スコッティキャメロン Special Select Flowback 5 (フローバック5) レビューです。
Flowback 5.5 というモデルもありますが、 Flowback 5 です。
Flowback 5.5との違いはネック形状で、Flowback5 はほぼフェースバランス、 Flowback 5.5はFlowback5よりトゥバランスです。
評価
ターゲットへの合わせやすさ | 5/5点 |
タッチ、距離感の合わせやすさ | 5/5点 |
打感 | 4/5点 |
まずスペックから。
発売年 | 2020年 |
重量(実測) | 553g |
長さ | 33インチ |
フェースタイプ | フェースバランスに近い |
打感 | やや硬い |
ロフト | 3.5° |
ライ角 | 70° |
所感
商品写真だけ見るとフェースが大きく見えますが、実際にはそんなに大きくないです。
フェース角はフェースが真上を向くフェースバランスに近いです。
ターゲットへの合わせやすさ
ラインが入っているのは非常に大きなメリットがあります。
スクエアにストロークしやすいです。
タッチ、距離感
バックスイングからフォローまで、オートマチックにスクエアに当てることができる感じ。
ストロークのオートマチック感があるので、距離感に集中できます。
めちゃ合わせやすい!
打感
インサートが入っていないので、それなりに硬い打感です。
オデッセィのインサートパターのような「吸い付くような打感」を求める方には合わないかもしれません。
他クラブ比較
テーラーメイドのスパイダーシリーズに近いオーマチックなストローク感ですが、打感がしっかりしていて距離感が合わせやすいです。
スパイダーシリーズとの大きな違いは重量です。
スパイダーシリーズの重量は530g前後に対して、Flowback5は553gあります。
20gの違いはかなり大きいと言えます。
重い方がストロークは安定します。
過去にスパイダーシリーズを使ったことはありますが、タッチの合わせやすさ、スクエアに当てやすさは、個人的にはスパイダーとFlowback5 なら絶対 Flowback5 です。
コースで使っても、ショートパットの圧倒的な安心感があるため、とても楽。
もっと早く買っておけばよかった。
実はこの Special Select Flowback 5、同じScotty Cameron の PHANTOM X 5 とほぼ同じスペック。
ヘッド形状は違いますが、同じくフェースバランスに近い。
実は、このPHANTOM X 5 を買うかどうか、最後まで悩みましたが、Flowback 5 の方が構えやすく感じたので、こちらを購入。
あと、パターの長さですが、今まで34インチを買ってきましたが、33インチを購入。
多くのゴルファーにとっては、短いパターの方がメリットが大きいはずです。
短いので安心感があるのと、ストロークが安定します。
私は、比較的長身(177cm)の方ですが、33インチの方が絶対いい!
もし34インチのパターを普段使っているなら、33インチのパターは絶対おすすめです。
現在、日本の正規品は品切れが多いようですが、USモデルはちょいちょいあるようです。
あとは、実店舗ではまだ売っているところがあります。近所の有賀園ではまだ在庫がありました。
バンカーのセットアップとスイングは多くのゴルファーが間違ってます。
- アウトサイドインにスイングしろ
- フェースを返せ
- スクエアにセットしろ
- コマを回すように打て
全部、間違ってます。
この方法でセットアップ、スイングすれば100%バンカーで苦労することはありません。
まず、フェースを開いてグリップします。
しっかり開きます。45度くらい。
これでバウンスが使えるようになります。
その後、体全体を20度くらい逆時計回りに回ります。
左足体重にして、いつもよりハンドダウンに構えます。
これでセットアップは完了です。
あとは、左足体重のまま20度くらい開いたスタンスなりに、通常のスイング軌道でスイングします。
アウトサイドインではないです。
この時に、フェースのネックからトゥにボールを通すイメージでダフらせていきます。
