タイトリストのフィッティングはどれくらい価値があるのか、知りたい方
横浜市の梅里カントリークラブ内にあります、タイトリストのフィッティングスタジオでドライバーのフィッティングを受けてきました。
実際に受けてみた感想と、最新TSRモデル(TSR2、TSR3、TSR4)の特徴と、タイトリストが推奨するシャフトについて。
予約方法
タイトリストのフィッティングは以下のリンクにあるゴルフ練習場で行っているようです。
予約方法は、練習場によって異なります。藤沢ジャンボゴルフの会場だと電話での予約、梅里カントリークラブ練習場だとCoubicの予約システムでオンライン上で予約できます。
わかりづらいのですが、梅里カントリークラブの場合、
のページのだいぶ下部の方にあります。上記リンクを下の方までスクロールして見つけてください。
予約は比較的空いているので、1週間以内の日程で空きを探すのはそこまで難しくないと思います。
フィッティングの流れ
フィッティングの時間に訪れると、フィッティングスタジオに案内されます。
まずは、ヒアリングされます。
今回はドライバーのフィッティングで伺ったのですが、タイトリストのフィッターの方が一人ついて、
・悩んでいる症状
・いつから悩んでいるか
・現状のドライバーを選んだ理由
・ドライバーはいつから使っているか
・ドライバーの次に飛ばせるクラブはティーショットで使うか、2打目以降で使うか
・アイアンはいつから使っているか
・7番アイアンのキャリー
・ドライバーのランを含めた飛距離
をまず聞かれます。
その後、アイアン10球程度ウォームアップして、まずは現状のドライバーショットを計測します。
現状ドライバーの計測
ラウンドを意識しながら3球打って、現状のドライバーショットを計測します。
いつもはドライバーのシャフトは硬度Xを使っているのですが、Sの方が易しくスイングできて良いのかな、と最近薄々感じておりまして。
以下の項目が計測されます。
・ボールスピード
・打ち出し角
・ヘッド角度
・バックスピン
・サイドのヘッド角度
・サイドスピン
・サイドのズレ
・キャリー
・総飛距離
ちなみに、ヘッドスピードは計測されませんでした。
大体これくらいの計測値でした。ちなみに、ドライバーのスペックも記載しておきます。
ヘッド タイトリスト TS2 ロフト9.5度
シャフト Tour AD DI 6X 45.25inch
グリップ Golf Pride ベルベッドラバー 360 M60
ボールスピード | 64.5 – 65.5 m/s |
打ち出し角 | 14 – 16度 |
ヘッド角度 | 4.2 – 4.5度 アッパーブロー軌道 |
バックスピン | 2,500 – 2,900回転 |
サイドのヘッド角度 | 2 – 4度 アウトサイドイン軌道 |
サイドスピン | 400 – 600回転 |
サイドのズレ | 20 – 25yard |
キャリー | 240 – 250yard |
総飛距離 | 260 – 270yard |
フィッターさんのコメント
・ボールスピードは速い方。ボールスピードの大体4倍が総飛距離だが、ボールスピードの通りの飛距離は出ている
・タイトリストの推奨打ち出し角は10-15度だが、推奨の範囲に概ね収まっている。4度ほどアッパーブローにインパクトしている。許容範囲内だが少しアッパーブローは強め
・打ち出し角が高めで、ランで飛距離をかせぐ弾道ではなく、キャリーで飛距離を出すタイプ。
・サイドスピンは500回転程度で、曲がってはいるが許容範囲
ヘッド はTSR2かTSR3かTSR4か
この計測内容を見て、まずはヘッドを選ぶとのこと。TSR2、TSR3、TSR4 の中から最適なものを選びます。
ちなみに、TSR1は2023年中にリリースされるらしく、今回は3つの選択肢となりました。
ヘッドの角度が4度ほどアッパーブローに入っているため、基本はTSR3かTSR4で選ぶのが良いとのこと。
今までTS2を使っていたんですけど。。
TS2やTSR2シリーズは、ヘッドの重心が深くヘッドの後ろの方に重心があるため、インパクトでヘッドが後ろ側に引っ張られ、ボールを上げようとするそうです。
私の場合は、TS2系だと基準より打ち出し角が高くなりがちとのこと。
そのため、アッパーブローが強めの場合は、重心が前の方にあるTSR3かTSR4が良い。
ちなみに、フィッターさん曰く、
「TSR4をよく言わない評論家が多いが、特にTSRはプロもかなり使っていて、日本と米国で品薄になっているくらい人気。ロースピンでTSR4はプロや上級者用でアマチュアには向かないと言われるが、結構合う人は多い」
とのこと。
打ち出し角は大きめなので、ロフトは9度で良いらしいです。
先代のTSiシリーズから、9.5、10.5などの小数点の表記はなくなり、8度、9度、10度のように整数のロフト表記になっているそうです。
