レイドオフスイングのP5も特徴的

レイドオフスイングのP4も特徴的ですが、トップから切り返しで腕がダウンスイングで9時の位置にくるまでのP5も特徴的です。

特にシャフトの角度を変えないようにすることが大事です。

これができると、手元の位置が体に近くなりスイングが安定します。

切り返しでは右腰をトップの位置から動かさない意識 

トップの右腰の位置をダウンスイングで変えないイメージで、切り返していきます。 

右腰の位置をトップに残したままのイメージを持つことで、体とボールの間にスペースができます。 

このスペースを作ることはゴルフスイングでメリットしかないので、必ず気をつけて欲しいです。 

ターゲットに背中とお尻を向けたまま、切り返していく 

右腰を残したまま、ターゲットに背中とお尻を向けたまま切り返していきます。 

これもスペースを作るための意識です。 

積極的に腰を回していくべき、のようなレッスンもありますが、レイドオフスイングにおいて、腰を早く回し始めると右腰が前に出て、懐のスペースがなくなりクラブシャフトが寝たままボールに向かってしまい、大きく左に曲げてしまうスイングになってしまいます。 

上半身は閉じたままダウンスイングを始動していきましょう。 

シャフトの角度を変えない 

レイドオフスイングの特徴的なところですが、後ろから見て、P4のトップの位置からシャフトの角度を変えないように下ろしていきます。 

そのためには、クラブのヘッドを下に下げるくらいのイメージでヘッドを落下させる意識が必要です。

また、P4で右肘を背中につけるイメージと書きましたが、同じく右肘を背中につけるイメージで下ろして来ます。

「これでボールに当たるのか」、と思うくらい極端にやらないと、シャフトの角度を変えないまま下ろすのは難しいと思います。 

切り返しの初期
腕が9時の位置、シャフトの角度が変わっていない

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P4 トップの位置 

レイドオフスイングのトップの形は特徴的です。 

レイドオフにとって、最も重要な位置と言っても過言ではありません。 

トップから切り返しでは、クラブの動きを上げる方向から振り下ろす方向へ、切り返す必要があるため、注意するポイントが非常にたくさんあります。 

トップで考えすぎると、スムーズな切り返しができないため、直前の素振りとP4直前のP1、P2、P3の部分で準備できているようにすることが大切です。 

トップの形を意識するのではなく、素振りからP1からP3の動きで結果的にトップが作られるようになるのが理想です。 

右腰を飛球線方向へボール一個分引く 

正面から見て、セットアップから右腰が1個分(4cm程度)空いている状態を作ります。 

1個分というと小さい動きのように思われるかもしれませんが、かなり意識しないと1個分の4cmは空きません。 

セルヒオ・ガルシアのP1。右腰の位置が、タグホイヤーのロゴの右端
セルヒオ・ガルシアのP4 P1の腰の位置からボール一個分ほど右に入っている

左手首を掌屈させる 

左手首はしっかり掌屈させます。 

掌屈の方向は、手首をひねらず、真っ直ぐに掌屈させます。 

手首をひねってしまうと、背屈方向に手首が曲がってしまいますので、きをつけてください。 

ただ、左手首の掌屈を意識しすぎるとスイングを壊してしまいます。

右脇を締める意識で結果的に左手首は掌屈されますので、左手首を意識し過ぎなくて良いです。

右脇を締めて、右腕は腕相撲で負けているイメージで 

