを対象外にする
まず、ラインナップにあるXS、XLはモデルにラインナップがほとんどないので、自然に対象外となります。
選ぶのは実質、S、M、Lとなります。
STEP3.体重でサイズの選択肢を絞る
次にサイズSは成人男性であれば選ぶ理由はないです。
また、Sサイズの展開がないモデルも多いため、選択肢もとても狭くなってしまいます。
55kg-70kgが対象とメーカーサイトにはなっていますが、例えば65kgくらいの成人男性がSを選ぶとかなり頼りなくなるでしょう。
ターンの時にフィンが小さいと、舵が効きません。
フィンの面積が小さいので、力がフィンに伝わらずスピードも出づらいです。
最近は、サーフボードの容量が大きくなってきてますね。
長さは10年前より短めになっていますが、横幅は広くなり、厚くなってます。
結果的にサーフボードの容量は2-3リットル増えています。
大きな船には大きな舵が必要なように、大きくなっているサーフボードには大きめのフィンが必要です。
そのため、Sサイズのフィンは出番がなくなっています。
Sが選択肢に入るのは体重が軽く、容量が少ないサーフボードを使用している小学生や中学1年生くらいまでのジュニアサーファーもしくは、55kg以下の体重の軽い女性サーファー向けだと思っていいでしょう。
以下のようにサイズを絞り込みましょう。
サーファー種別 | 体重目安 | 選ぶべきFCSフィンのサイズ |
キッズや女性サーファー | 〜 59kg | S or M |
成人男性サーファー | 60kg 〜 | M or L |
STEP4.FCSフィンのフレックスを考慮する
FCSについては、2023年4月現在、以下の5つフレックスの素材がメインでリリースされています。
かなり柔らかい | 柔らかい | スタンダード | 硬い | めちゃ硬い |
Glass Flex | Neo Glass | Performance Core | Performance Core Carbon (PC Carbon ) | Performance Glass |
ただ、実際にはGlassFlex、NeoGlass、Performance Glassのモデル展開が少なく、実質Performance Core と、PC Carbonの二択となっています。
フィンのフレックスもサーフィンのパフォーマンスに微妙な影響を与えます。
フィンが硬いとフィンのしなりが小さくなり反応がよくなります。
大きい波や掘れている波でよりクイックにターンにしたい場合は硬いフィンが必要です。
逆に、フィンが柔らかいと反応は鈍りますが、フィンがしなるのでフィン自体が動きスピードを生み出しやすくなります。
また、素材の影響ほどではないですが、フィンのサイズが大きくなるほど同じ素材のフィンでもフレックスが柔らかくなります。
FCSフィンを選ぶときは、フィンのサイズとフレックスを組み合わせて選ぶのが良いです。
STEP5. FCSフィンのサイズとフレックスでモデルを絞り込む
成人男性の場合、サイズはMかL、フレックスはPerformanceCoreかPC Carbonかとなりますので、4象限でモデルを絞り込んでいきましょう。
キッズや女性で体重が軽い方は、SかMで選んでください。
MSタイプ_サイズM×PerformanceCore
Mサイズで、Performance Core素材で、スタンダードな硬さ、大きさのFCSフィン。
日本でのビーチブレイクを考えると、一般的な成人男性ならこのタイプをメインのフィンと設定するのが良いでしょう。
FCSのフィンのカテゴリの中では、一番オールラウンドに使えるフィンです。
それなりにしなりを感じるフレックスでサイズ的にもバランスが良く、海外に比べてパワーとサイズがない日本の波に適しています。
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MXタイプ_サイズM×PC Carbon
Mサイズで、硬いPC Carbon素材のフィンタイプ。
サイズが小さく、素材も硬いのでFCSフィンの中では最も硬いカテゴリーです。
とにかく速い波に最適なフィン。
日本のビーチブレイクでメインで使うには硬すぎますが、今日の波は小ぶりで速いなー、しっかりスピード出して抜けるぞー、という時の戦闘用フィンです。
速い波の攻略法とMXタイプのおすすめフィンはこちら↓
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LSタイプ_サイズL×PerformanceCore
Lサイズで、Performance Coreのスタンダードな硬さのFCSフィンカテゴリー。
サイズがMサイズより3mmほど大きいので、よりフレックスが少しだけ柔らかくなります。最もしなりを感じやすいタイプです。
しなりを感じるので、パワーのない波のコンディションで、ボリュームのある小波用のボードを使用して、アップスを入れながらリップに当て込みたいときに使用するのに適しています。
日本の場合実はこういうコンディションは多いのではないでしょうか?
小波用ショートボードのためのLXタイプおすすめ5選はこちら↓
もう一つの用途としては、パフォーマンス系のスラスターの大きな波用です。
フィンの大きさがあるので、大きな波でもパワーに負けず舵を切ることができます。
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LXタイプ_サイズL×PC Carbon
Lサイズで硬いフィンのカテゴリー。
MXタイプよりフィンのサイズが大きい分だけ、ほんの少しだけフレックスが柔らかくなっています。ただ、この素材の場合ほとんどMXタイプと変わらないくらい硬いです。
海外のパワフルで速い波や、日本の台風シーズンの大波に最適なのがこのLXタイプ。
オールラウンドなMSタイプとこのLXタイプを持っていれば、ほとんどのシチュエーションに対応できるでしょう。
持っておくと便利なフィンカテゴリーなので、大きな波用に優先的に揃えておきたいフィンタイプです。
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