ネックから入れる意識でスイングすれば自然とボールの前をクラブが入っていくので、ボールの手前にクラブヘッドを入れていく意識はそんなに必要ないです。
これで、ターゲットに飛んでいきます。
もしかしたら、ターゲットに対して左側に出るという方はいらっしゃると思いますが、その時はターゲットラインを右側に取ることで修正できるはずです。
以上です。
これでうまくバンカーから脱出できます。
基本のパッティングのセットアップ(アドレス)は意外と多くのゴルファーができていないです。
基本は以下です。
- パターのシャフトは地面から垂直
- ボールは目より少し外側
- 背筋を伸ばさず、骨盤を立てて背中を丸める
タイガーウッズのセットアップ(正面)です。
シャフトが地面から垂直になっています。
なぜシャフトを垂直にするかとというと、振り子のようにストロークして、最下点でボールをヒットするのが最もパターをボールにスクエアに当てやすいからです。
ボールの打ち出し角度は、パター面の角度によって決まります。
スクエアに当てれば、パター面から90度の角度で、まっすぐボールは転がります。
スクエアに当てるためには、振り子ストロークの最下点で当てるのが最も物理的に理にかなってます。
ジョン・ラームのセットアップ(後方)です。
ボールは、おでこの上の方にきています。
これは、少し個人差がありますが目の位置からおでこの上の間に収めておく必要があります。
アマチュアゴルファーは、この距離がすごく近い人が多いです。
背筋を伸ばして構えるゴルファーも多いですが、ラームのように背中をまるめた方が良いと思います。
振り子のストロークのためには、下半身をできるだけ動かさないようにしたいですし、PGAツアーのプロはほとんど下半身が動かないのですが、背筋を伸ばしているとどうしても上半身が動くとつられて下半身が動いてしまいます。
PGAツアー選手ではないですが、矢野東プロのこの動画の7:00くらいのところのイメージがわかりやすくて良いです。
海外のアマチュアにもこの動画は教えてあげたい!
ボールの位置を確認するためには、このようなツールを使うと良いです。
自分の顔の位置が確認できます。
ディスタンスウェッジは、ピッチングウェッジのフルショットとフィネスウエッジ(グリーン周りのアプローチ)の間を埋めるショットです。
フィネスウェッジはグリーンエッジから20ヤード付近で使うショットなので最大でも35ヤードとして、ピッチングウェッジのフルショットが120ヤードであるなら、35ヤードから120ヤードの距離をカバーするショットです。
このショットが安定すれば、ラウンドにおいて非常に大きな武器になると思います。
1.狭いスタンスのセットアップ(アドレス)
フルショットの時よりも狭いスタンスをとります。
左足をひいてオープンに構えた方がいいというレッスンもありますが、スタンスはスクエアで良いです。
ディスタンスウェッジの距離でも、フェード、ストレート、ドローの軌道を操っていきたいためです。
2.ボールの位置関係はフルショットと同じ
ボールの位置は、フルショットの時と同じ関係となります。
ボールは左足より一足分中に入れる、クラブとグリップの距離だけ離れる、これです。
多くのアマチュアが近くに立ちすぎているので、注意が必要です。
この記事を参考にしてください。
3.体重を左側にかける
体重を左側にかけます。55:45くらいで良いです。
極端に左に体重をかけなくても良いですが、左にかけてないと特にトップの原因となります。
4.スイング中は左サイドへ体重を残し続ける
スイング中は左サイドへ体重を残し続けます。
そして、切り返しでは、さらに左サイドに体の中心を倒していきます。
アドレスで55:45くらいの体重配分だったのを、切り返し以降は、90:10で左に乗っていきます。
インパクトでは、体の中心(チ○コ)が、ボールを追い越してターゲット方向にしっかり持っていってください(これが最も重要)。
以上が基本となります。
そして、距離の打ち分けは、クラブと振り幅で行います。
振り幅のバリエーションは、時計の文字盤を意識して、
- 腕が7:30から4:30
- 腕が9:00から3:00
- 腕が10:00から2:00
の3つを習得してください。 クラブの位置ではなくて腕の位置なので注意してください。
大事なのは、
