2023年7月のロケットモーゲージクラシックで、2019年以来の優勝をプレイオフで制したリッキー・ファウラーですが、彼はレイドオフスイングの使い手としても知られています。
2019年の優勝時はかなり極端なレイドオフでしたが、2023年現在は極端なレイドオフは修正され、自然なレイドオフスイングになっていますね。
リッキー・ファウラー以外でも、レイドオフスイングの使い手は、マスターズを制したセルヒオ・ガルシアやダスティン・ジョンソンなどがいます。
とにかく、レイドオフスイングはスタイルが美しく、マスターすればスイング軌道が安定し、クラブフェースの開閉も少なくなるので、ショットが安定します。
アマチュアでトップでレイドオフになるゴルファーはほとんどいなくて、クロストップになる方が多いですよね。
クロストップでも良いのですが、やはりミスが少なくスタイルが美しいレイドオフスイングを身に付けたいところ。
レイドオフスイングのP1からP10までを徹底解説します。
レイドオフスイングのP1~P10システム
P1:セットアップ
グリップをゆるゆるに
レイドオフのトップを実現するには、トップでヘッドが体の外側に垂れないといけないのですが、そのためには、グリップに力が入っているとヘッドが垂れるのは難しくなってしまいます。
特に、右手のグリップをゆるゆるにしましょう。中指と薬指だけで支えるくらいのイメージというか、実際に中指と薬指だけでクラブを支えます。
グリップがゆるゆるのイメージではなく、実際に本当に!中指と薬指だけで支えます!
グリップに力が入ってしまうと、クラブが垂れずクロストップになってしまいます。
レイドオフスイングができないゴルファーのほぼ100%がこのグリップの問題です。これができてないと何も始まりません。
これができれば、レイドオフスイングが5割くらい完成したも同然です。最も大事な部分なので、絶対に忘れないようにしましょう。
P1の練習方法
P1の練習方法はシンプルです。
右手でキツネを作って、握るだけ。このイメージでというより、ほぼこの形でグリップしましょう。
P2:テイクバックでクラブシャフトが地面と平行
インサイドにクラブヘッドを入れずに、シャットにあげる
タイガー・ウッズなど、インサイド気味にクラブを上げていくプロはいますが、レイドオフスイングでは、クラブヘッドをオンプレーンもしくはアウトサイドに上げていきます。
そして、クラブヘッドはシャットに上げます。P2の位置では、背骨と平行になるようにします。
リッキー・ファウラーはオンプレーンで上げていきますが、ジョン・ラームはアウトサイドに上げていきます。
これは、やりやすい方でOKですが、インサイドにヘッドが入らないようにしましょう。インサイドに入ってしまうと、レイドオフは無理ゲーとなります。
おすすめとしては、アウトサイド気味にヘッドを上げていく方法です。アウトサイドに上げるとインサイドからおろしやすくなります。
P3:テイクバックで腕の位置が地面と平行
クラブフェースをシャットに保つ
腕の位置が地面と平行の位置でもクラブフェースはシャットに保ちます。
この時点でフェースが開いてしまうと手元が浮いてクラブが寝て入ってしまいますので、フェースの向きだけ注意しましょう。
P2~P3の練習方法
P2~P3の練習方法としては、ボールを使うと効果的です。
ボールを両腕に挟んでインサイドに引かないようにテイクバックの練習をします。ボールを挟んでいると自然とフェースが閉じて上がります。
フェースを閉じながらインサイドに上げないテイクバックを癖づけることができます。
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P4:トップ
グリップゆるゆるのままレイドオフの位置へ
トップではレイドオフの位置にクラブを持ってきますが、ここで力を入れてシャフトを倒そうとしても倒れません。
グリップゆるゆるのままトップでレイドオフにする意識でシャフトを倒します。
またこの段階で肩をしっかり入れましょう。肩がしっかり正面から90度になるようにします。
目安としては、右打ちの方なら左肩が右足甲の上にくるようにしましょう。
P5:切り返しからダウンスイングで腕の位置が地面と平行
グリップゆるゆるのままでクラブを重力に任せて
切り返しではしっかり左足に体重を移行していきます。
“左足リード”ではなく、しっかり両足で左に体重を乗せていきましょう。人それぞれですが、右足を飛球線方向に蹴ると同時に左足を真下に踏んでいくイメージです。
クラブはグリップゆるゆるのまま重力のまま下に落ちていくようにします。ここでもとにかく脱力大事です。
P6:ダウンスイングでシャフトが地面と平行
P6はめちゃくちゃ大事!
