- パッティングのスキルは4つのパートに分けることができます
- 4つのパートごとにスキルを測定することでウィークポイントが明確になり、そのウィークポイントを改善することでパッティングスキルが向上します
何事も基本構造を理解しておくことは重要です。
実は、日本のビジネスパーソンでビジネスの基本構造を理解している人はほとんどいないと感じます。
基本構造を知らないと、その時の流行りやバズワードに流されてしまい、しばしば”手段の目的化”が起こります。
ここ数年、日本の大企業の多くは”DX”に取り組んでいますが、DXで成功したという話はほとんど聞きません。
私は元々ITベンチャーに勤めていたので、比較的”DX”には明るいほうだと思いますが、日本の大企業の”DX戦略”ははっきり言って、残念。
『残念な日本企業のDX図鑑』でも自費出版したいくらいです。
ビジネスの基本構造は、「売上 – コスト」です。
売上を大きくして、コストを減らせば利益が出ます。非常にシンプル。
DXでビジネスが成功するのではありません。
あなたの会社のDX戦略で、売上を大きくできるのでしょうか?コストが減るのでしょうか?
シンプルに問いたいですね。
さて、ちょっと熱くなってしまいました。
本日は、パッティングの基本構造についてです。
ビジネスの基本構造が「売上 – コスト」であるように、パッティングにも基本構造があります。
これです。
パッティング = 1_打ち出し(方向) + 2_タッチ(距離感) + 3_グリーンリーディング + 4_メンタル
この4つスキルで構成されています。
打ち出し角度が正しく、カップを少しすぎるくらいの距離感で、グリーンの傾斜を正しく計算でき、自信を持ってストロークできれば、100%パットは入ります。
そこに近づけていけば良い。シンプルです。
よくあるレッスン雑誌では、この4つのスキルがごっちゃに語られており、ゴルファーに本当に向上すべきスキルが何なのかがわからないままです。
デカルトは、物事の真理を探る方法として、明証、分析、総合、吟味と言うステップが必要とその昔述べましたが、多くのゴルファーは第一段階の明証をしないまま、行き当たりばったりのスキル習得をしているように見えます。
明証、分析、総合、吟味と言うステップを全く無視するのは、日本の大企業が持っている匠の技であり、これが残念なDXが日々誕生している原因でもあります。
パッティングの打ち出し(方向)
打ち出し方向を決めるのは、インパクト時のパターフェースの角度です。
入射角ではありません。
パターフェースをスクエア(ターゲットラインに対して直角)に、ボールに当てることができればまっすぐ転がっていきます。
もし、スクエアに当てることができていないのであれば、アドレスとストロークがズレています。
このスキルが低い方には、アドレス、ストロークのトレーニングが必要になります。
タッチ(距離感)
これはわかりやすいと思いますが、カップに対しての距離感です。
タッチが合わないのは、単純にボールをヒットするときのパターヘッドのスピードがコントロールできていないことになります。
スピードをコントロールするために必要なのは、ストロークのリズムと振り幅です。
距離感が合わない場合は、リズムと振り幅のコントロールを覚えるトレーニングが必要です。
グリーンリーディング
グリーンの傾斜を読むスキルです。
どれくらい曲がりそうか、どれくらい減速するかを読むスキル。
このスキルを構成するのは、知識です。
勘と経験ではありません。
ボールの曲がりを決める最も大きなファクターは傾斜です。
その次に、芝目と風です。
下りのラインほどよく曲がる、フォールライン(グリーンの最も低いところ)の真横からのラインほどよく曲がるなどの自然法則をまずは知ることが大事です。
この自然法則を無視して、グリーン上のボールの後ろに立ってからグリーンを読み始める方が多いと思います。
メンタル
自信を持ってストロークできるか、人間は、精神と肉体のバランスが取れていないと、正しい動きができない動物です。
まっすぐ転がせるスキルがあって、完璧なリズムを身につけ、正確にグリーンを読んでも、メンタルによってストロークがブレてしまうとボールはカップに入りません。
さて、今、パッティングを明証し、4つのパートに分けることができました。
次のステップは、分析です。
パッティングを検証して、どこにウィークポイントがあるのかを見極めます。
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