- スイングの意識は同じ
- すべての振り幅で同じリズムで
スイングすることです。
特に、同じリズムでスイングするのは非常に大事なので、スマホのメトロノームアプリや、このような耳につけるタイプのメトロノームを使ってリズムを一定にすることを意識してください。
個人的には、スマホのメトロノームより耳につけるタイプのメトロノームの方が操作がシンプルで、練習場でも他のゴルファーに迷惑をかけないのでおすすめです。
少し前には、ゴルファー用のKORGのメトロノームが販売されていたのですが、現在は見つかりませんでした。。
ウェッジは、ピッチングウエッジ、アプローチ(ギャップ)ウェッジ、サンドウェッジ、ロブウェッジの4つを使います。
ロブウェッジを持っていない方はいらっしゃると思いますが、その場合は、ロブウェッジは使わなくて良いです。
ただ、ロブウェッジがあると距離のバリエーションが3つ増えますので、ログウェッジがちゃんと打てるとショートゲームは絶対有利です。
ロブウエッジはしっかり体重移動してハンドファーストで打たないと、距離が極端に出ない”ダルマ落とし”になるのですが、有効な武器になるので、ハンドファーストのダウンブローショットは習得したいところです。
そして、各ウェッジでの各振り幅での、キャリーの距離を記録しておきます。
ランを含めた距離ではなく、キャリーの距離を正確に記録してください。
4つのウエッジを持っている方なら4*3=12通り、3つのウエッジなら3*3=9通りの距離が記録できます。
基本的には、ラウンドでは残り距離からこの9通りか12通りのショットから選択することになるのですが、実際にラウンドに行くとこの種類全部使うことは滅多にないと思います。
よく使うのは、
- ピッティングウェッジの10時-2時
- アプローチウェッジの10-2時
- サンドウェッジの10-2時
- サンドウェッジの9-3時
- サンドウェッジの7:30-4:30
- ロブウェッジの10-2時
- ロブウェッジの9-3時
- ロブウェッジの7:30-4:30
となるはずですので、最低でもこれだけは記憶して使い分けてください。
5位: パッティングマット全般
ガッカリしたと言うより、EX PUTT などのパッティングシミュレータの登場で、まさしく無用の長物となったと思うのが、パッティングマット。
せいぜい3mくらいしかまっすぐ転がせないし、グリーンの速さも調整できなくて、実戦とは程遠いシチュエーションなので、実戦で効果は薄い。
4位: トレーニングチューブ
スイング矯正系の器具については、このような体に装着して使うやーつは効果が薄いです。
使っているときは矯正できるが、外してしまうとスイングイメージが継続できない。
スイングが再現できないんですね。
いろんなレッスンプロがこういう矯正ギブス的なやつを勧めてきますが、全無視した方がいいです。
3位: ウエイトリング
クラブのネック部分にウエイトをつけるタイプのもの。
普通にバランスとリズムを崩します。
通常のバランス、リズムに戻すのにむしろリハビリが必要になります。
2位: Watson Golf The Hunger
まずこれで手首を矯正しても、決してハンドファーストインパクトにはなりません。
ハンドファーストインパクトの肝は体重移動です。
体重移動ができてないと、手首をどうやってもハンドファースト、ダウンブローには打てません。
この器具を使って、ハンドファースを目指しているのであれば、速攻でやめた方がいいです。
さらにこの The Hanger を勧めているレッスンプロのことは信用しない方がいいです。
マーケティングはうまいと思いますが、これでは上達することはできません。
コストも高いですし、買う意味ないです。
一部のレッスンプロがこれを推している理由が全く理解できません。
1位: true plane
パッティングの連取器具ですが、まずデカイ。邪魔。やっててつまらない。
このプレーンに沿って、ストロークすれば正いプレーンが身につきます、と言うものですが、上記の理由で継続して使えません。
邪魔なのは、なんとか我慢するにしても、ストロークしていて楽しくない。
楽しくないから続かない。
2022年1月時点での、ショートゲームで有効な練習器具をベスト5です!