右脇を締めて、右肘を脇ではなく背中につけるくらいの極端なイメージで右肘の位置を後ろに引きます。

右腕は、腕相撲で負けているイメージ、もしくは、クラブヘッドが手より下に落とすイメージで、しっかりレイドオフ方向に持っていきます。 

イメージしづらい方は、右肘を真下に向けるイメージでも良いです。かなり両肘が近くになる感覚になります。

コンパクトトップ 

腕は45度くらいがちょうど良いです。 

45度というと、かなりのコンパクトトップのイメージです。 

クラブの角度が、時計の針で言うと、10時くらいの位置で止めるくらいでちょうど良いです。

レイドオフスイングの名手、セルヒオ・ガルシア、ジョン・ラームはかなりのコンパクトトップです。

10時くらいの位置で止めると、クラブが重力で落ちやすくなりレイドオフにしやすくなります。

切り返しでは、クラブをトップの位置に置いてくる

切り返しでは、下半身を先行させて、クラブはトップの位置に置いて来るようにしましょう。

そうすることで、インサイドからボールを捉える事ができます。

スライスで悩んでいる方なんかは、ぜひ、クラブをトップに置いて来るイメージでスイングしてみてください。

アウトサイドイン軌道が修正できます。

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レイドオフスイングのP3 

レイドオフで正しいP3を作ることの目的は、P4の準備です。 

レイドオフスイングにとってP4は、”ダウンスイングを決める決定的なポイント”なので、たくさんのチェックポイントがあります。 

P4で意識しないといけないチェックポイントをできるだけ減らしたいところです。 

P4のポイントもチェックして、P3でできることはやっておきましょう。 

P3での手の位置 

スイングプレーンの上のラインから出ないようにします。 

とくかく、これが重要です。 

セルヒオ・ガルシアのP3

切り返しをすでに始める 

P3の位置ですでに切り返しを始めます。 

レイドオフスイングの基本は、コンパクトトップです。 

コンパクトのトップを作るため、早めに切り返しを始めます。 

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クイーン・オブ・レイドオフ 植竹希望

セルヒオ・ガルシアがレイドオフスイングのキングだと思いますが、女子では、世界をみてもこれだけレイドオフスイングを身につけている選手はいないと思います。 

クイーン・オブ・レイドオフの植竹希望のスイングを解説します。 

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P1 スタンダードなセットアップ。グリップはかなりのストロンググリップ 

グローブのマークが正面を向いています。 

左手はかなりのフックグリップです。 

自分の目線で見ると、ナックルが4つは見えているくらいです。 

ただ、右掌はターゲットに向かって正面を向くようにグリップしてします。 

目の前の人と握手するようなイメージです。 

後ろから見ると、足の甲、膝、脇のラインがほぼ直線で結べる、スタンダードなアドレスです。 

シャフトのラインと、ボールと肘の上を結んだラインからクラブヘッドと手が出ないようにスイングするのが基本です。 

腕は肩から地面に真下ではなく、少し前に出ています。

手を真下に下ろして構えてしまうと、体とクラブの間にスペースができずに、クラブをインサイドから下ろしづらいのですが、少し前に手を出すことでスペースを確保しています。