P6の位置が一番大事だと言ってもいいくらい大事。
このポジションではしっかりシャフトを立てていきます。
レイドオフスイングというと、シャフトを寝かせると勘違いするゴルファーがいますが、しっかりシャフトを立てていきます。
クラブヘッドを下にして下回しでのスイングではなく、常にクラブヘッドが手より上にあるようにしましょう。
目安は、P6の位置で、クラブのシャフトが飛球線に対して真っ直ぐの位置もしくは、クラブヘッドがアウトに出るところに来ているかです。
手が浮いてしまうとこの位置にシャフトは来ないので、左手甲を左腿にぶつけるくらいのイメージで手元を近くにしていきます。
P5からP6の練習方法
ワトソンゴルフのTHE HANGERを使いましょう。
トップではハンガーを感じながらレイドオフにして、インパクト人かけてTHE HANGERに左腕内側をつけたままスイングすると、フェースがシャットのままインパクトを迎えることができます。
THE HANGERを使ってトップからP6のところで静止してからボールを打つ練習がおすすめです。
P6のところで止めてボールを打つのを5球行い、次にP6を意識しながら通常のショットを行うという6球1セットを3セット行うようにします。
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P7:インパクト
腰を開いてハンドファーストインパクト
P6でしっかりポジションが取れていると、P7は自然としっかりスクエアに当たるはずです。
インパクトでは、ターゲット方向におへそが向くようにしっかり腰を開きます。
手を使ってハンドファーストにするのではなく、腰を開くことで体全体を使ってハンドファーストにします。
ただ、上半身も開いてしまうとフェースが開いてスライスになってしまいますので、しっかり捕まえるために、胸はターゲットと逆方向に向けるイメージで上半身と下半身を分離させます。
P7の練習方法
P5~6と同じく、THE HANGERを使ってインパクトの練習をします。
まずは、THE HANGERを装着し、腰をしっかり開いてインパクトの形を作ります。
インパクトの形を作ったら、そこから始動してモモからモモくらいの振り幅でショットします。
7番アイアンで20y〜30yくらいの距離を打ちましょう。
これを5球打って、1球通常ショットをする6球を3セット行いましょう。
P8:フォロースルーでシャフトの位置が地面と平行
左手首の角度をセットアップから変えないように
P8以降はP6までがしっかりできていれば自然と正しくできるはずです。
左手首の角度をフォロースルーまでセットアップで作った形を変えないイメージでフォロースルーを出しましょう。
そうすると、フェースが過度に開閉せず、ミスを減らすことができます。
P9:フォロースルーで腕が肩の位置
クラブをターゲット方向に放り投げるように!
クラブをターゲット方向に放り投げるイメージにすることで、フォロースルーが大きくなって、軌道が安定します。
P10:フィニッシュ
左足一本でしっかり立つ
フィニッシュは、左足にしっかり体重を移行して左足一本で立ちましょう。
アマチュアの多くは、右サイドに体重が残ってしまって軌道が安定しないので、胸を開かずインパクトしつつ、上半身と下半身を分離させて、左足の外側で体重を受け止めるようにします。
まとめ
・セットアップで、グリップをゆるゆるに。これが一番大事!
・テイクバックでは、クラブフェースをシャットに上げていく。インサイドにテイクバックするのはNG!
・P6が一番大事、この位置でターゲットに対してシャフトが平行になるように練習!
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