シャフト選び
ヘッドをTSR3とTSR4に絞り込んでシャフトのフィッティングです。
シャフト硬度はSの方が良いのかなー、と思っていたのですが、フィッターさんより
「スイングを見てると、かなりタメを作って飛ばすタイプ。Sだと柔らかいのでインパクトでヘッドが戻って来ない。シャフトによってSでも硬いものもあるが、Sで合うシャフトはない。Xから選びましょう」
あと、私はアイアンは普段4番アイアンから58度Modus Tour 125 Xを使っていて、とても調子良いのですが、
「Modus Tour 125 X はタメを作ってインパクトしないと、ボールが上がらないはず。このシャフトが扱えているのであれば、ドライバーもXでないと合わないと思う」
とのことでした。
Sに変えようかな、と思っていたのですが、Xでいいんだーと。
フィッターさんが持ってきたおすすめシャフトは3つ。
Dianama TBシリーズ 60X 45インチ
Tour AD IZ 6X 45インチ
VENTUS TR BLUE 6X 45インチ
それぞれ打ってみると
ヘッド:TSR3
ボールスピード | 総飛距離 | |
Dianama TBシリーズ 60X | 64 – 65 m/s | 265 – 275 yard |
Tour AD IZ 6X | 64 – 65 m/s | 265 – 275 yard |
VENTUS TR BLUE 6X | 66 – 68 m/s | 275 – 285 yard |
ヘッド:TSR4
ボールスピード | 総飛距離 | |
Dianama TBシリーズ 60X | 64 – 65 m/s | 270 – 280 yard |
Tour AD IZ 6X | 65 – 65 m/s | 270 – 280 yard |
VENTUS TR BLUE 6X | 67 – 68 m/s | 275 – 285 yard |
このような結果。
なぜかVENTUS TR BLUE が最もヘッドスピードが出ました。
特に、TSR4とVENTUS TR BLUE の組み合わせが最も飛距離が出る結果に。
「ヘッドスピードが出るということは、思い切って振れるということでスイングに合っているということ」、とのこと。
最後に、自分が気になっていた、TENSEI CK Pro Orange 6X も使ってみました。
ヘッド:TSR4
ボールスピード | 総飛距離 | |
TENSEI CK Pro Orange 6X | 64 – 66 m/s | 270 – 290 yard |
ボールスピードはVENTUSほどでは無いですが、TENSEIの方がドローで打ちやすくドロー軌道になったため、最も飛距離が出る結果に。
最もボールスピードが出る、VENTUS TR BLUE か、ドローで捕まえやすいTENSEI CK Pro の二択で選ぶことにしました。
現在使っている Tour AD DIも含め、フィッターさんによるシャフトの特徴は以下の通り。
VENTUS TR BLUE 6X | シャフト全体がしなり、振り抜きをよくしているシャフト。 ドローでもフェードでもどちらでも選ばない。 |
TENSEI CK Pro Orange 6X | 重量の配分で振り抜きをよくしているシャフト。カウンターバランスになっていて、先端が遅れて入っても、ヘッドが戻ってきてくれる。 ダブルキックポイントという評論家がいるが、間違い。重量の配分を変えているとのこと。カウンターバランスというのが正しい。 ドローでもフェードでもどちらでも選ばないシャフト。 |
Tour AD DI 6X | かなり手元側にキックポイントがあるタイプのシャフト。グリップが刺さっているあたりからしなるくらい、極端に手元側がしなる。 その分、先端の剛性をかなり強くしている。 フェード系で攻めるためのシャフト。 |
TENSEIはSでもかなり硬いと言われるのでTENSEIの場合は6Sで良いのかなと思っていましたが、実際はTENSEIでも6Xが良いとのことでした。
VENTUSも良いシャフトだと思いましたし、一番ヘッドスピードが上がっていたのでポテンシャルは感じました。ボールスピードが2-3m/s上がっていて、平均飛距離も10-15ヤードほど伸びてました。
PGAツアーの選手がこぞってVENTUSを使っているのはわかる気がします。とにかくヘッドスピードが上がります。
ただ、現在、使っているTour AD DIとフィーリングが特に変わることはありませんでした。確かに飛距離は伸びますがこれだったらTour AD DIのままでも良いのかなと。
たいして、TENSEIの方が思い通りのドロー弾道になっていたのでTENSEI CK Orange 6Xが良さそう。