もしかしたら本人としては、結構手を前に出しているイメージかもしれません。

P2 シャフトが地面と平行の位置で、クラブヘッドがインサイド側へ 

手はスイングプレーンの内側を通っています。 

レイドオフのお手本セルヒオ・ガルシアはシャフトプレーンのラインを手が通過ますが、植竹プロの場合は、プレーンの間を通っています。 

少しだけですが、手元が浮き気味のP2です。 

手元が少しだけ浮き気味なので、クラブヘッドが少しインサイドに入って、プレーンの下側を通ります。 

ガルシアも若干、インサイドに引いていますが、ほぼプレーン上を通っています。

ドロー系の弾道をイメージしていると思います。 

個人的には、この時点でもう少し体でクラブをあげる意識を持った方が良いのではないかと思います。

P3 腕が地面と平行の位置で、手元が少し上がる 

手の位置が、シャフトプレーンの上側(ボールと肘を結んだライン)のラインを通ります。 

ガルシアに比べて、少しだけ手元が上の位置を通ります。 

P4 かなりコンパクトなトップで掌屈を入れる 

トップでは、プレーンの上側に手が上がります。 

レイドオフスイングの特徴的なところで、シャフトが下側のプレーンより、”寝て”いる状態になります。 

手がプレーンを外れますが、シャフトがレイドオフの状態なので、手を体の近くに戻し安くなります。 

手がこの位置で、クロストップだと、手を戻してくるのが非常に難しくなります。 

腕は、地面と45度くらいで、女子プロの中ではかなりコンパクトなトップです。

また、前から見て右腰がボール半分くらい飛球線側にシフトしています。 

女子プロでこれくらいコンパクトなトップはかなり珍しいです。 

2022年3月現在、世界ランクNo.1で、一見コンパクトなトップに見える、コ・ジン・ヨンでも、45度以上、手は上がっています。

かなり早い段階で切り返していかないと、これくらいのコンパクトトップにはならないです。 

植竹本人はP2あたりですでに、切り返しを入れているイメージだと思います。 

トップがコンパクトなので、掌屈しているようにあまり見えませんが、かなり掌屈を入れているイメージです。 

レイドオフスイングでは、トップでの左手首の掌屈は必須なので、アマチュアが真似する場合はかなり意識して掌屈を行う必要があります。

P5 ダウンスイングで腕の角度が地面と平行、シャフトの角度がP4と変わらない 

後ろから見て、P4のシャフトの角度と全く同じ角度で、クラブが真下に移動しダウンスイングが始まってます。 

これは、植竹希望の特別なところです。 

ここで、シャフトの角度をP4と同じに下ろしてくることで、P6以降での手元の位置が決まってきます。 

ここでのシャフトの角度が実現できれば、P6以降で手元を体の近くを通すスイングができます。 

P6 シャフトが地面と平行の位置、まだシャフトの角度がP4と変わらない 

P6のあたりまで来ても、後ろから見てシャフトの角度がP4と変わりません。 

植竹本人は、ダウンスイングでは「右肘を背中につけるイメージ」と雑誌で語っています。 

これも植竹希望の特徴的な部分です。 

P7 インパクト直前からインパクト 

シャフトプレーンより、下側のインサイドからインパクトを迎えます。 

インサイドアウトの軌道になり、ドローを打ちに行っていることがわかります。 

インサイドからヘッドが入っている程度は結構大きいです。 

その時の調子によって、プルプッシュが出てしまうことがあるかもしれません。 

もう少し、クラブヘッドがシャフトプレーンを通れば、もっと安定したアイアンショットが打てるのでは、と思います。 

ただ、体に近い腕の位置は、なかなかできるものではありません。 

ここまで体の近くを腕を通るのは、引きつける力が強いだけでなく、P4からP6までシャフトの角度が変わらず、重力のままに真下に下ろしてくることができているからです。 

P8 インパクト後のシャフトが地面と平行 プレーン上を通る 

P8以降を意識するのは難しいですが、ドローヒッターの典型で、シャフトプレーンの上側をなぞるようにフォローを出していきます。 

P9 インパクト後の腕が地面と平行の位置 脇あたりからクラブヘッドが抜ける 

P9では、脇あたりの位置からクラブヘッドが抜けて、インサイド方向に振り抜いて行っています。 

ガルシアと同じくらいの位置でヘッドが抜けますが、ガルシアのスイングではシャフトがフォローでもっと立っています。 

植竹希望はもっとシャフトを立てた方が、ボールの軌道は安定すると思います。 

P10 綺麗なフィニッシュ 

女子プロの典型的な綺麗なフィニッシュです。 

まとめ 

ドローヒッターのクラブヘッドの起動ですが、少しインサイドアタックの度合いが強いスイングです。 

P4からP6までの、シャフトの角度が変わらないのが天才的。 

このP4からP6をアマチュアが習得できれば、非常に強力な武器になると思います。 

これができることで、手元がインパクトで体の近くに持っていくことができます。 

これだけ手元を近く持って来れるのは、USのLPGAトップクラスの女子プロでもほとんどいないです。

ただ、インサイドアタックの度合いが若干強いため、ミスヒットの確率も若干高くなります。 

2021の住友生命Vitalityレディス 東海クラシックで3Wのティーショットを左に曲げて池に入れたショットがあった記憶がありますが、これだけインサイドアタックの度合いが強いと、左に曲げるミスが出やすいです(プロなので、その確率は非常に低いですが)。

プロなのでフェードも打てると想像しますが、もう少しP2から手元を上げず、体でクラブをあげるイメージでクラブヘッドをアウトに上げて、フェード気味のスイングを習得すれば、無敵なのでは、と思ってしまいます。

長年馴染んで日本でのランキングも上位を維持している中でドローからフェードに持ち球を改造するのは、かなり勇気がいることと思いますが、この部分が修正できれば世界でも活躍できると思います。