5位 The Rail
The Railは、本気でプロを目指している大学生選手から教えてもらいました。
とにかく、この上をボールを落とさずストロークできるようになれば、ショートパットの不安は消える、とのことで。
実際使ってみると、初めはなかなか落とさずストロークできなかったのですが、慣れるにつれ、ショートパットの不安が消えました。
また、家で簡単にセットアップできるのもいいところですし、The Rail に写った自分の顔の位置を確認することで、適切なボールとの距離を矯正することもできます。
4位 アライメントスティック
言わずと知れた、プロもよく使っているアライメントスティック。
私の場合、20cmくらいの幅でスティックを平行に置いて、クラブヘッドを真っ直ぐにテイクアッくして真っ直ぐにフォローを出すイメージの練習に使ってます。
いろんなものが発売されていますが、横線が入っているものがいいです。
横線が入ってないと、ヘッドがどこへ抜けるのがいいのかがわかりません。
3位 EX Putt
少し高額ですが、買って損はないです。
アマチュアゴルファーはパッティングの練習量が圧倒的に不足していると思うのですが、パッティングの基本スキルである、方向性と距離感を練習するには最高の練習器具です。
時間を忘れて練習できます。
2位 スマホアプリ「KiZuKi」
ゴルフスイング診断アプリは色々出ていますが、このKiZuKiが抜群に良いです。
自分でラインを引いて手の位置や、頭、腰の位置、スイングプレーンがずれていないかをチェックできます。
他のアプリは、無駄に診断機能などが入っているのですが、そういうのは要らないですよね。
なんと言ってもシンプルで、操作性が良い。
無料なのも良いですね。
1位:谷将貴コーチ監修 シンプルマスターオンプレーン
この器具はすでに販売終了して、購入できないようなのですが本当に買って良かったです。
- 左腰の外側に垂直に立てて、スティックに腰をスライドさせて当てることで、重心移動を矯正できた
- アドレスでの右膝に当てることで、右膝が前に出ないように矯正できた
- アドレスで右の尻に当てることで、お尻が前に出ないように矯正できた
など、最高の矯正ツールです。
その他にも
- 飛球線の後ろ側に置くことで、アウトサイドからクラブが入ってのスライスを矯正
のような使い方も少し前まではしていました。
何よりも、この仮想の棒を意識することで、ラウンドでも再現性があります。
スイング矯正系の器具だと、ボールを挟むものやハンガー型のものなどありますが、これらの器具は、使っているときは矯正できるものの、外してしまうと元に戻ってしまいがちなので、再現性の面でこの器具には勝てません。
この器具自体は販売を終了していますが、類似のものが出ています。
- ゴルフ練習の費用を節約したい
- 効率的に練習して、コンペで勝ちたい
すべてのスポーツに言えることですが、最もシンプルに上達する方法は「練習量を増やすこと」です。
毎日500球のゴルフボールを練習場で打ち続ければ、ミスの幅が少なくなりかなり上達できるでしょう。
自分の小学生の子供に、毎日リフティング100回を課して、週末のサッカークラブの練習にプラスして、週3回のサッカースクールに通わせれば、強豪チームでもレギュラーをとれるでしょう。
練習は嘘つかない。その通りです。
ただ、膨大な練習量を積むには、お金も時間も浪費します。
結論から言うと、ショートゲーム9打打数を縮めるのには、週2回各1時間の練習、毎日の15分の練習で十分です。
また、一回の練習で50球以上打つ必要もないです。
効率的な練習のために必要なことは以下の3つです。
- 実際のラウンドを想定した練習
- 計測
- フィードバック
1.実戦を想定した練習とは?