TSR4にしようかと思いましたが、TSR4の9度が人気のためため品薄で現在受注停止中とのことでした。
TSR4の10度にして、Sure Fit をC1にして、ロフトを0.75度立てて、9.25度にして対応することに。
TSR4はすごく難しいわけではなくいいヘッドです。評論家に惑わされず中級者程度でも、検討してみても良いと思います。
Sure Fit の調整
普段は標準のA1の設定で使っているのですが、計測によると2度ほどアップライトにインパクトしており、ヒールに当たりやすいとのことでした。
現状よりもフラットなB1設定にすると、ヒールのあたりは減らせるとのことですが、設定を変えると見た目が変わってしまうので、違和感があるようならA1のままでも良いらしい。
フラットの設定にするとヒールに当りづらい、アップライトの設定にするとトゥ側に当りづらいんですね。
実際、Sure FitをB1設定にすると、ヒールの当たりが減ったので、B1設定に変更することにしました。
ドライバーの長さ
現在、45.25インチのドライバーを使っており、振り抜きをよくするためには、44.5インチくらいまで短くした方が良いのかな、と相談したところ、短くするとクラブのバランスが大きく変わってしまうので、あまりおすすめしないとのこと。
45インチの標準にして、短くしたいなら短くグリップすることを推奨。
グリップの選択
現状のGolf PrideのM60の太さで違和感はないと伝えたところ、標準のM60の太さで良いとなりました。
フィッティング結果
ヘッド | TSR 4 |
ロフト | 9度もしくは10度 |
シャフト おすすめNo.1 | TENSEI CK Pro Orange 6X |
シャフト おすすめNo.2 | VENTUS TR BLUE 6X |
Sure Fit 設定 | ロフトが9度の場合はB1 ロフト10度の場合はC1 |
長さ | 45インチ |
グリップ | M60 標準 |
価格 | ¥112,200(税込) |
タイトリストのフィッティングを受けてみた感想
Youtube などのゴルフクラブ評論家の皆さんは、大体易しいクラブを使うのを推奨する傾向が強いのかな、と思いました。
タイトリストだと、TSR3やTSR4ではなく、TSR2を勧め、シャフトもできるだけ柔らかいものを推奨する傾向にあるようです。
そういう雑音を聞いていると、どうしても易しいクラブの方が良いのかな、と思いがちですが、実際フィッティングを受けてみて、
・TSR2よりもTSR3やTSR4の方が良い。TSR4は決して難しくない
・シャフトは6X系から選ぶべき
・長さは標準の45インチ
というのが明確になったので、今後のクラブ選びで迷うことが減りました。
また、同時にアイアンもModus Tour 125X が使えているのであればそれが良いというアドバイスももらったので、今後アイアンのシャフト選びでも迷走することがなくなりました。
あと、Sure Fit については、今まで特に何も気にせずなんとなく標準のA1に合わせたままだったのですが、アップライト気味にインパクトしていて、フラットにすることでヒールに当たりづらくなるというアドバイスを受けたのはとても参考になりました。
購入!
タイトリストのフィッティングを受けて、見積もらったのですが、11万円オーバーの完全にメーカーの定価。
楽天やYahoo!ショッピングだと、9万円弱でさらに、ポイントもつきますので買った方がはるかに安いです。
ただ、気を付けないといけないのは、タイトリストの純正スリーブを使ってない商品は買わないこと、です。
確かに社外品のスリーブでもヘッドは付くのですが、長く使っているとスリーブの位置がズレてきます。過去に社外品のスリーブをつけていたことがあるのですが、スリーブがズレてスリーブとヘッドの間に隙間が開くようになってしまいます。
絶対、タイトリスト純正スリーブ装着モデルを買いましょう。
社外品のスリーブのモデルを買うと絶対後悔します。
おすすめNO.1 TSR4 のタイトリスト純正TENSEIカスタムモデルはこちら
おすすめNO.2 TSR4 のタイトリスト純正VENTUS BLUEカスタムモデルはこちら
タイトリスト純正スリーブのTENSEI CK Pro ORANGE
タイトリスト純正スリーブのVENTUS BLUE
TSR3なら、ふるさと納税でゲットできます
ちなみに、それなりの収入があればふるさと納税でも、TSR3ドライバーはゲットできます。
Tour AD DI のXシャフトはなくてSシャフトのみですが、ヘッドだけ手に入れてお持ちのシャフトに付け替えるのであれば、超お得です。
おそらく早々に欠品すると思われるので、寄付はお早めに。
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