そのためには、ガルシアのように手とクラブヘッドがプレーン上を動くスイングに修正することが必要です。

練習場ではうまく打てるのに、コースではうまく打てないという方は多いと思います。 

その90%くらいは、ズバリアドレスの向きがズレているのが原因です。 

コースと、練習場で最も違うのは、景色です。 

練習場では、まっすぐのラインを見つけやすいですが、コースには、ターゲットにまっすぐ向いたマットはありません。 

それが、アドレスの向きがズレる原因です。 

「いや、ちゃんとスパット見つけて、まっすぐアドレスしているけどなー」と思っているあなた!ほぼ、9割の方が、アドレスで目標より右側を向いてます。 

私も、まっすぐ向いていると思ってましたが、実際は、かなり、右を向いてました。 

実際、最近、コメディアンが Youtube で、ゴルフのラウンドの動画をアップしていることがありますが、それをみると、ほぼ毎回、ターゲットに対してアドレスの向きがズレています。 

なので、打つ前に、ミスかグッドショットかがわかります。 

たまたま、まっすぐ立てた時は大体うまく打てています。 

アドレスの向きが合っていれば、たとえ、ミスしても、ターゲットから大きくずれることはなく、大怪我をしません。 

アドレスの向きが右にズレているときは、うまく打つとプッシュアウトして林の中、林を嫌がってインサイドから入りすぎてチーピン、たまたまフックがかかるとフェアウェイという感じです。 

うまく打つと林の中なので、50%の確率でまっすぐ打てる方は、50%の確率で林の中です。 

たまたまフックがかかる確率は、20-25%くらいだと思うので、うまく打てる確率は、グッと減ってしまいます。 

たとえば、このアドレスだと、完全に林方向の右を向いてます。 

右にしか、行かないアドレスです。 

結局、右の林方向に行ってしまいました。 

これも、アドレスがサブグリーンの方向で、たまたまフックが出たらグリーンオンのアドレスです。 

この癖がついていると、かなりフックをかけないとうまくいかないので、スコアを大きく崩しやすいです。 

ここまでアドレスの向きがズレているプロは皆無です。

自分では気づかないところなので、実際のコースで後方から動画を撮ってもらってチェックすることを強くお勧めします。 

また、コメディアンの Youtube でアドレスの向きから、結果を予想してみましょう。

アドレスの向きがズレていると、8-9割の確率でミスが起こっているのがわかるでしょう。

クラブシャフトが地面と並行(9時)の位置で、腕は8時くらいの位置での、レイドオフスイングのP2です。 

地味なようですが、このP2が後のスイングを全て決めていきます。 

始動は非常に重要なセクションなので、ここで間違った癖がある場合は早めに修正した方が良いです。 

レイドオフスイングを実現する練習器具3選↓

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腕は体の近く、クラブヘッドは飛球線にまっすぐ引く 

腕は体の近くで、手がシャフトプレーンにそうように上げていきます。クラブヘッドは、まっすぐ引いていきます。 

そうすると、後ろから見ると手よりクラブヘッドの方が外側か手と同じ位置でに上がっていき、ヘッドが9時の位置で手とクラブヘッドがプレーン上にきます。 

プロでも多少の違いがあります。

実は、このように手元を近くにするためには、手だけ身体に近くを通す意識だけではこうなりません。

プロのようにクラブが9時の位置で、後方から見て手をプレーン沿ってあげるには、腰から回して行かなければなりません。

クラブを体の正面から外さないように、身体でクラブをあげていきましょう。

そうすれば、手元がプレーンから外れないはずです。

ほとんどのアマチュアゴルファーは、身体の正面からクラブが外れてしまっているため、プロのようにテイクバックで手元が体の近くを通すことができていません。

ファウラーのP1からP2の間。手はシャフトプレーンの少し下を通る
ファウラーのP2。シャフトプレーン上に手があります
ガルシアのP1からの始動では、シャフトが少しインサイドに上がる。手はプレーンの少し上。
ガルシアのP2。シャフトプレーンの少し上に手。プレーン上にクラブヘッドがある。