ドライビングレンジで見ていると、99%の人は黙々と同じクラブでボールを打っています。
ただ、ラウンドにおいて、同じ状況でボールを打つ状況は、OBの打ち直し以外ありません。
ラウンドでは、毎回違ったクラブで、違った距離、傾斜地でボールを打たなければなりません。
このラウンドの状況にできるだけ近い練習をした方が、ラウンドでのスコアが良くなるのは当然。
ラウンドに近い練習ができた人が勝ちです。
練習を3つのパートに分けることを提案します。
・ブロックプラクティス
いわゆる反復練習。クセの矯正や新しい技術を身につけるときに必要。
練習時間の10-20%を使います。
例えば、体重移動がうまくできていないので、確認するなど。
ボールを打つのは、5-15球くらいで良いです。
・ランダムプラクティス
ラウンドと同じように、毎回違った距離、弾道でショットします。
練習時間の70%程度を使います。
ランダムに、15-25球打ちます。
毎回、距離、弾道を変えて打ちます。
ランダムな距離は、スマホのランダム数値生成アプリを使うと便利です。
・ゲーム
練習の最後にゴルフのミニゲームをしてスコアをつけます。
目標のスコアを設定して、達成することを目標としましょう。
練習時間の10-20%を使います。
球数はゲームによって変わりますが、10-20球くらいです。
全体で、1時間くらいで終わると思います。
トレーニングの事例はまた後日アップしたいと思います。
2. 計測
計測なくして向上なし。
これはビジネスにおいても基本と思いますが、多くの企業ではこの計測ができておらず、ボーナス時期の食前に無能なマネージャーによって手取りが変わってしまうというアホみたいなことを繰り返しています。
ランダムプラクティスでは、ショットに対して1〜5で評価します。
1 | 明らかなミスショット、大きなダフリ、シャンク、チーピンなど OBやレッドペナルティエリア、ほとんど距離が稼げないなどのショット。 |
2 | ミスショット。 クラブヘッドには当たったが、距離、方向性、弾道のいづれか2つが大きくずれた。 グリーンエッジから20y付近に近づけることができなかった。 |
3 | まあOKショット。 距離、方向性、弾道のいづれか2つがずれていた。 前には飛んだが、グリーンに乗らずグリーンエッジから20y付近に落ちた。 |
4 | まずまずのショット。 意図した通りの、距離、方向性、弾道のいづれか1つがずれていた。 グリーンに乗ったが、ホールまで距離のあるパットが残った。 |
5 | Good shot. 距離、方向性、軌道ともイメージ通り。 ワンピン以内についている。 |
メモなどをして、記録しておきます。
また、ゲームでの、スコアも記録しておきます。
3.フィードバック
ランダムショットでの平均スコアを計算します。
エクセルオンラインなどで管理すると楽と思います。
自分で、Golf Journal をつけて、課題とよかったところを記録しておきます。
ゲームのスコアも記録しておきます。
こうすれば、スコアがよかった時、何を気をつけていたのかと言うのがわかります。スコアが悪かった時も同じく、悪い傾向が見えます。
これにプラスして、毎日15分の練習が必要です。
毎日15分の練習は、家で簡単にできるパター練習です。
- ショートゲームを構成するスキルの全体構造を説明します
- 体型的にショートゲームを学びたい方
ショートゲームは以下の4つのパートに分かれます。
- ディスタンスウェッジ(Distance Wedge)
- 30ヤードから120ヤードまでのコントロールショット
- フィネスウェッジ(Finesse Wedge)
- グリーンエッジから20ヤード以内のアプローチショット
- バンカーショット
- パッティング
これらのスキルを向上させることでショートゲームで、9打縮めることを目標とします。
このようにパートに分けることで、各パートでの目標が明確になり、どこを改善すれば良いのかが明確になります。
このような手順を”分析”と言います。
この”分析”という言葉が、ビジネスでは間違って使われている場面が多いと思いです。分析を”詳しく調べること”と認識されている方が多いのではないでしょうか。
デカルトは物事の真理を探る方法として、明証、分析、総合、吟味と言うステップが必要と述べました。