クラブヘッドが9時の位置で、クラブフェースは背骨と並行 

いわゆるシャットフェースでクラブを上げていきます。 

クラブヘッドが9時の位置で、クラブフェースが背骨と並行になるようにします。

もしくは、ボールに対してずーとフェースが向いているという意識でも良いです。

イメージしやすい方でやってみましょう。

クラブヘッドは真っ直ぐ引く

手元は体の近くを通りますが、クラブヘッドは真っ直ぐ引きます。

クラブヘッドもインサイドに入ってしまうとトップでシャフトクロスしてしまいますので、注意が必要です。

左手首の角度を変えないようにテイクバックするとクラブヘッドは真っ直ぐ引けます。

間違いと修正方法 

手の位置が内側に入りすぎるアマチュアはあまりいないと思います。 

多い間違いは手元が浮いてしまうことです。 

自分は手元を近くに上げてつもりでも、かなり手元が浮いてしまっている方が多くいます。 

まず後方から動画を撮って、手元がプレーンをなぞるように上がっているか、確認しましょう。多くの方は、かなりプレーンからずれてしまっているはずです。 

その場合は、ボールを腕とお腹で挟んでテイクバックする練習を何度も繰り返して、手元が浮かないようにしましょう。 

イメージしにくい場合は、テイクバックで腕の三角形の隙間を正面に向ける意識で上げていきましょう。かなりキツイのですが、これでちょうどです。

こちらの動画のイメージがわかりやすいです。

レイドオフスイングでのP1(セットアップ)は非常に重要です。 

レイドオフスイングを身につけるための練習器具はこちら!

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グリップ 

レイドオフスイングのPGAツアーの選手でもグリップの形は多少のバリエーションはありますが、概ね、”かなりの”ストロンググリップが基本です。 

セルヒオ・ガルシア 

ダニエル・バーガー (かなりのストロンググリップです)

植竹希望 

ジョン・ラームはスクエアに近いグリップですが、多くのレイドオフスイングのゴルファーはかなりのストロンググリップです。 

ジョン・ラーム 

目安としては、上から見たときに、これくらいのストロンググリップ。 

結構ストロンググリップです

昔から、左手の拳が3個ぐらい見えるのがストロンググリップと言われますが、実際は拳が4つくらい見えるくらいまでストロングに握るくらいで良いです。 

実際、ダニエル・バーガーは、もっとストロングに握ってますが、拳4つくらい見えてしまうくらいで、ちょうど良いと思います。 

ストロンググリップで握ることで、左手首の角度を維持しやすくなり、手元を近くに引き寄せることが容易になる効果があります。 

気をつけないといけないのは、右手です。 

右手は、ストロングではなく、ターゲットに対してまっすぐセットアップします。 

スタンス 

スタンスもプロによってかなりバリエーションがありますが、おすすめは。 

右足をしっかり開く 

です。 

多くのアマチュアはダウンスイングからインパクトにかけて、右膝が前に出て力のないスイングになってしまっています。 

多くのプロは、右膝が前に出ず、まっすぐターゲット方向に右足を伸ばして、力をボールに伝えます。 

右足をしっかり開けば、右膝が前に出ずらくなります。 

リッキー・ファウラーは、しっかり右足をオープンにするタイプです。 

リッキー・ファウラー 

左足もオープンですが、右足ほどオープンにしていません。 

一般的には、右足は少し開くか、ターゲットに向けて垂直と教えられると思いますが、右足が前に出やすいアマチュアは、右足をしっかり開くことを意識すべきです。 

角度としては、時計の位置でいうと、1時から、1時半くらい。これ、かなり開くイメージです。 

ボールの位置 

アマチュアはダフるのを嫌って、ボールを軸足側に置きすぎる傾向にあります。 

ボールの位置は、左足より一足分右足側におきます。 

かなり左側に置いていると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、プロはこの辺りに置いています。 