本来、分析とは、詳細に物事を調べることではなく、物事を観察して、分けることができるものを分ける作業のことです。
分析することのメリットは、「全体として見ると、複雑すぎてわからないものを分けて考えるとシンプルになる」ことと、私は理解しています。
野球のピッチングの守備において、「先発、中継ぎ、抑え」と分けて考えたり、サッカーで「フィールドを縦に5レーン」に分けて考えたり、ビジネスの脅威分析で「供給、顧客、競合、代替品、新規参入」、個人の購買プロセスを「AIDMA」に分けたりすることを分析と認識しています。
このように分けて考えることで、複雑な問題がシンプルになります。
気にしないといけないところは、このシンプルにすることが重要であること。
たまに、分けたものをさらに複雑にしてしまう人がいますが、それは分析の本来の姿ではありません。
例えば、「AIDMAだと、購買プロセスを説明できないから、これからはカスタマージャーニーを」ということで、すげー複雑なカスタマージャーニーを作って、一生活用されない事例が大企業のマーケティング部では毎日のように繰り返されています。
横道にそれてしまいました。
ショートゲームに戻ると、今は4つに分けました。
次に必要なのは、各パートで目標を設定することです。
ここでは、OKRというビジネスで使う目標設定の方法を活用してみます。
OKRとは、各パートに分けたパートごとに目標を設定して、各パートの目標を達成すれば、全体の目標が達成できるように設定できる仕組みのことです。
OKRについて知りたい方はこれらの書籍を参照ください。
まず、目標(Objective)は、
「ショートゲームで、-9打スコアアップすること」
です。
これを各パートごとに割り振っていきます。
4つのパートがありますが、バンカーショットだけは特別でコースによってバンカーに入る確率に大きくバラツキがありますので、フィネスウェッジとバンカーショットを一緒にします。
したがって、
- ディスタンスウェッジで -3 打
- グリーンエッジから20y以内のショットで(フィネスウェッジとバンカーショットで) -3打
- パターで -3打
合計-9打とします。
この1.2.3.を、OKRでは、KR(Key Result)と言います。
KRの設定方法は、各KRが達成できたらObjective(-9打縮めること)が達成するという条件です。この3つのKRを達成すれば、Objectiveは達成できるのでOKです。
さらに、各KRに対して、さらにKRを設定していきます。各々のKRがObjectiveとなるイメージです。
KRを達成するために、達成すべき目標をその下に書いていきます。
例えば、「ディスタンスウェッジで -3打」なら、「ショットスコア※を3.5以上」などの-3打ができそうな目標を設定します。
※ショットスコアについては別記事で説明します
「ショットスコア※を3.5以上ならば、必ず、-3打縮まる」という蓋然性が完璧にあれば良いのですが、今のことろそのデータがないので、各パートで目標とすべき数字を設定します。
数字の蓋然性については、3ヶ月取り組んでみて、蓋然性が低ければ変更すれば良いので、今は「ここまでくれば、良いだろう」というレベルで設定して良いです。
全体的な構造は、マインドマップのツールで作りました。こんな感じ。
謎の数字が出ていると思いますが、気にしないでください。またご説明します。
これで、目指すべき各パートの数字が決まりました。
あとは、この数字を上げるためにトレーニングあるのみです。
- ショートゲームのボールの位置で悩んでいる方
- 超簡単な確認、修正方法も教えます
ショートゲームでのボールの位置はこれで決定です。
ゴルフクラブ以外の道具は一切使わず、一瞬で確認、修正ができてしまうので、この方法がベストだと思っています。
シャンク撲滅の記事でも紹介したのですが、この方法でシャンクもなくなります。
まずは、アドレスします。
今回は、46度のピッチングウェッジでアドレスしてます。
(結構、左に置くなー、と思う方もいらっしゃるかも)
で、そのまま体の中心にクラブを倒します。こんな感じ。
チェックポイントは、
- グリップの先端が足の踵のラインと直線か
- クラブのシャフトと左足の間に、一足分の間が空いているか
です。
多くの方は、近く立ちすぎ&ボールを中に入れすぎ、なのではないでしょうか?