これくらいボールを左に置いて、しっかり左側に体重移動してボールを捕らえることで長いインパクトゾーンを作ることができます。 

右側にボールを置いてしまうと、スイング軌道が小さくなってしまい、ミスの確率が上がってしまいます。 

ボールとの距離はクラブの長さ分離れます。 

ボートとの距離についても、近くに立ちすぎる方が多いので、気をつけてください。 

腕は前に伸ばした方が良い

個人差がありますが、腕は伸ばした方がレイドオフトップは作りやすくなります。

単純に、伸ばした方がフラット気味のスイング軌道に近づくからです。

クラブの長さによっても変わりますが、目安はミドルアイアンで構えた時に、腕と地面の角度が垂直ではなく、10度くらい角度がつくように構えるようにしましょう。

腕の角度はミドルアイアンでこれくらい

クラブが長くなるにつれて、より手が前に出る角度が大きくなり、アプローチショットでクラブを短く握るようになると、垂直に近くなります。

たった5度ですが、普段、腕と地面の角度が垂直で構えている方にとっては、かなりの違和感があると思います。

プロによっても個性がありますが、ほとんどのPGAプロは手が前に出て地面と角度がついています。

ロリー・マキロイは腕の位置を垂直に近く構えるタイプですが、レイドオフスイングのセルヒオ・ガルシアや、リッキー・ファウラーは、手元を前に出してセットアップしています。

私はレイドオフのスイングに取り組んで、劇的にゴルフが変わりました。 

それまでは、クロストップ気味のスイングでしたが、これだと、調子の良い時と悪い時の波が激しい。 

時には80台前半で回れるものの、その次の週になるとシャンク連発で100越え、シャンクを直すのに1ヶ月ほどかかるが、シャンクが治ると今度はチーピンに悩まさせる、ようなループを繰り返していました。 

そんなループで調子の悪い時にたまたま極端なレイドオフでスイングしてみると、今までなかった感覚でスイングすることができました。 

動画をとってみると、極端な動きをしているつもりが、手元が体の近くを通って綺麗なスイング。 

このレイドオフを続けてみることにしました。 

今では、過去の調子が悪い=>良い=>悪いのループが極端に減りました。 

レイドオフスイングのメリットはさまざま語られますが、最も大きなメリットは 

・手元をインパクトで体の近くに引き寄せることが容易で、スイングプレーンが安定する 

です。 

レイドオフのスイングでは、トップのシャフトの位置が外側にあるため、手元をまっすぐ下側に下ろしやすくなります。 

そのため、プロのように手元を近くに引き寄せやすく、結果、シャフトがプレーンの近くを通ります。 

レイドオフスイングの対局として、クロストップのスイングがありますが、クロストップのスイングでも結果を出しているPGAのトッププロは多数います。 

ロリー・マキロイは、クロストップで結果を出している選手の代表です。 

レイドオフをしなくても、マキロイのように強烈な筋力や柔軟性で手元を引き寄せることができれば手元を引き寄せることができます。 

ただ、クロストップで手元を引き寄せるのは、アマチュアには非常に難しいです。 

レイドオフスイングを身につければ、力がなくてもインパクトで手元を近くに持ってくることができます。 

むしろ、自然にインパクトで手元が近くなる、と言った方がいいかもしれません。 

スイングの安定性を手に入れることができるレイドオフの代表的な使い手は以下の通り。 

セルヒオ・ガルシア 

個人的には、キングオブレイドオフと言ってもいいと思います。 

ドライバーからアイアンまでの正確性が極めて高い。 

ジョン・ラーム 

2022年2月時点で、世界ランクNo.1。飛距離、正確性とも非常に高いレベル。試合に参加すれば、ほとんど10位以内に入ってくるイメージ。 

ダニエル・バーガー 

日本ではあまり知名度がないかもしれませんが、PGAツアーで4勝している選手。 

リッキー・ファウラー 

最近はあまり上位に入ってくることがないですが、かなり極端なレイドオフスイングの使い手です。 

日本の男子プロではあまり見当たりませんが、2021年時点でアマチュア世界NO.1の 

中島啓太 

選手は、極端では無いですが、レイドオフスイングの使い手です。 

LPGAでの女子選手では、私が知る限りあまりレイドオフトップの選手は思い当たりませんが、日本の女子では素晴らしいレイドオフでスイングするプロがいます。 

植竹希望 

上田桃子 

以下の選手たちも極端なレイドオフではありませんが、レイドオフ気味のスイングに近年改造しています。 

松山英樹 

渋野日向子 

個人的な観察によると、アマチュアゴルファーでレイドオフのスイングを身につけている方はゼロに近いと思います。 

統計をとっているわけではありませんが、ツアープロでもどちらかというと少数派の印象です。 

実際、LPGAや、日本の男子ツアープロで、レイドオフスイングの選手を見つけるのは難しい。 

おそらく、自然にゴルフクラブを振れば、オンプレーンかクロストップのスイングになるからだと思います。 

ゴルフをしたことがない子供にスイングさせて、レイドオフのスイングをする子供はほとんどいないでしょう。 

レイドオフスイングを身につけるには、それなりのコツが必要です。 

P1からP10まで、体型的に解説していきたいと思います。 

続く 

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グリーンリーディングは、グリーンに上がる前から始まってます。 