ただ、このボールの位置が基本です。
これだとボールが左すぎてダフるよー、という方は、インパクトで重心移動ができていないです。
このボールの位置で、重心移動ができれば、スイングの孤が大きくなってミスが減ります。
逆に、ボールを右(内側)に置きすぎると、スイングの孤が小さくなって確率が悪くなります。
これだと、ヘッドの芯に当たらないよー、という方は普段インパクトで肘をたたんで調整してんだと思います。
これだけボールとの距離を取れば、手を伸ばした位置でボールが当たるはずです。
本来、手を伸ばした位置でボールに当てるのが最もミスが少ないはずですし、最もヘッドスピードが上がるのが手を伸ばした位置です。
ラウンドの後半になってシャンクが出始めるという方がいらっしゃいますが、それは近くに立ちすぎていて、前半は筋力が維持できて腕を縮めて打てるが、後半になると縮める筋力が維持できず、グリップが前にでてシャンクというメカニズムです。
ショートゲームでは、クラブを短く握って狭いスタンスでアドレスするときもありますが、その時も基本は同じ考え方です。
短く握った分だけボールの近くに立ちます。
短く握ったところが踵のラインにくるようにします。
ボールと左足の位置の関係は同じで、左足から一足分右側に入れます。
ちなみに、このボールの位置の考え方はショットの種類に関係なく、ドライバーとパター以外のクラブは全部同じです!
- 30y以内のアプローチのザックリを本質的に無くしたい方
- ザックリを一生出ないようにするための練習方法を知りたい方
30ヤード以内のアプローチでザックリは本当にダメージデカいです。
Youtube などで上がっているレッスン動画では、パターのようにまっすぐ打て!とか、いやフェースターンしろ!とか、ボールを右足(右打ちの場合)よりに置け!とか、いやボールを右に置いたら余計にザックリする!とか、真反対すぎて混乱します。
個人的には有名レッスンプロやツアープロのYoutubeをどんなに見ても上達しないと思います。
前出のザックリ対策のように、真反対の方法を勧める動画が多すぎるからです。
はっきり言って我々アマチュアにとって、この玉石混交すぎるYoutubu動画の中から、優良な動画を選び出すのは不可能。
話がそれました。
ザックリが出ないようにする本質的な方法は、体重移動です。
正確には、体重移動ではなく重心移動といったほうがいいと思います。
基本的なメカニズムは、この記事と同じです。
まず、ショートゲームの名手ジョーダンスピースのセットアップとインパクト付近を見てみましょう。
スピースのセットアップ
インパクト付近
こうやってラインを引かないとわからないくらい微妙な差に見えますが、インパクト付近で左側に重心移動しています。
タイガーウッズのセットアップ
タイガーウッズも見てみましょう。
スピースに比べて少しボールを右側にセットアップしているのですが、インパクト付近ではやはりボール一個分左に重心をシフトさせています。
タイガーの場合は、インパクトでボールの真上に重心が来ています。
スピースもタイガーも、フルショットの時のように、体の中心(チ○コ)がボールを追い越すほどではないすが、大体ボール1個(4-5cm)くらい左に動いています。
少しの体重移動なので、動画などでなんとなしに見ていると、重心移動していないように感じますが、ボール一個分くらい左に体全体をシフトさせているのが現実です。
アマチュアゴルファーのほとんどはこれができていなくて、スピースの逆で体重が右側にシフトしています。
これだと、当然、最下点がボールのかなり後ろになるのでザックリします。
短いアプローチでも、必ず左側に体重をシフトしていかなければなりません。
練習方法は、この記事と基本的には同じなのですが、セットアップしたところより、左側5cmくらい外側にスティックを刺してインパクトでスティックに左腰が当たるように練習します。
練習場だから、芝にスティック刺さらねーよ!という方はこちら。