というか、グリーンに上がる前に9割決まっていると思っても良いです。 

ほとんどのアマチュアゴルファーは、グリーンに上がってからボールの後ろに回ってグリーンを読み始めます。 

中にはエイムポイントのような手法を取り入れている方もいるかもしれませんん。 

ただし、グリーンリーディングはグリーンに上がる前、セカンドショット時に9割終わらせておくべきです。 

グリーンに上がってからは、微調整をするだけ。 

ちなみに、グリーンの傾斜を事前にコースのWebサイトなどで確認するのもほとんど意味ないです。 

18ホール全部のグリーンの傾斜を覚えるのは至難の技です。 

まず、基本のグリーンリーディングから。 

グリーンは基本的に奥が高くて手前が低い設計になっています。 

当然、例外もありますが基本は奥が高くて、手前が低いです。 

ということは、ピンが中央に立っている場合、物理の法則で考えれば、以下のような転がりになります。 

ピンの右側に落ちれば左へ曲がるライン、左側に落ちれば右へ曲がるラインが残ります。 

ピンの真横が最も曲がり幅が大きい。 

これが基本です。 

通常のグリーンならば、グリーンに上がる前にラインのイメージはすでにつけることができるはずです。 

あとは、グリーン上で多少の調整をすれば良いだけです。 

シンプルに考えるなら、ピンの右側らな左に曲がる、左側なら右に曲がる、これを頭に入れておきます。 

ただ、ホールによって、多少の調整をする必要があります。 

小田急藤沢ゴルクラブの1番ホールのグリーンの例。 

フォールスポットが少し中央からずれています。この辺り。 

ここが一番低い地点なので、ラインとしてはこうなります。 

ラインより右側なら左に曲がる、左側なら右に曲がります。 

セカンドショット時にここまでは把握しておきます。 

あとは、フォールラインを意識してグリーン上で曲がりはばを調整してストロークするだけ。 

まず、大きな視点で傾斜を読むことが大事。 

ビジネスでも同じかと思います。 

いきなり、個別の課題の話題に拘泥するマネージャーをよく見てきましたが、その方法でうまくいく可能性は50:50です。 

なぜなら、大きな視点で見てないからです。 

大きな視点で見れば、AとBの選択肢があった場合、A:B=70:30 などと分析できるはず。 

70の方に投資して、後の30%を細かな施策で埋めていく。 

これがで多くのマネージャーはできていません。 

Youtube のゴルフレッスン動画で、「右肘を体を密着させてインパクトすべき」、というのを見ますが、実際のところ、右肘を体につけてインパクトしているプロはあまりいません。 

タイガーウッズ 

Driver
Iron Shot

ドライバー、アイアンともに右肘が体についてはいません。 

拳一個分くらい離れています。 

右肘が体にくっついているプロとしては、トミー・フリートウッドでしょうか。 

フリートウッドは右肘を体に密着させてスイングしている

ただ、フリートウッド以外で右肘を体にくっけてインパクトを迎えるプロを探す方が難しいです。 

松山のドライバー
Scott のアイアンショット

右肘を体につけたままインパクトを迎えるプロが少数派ということは、必ずしも右肘を体に密着させることは上達のためには必須ではないということ。 

多くの人が右肘を体に密着させるようにスイングしようとすると、体が回りすぎてチーピンが出てしまったり、右膝が出てシャンクするというエラーを引き起こしてしまうでしょう。 

プロの多くに共通していることは、右肘を体に密着させることではなく、両脇をしっかり締めることです。 

密着させるべきは両脇です。 

右肘を体に密着させる練習をする代わりに、両脇をしっかりしめる練習をしたほうが良いと思います。 

練習方法としては、ティーを使ったドリルが効果的です。 

ティーを両脇に挟んでスイングをすることで両脇を締める感覚をつかめるでしょう。