ミラノ・コルティナ五輪のフリースキーのトレンド
2025-26シーズン、スキー板選びのキーワードは**「特化型」への回帰と「高耐久・軽量化」の融合**です。
- スイングウェイトの徹底的な軽量化
高回転トリックをメイクするため、板のトップとテールの重量を極限まで削ぎ落とす技術(スリムチップやカットアウト)が標準化しています。 - バター・プレス性能と反発力の共存
「柔らかいだけ」の板はもう古い。しならせやすいけれど、弾くときは爆発的な反発を生む「フレックス・コントロール」が進化しています。 - 着地の安定性(Landing Gear)
巨大化するキッカーや硬いハーフパイプに対応するため、足元の剛性はより高く、エッジグリップ性能が向上しています。
これらを踏まえ、今買うべき間違いのない8本をランキング形式で紹介します。
おすすめ人気トップ8選:ツインチップスキー
1. FACTION | STUDIO 1
~現代コンペティションシーンの覇者、精密機械のような一台~
北京五輪以降、コンペシーンで圧倒的なシェアを誇るFACTIONが、プロ選手のために開発した「STUDIO」シリーズ。その中でもパーク&パイプに特化したのがこの『STUDIO 1』です。
- 特徴: 以前のCTシリーズの操作性と、Prodigyシリーズの耐久性を高次元で融合。カーボンとポプラコアのハイブリッド構造により、踏み込んだ瞬間に爆発的なポップ(反発)を生み出します。着地時の「ビタッ」と止まる安定感は、まさにスタジオ録音のようなノイズの無さを連想させます。
- 五輪トレンド: ビッグエア級のキッカーでもブレない剛性を持ちながら、スイングウェイトが軽く、高回転トリックへの導入がスムーズ。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★★
- キッカー: ★★★★★
- モーグル: ★★★☆☆
- 不整地: ★★★☆☆
- オフピステ: ★★☆☆☆
- オンピステ: ★★★★☆
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★★☆☆☆ (板の反発が強く、ある程度の脚力と技術がないと扱いにくい)
- 中級者: ★★★★☆ (高く飛びたい、スピンを回したいという目標があるなら最適)
- 上級者: ★★★★★ (性能をフルに引き出せば、最強の武器になる)
- エキスパート: ★★★★★ (コンテストシーンでの信頼性は抜群)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 90mm |
| 長さ (cm) | 165, 171, 178, 183 |
| 重量 (片足) | 約1680g (178cm) |
2. ARMADA | EDOLLO
~スタイルの神、ヘンリック・ハーロウのシグネチャー~
フリースキーの歴史を変えたレジェンド、ヘンリック・ハーロウ(Henrik Harlaut)の愛機。長年愛され続ける、スタイルマスターのための名機です。
- 特徴: 最大の特徴は「ノーズが柔らかく、足元からテールにかけてしっかりしている」独特のフレックス。これにより、ノーズバターが驚くほど簡単に決まります。太めの98mmウェストは、着地の安定感だけでなく、春のシャバ雪やちょっとしたパウダーでも遊べる許容範囲の広さを持っています。
- 五輪トレンド: 「回転数勝負」とは一線を画す「スタイル勝負」の象徴。クリエイティブなライン取りや、独自の動きを表現したいスキーヤーに最適。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★★
- キッカー: ★★★☆☆
- モーグル: ★★☆☆☆
- 不整地: ★★★★☆
- オフピステ: ★★★☆☆
- オンピステ: ★★★☆☆
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★★★☆☆ (太くて安定感はあるが、フレックスに癖があるため基礎習得には不向きかも)
- 中級者: ★★★★★ (プレストリックやバターを覚えたいなら最高の教科書)
- 上級者: ★★★★★ (独自のスタイルを表現するためのツールとして)
- エキスパート: ★★★★★ (ヘンリックのような創造的なラインを描くならこれ一択)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 91mm |
| 長さ (cm) | 164, 172, 180 |
| 重量 (片足) | 約1900g (180cm) |
3. FISCHER | NIGHTSTICK 90
~伝統と革新の融合、リアル・ツインチップの復権~
アルペンスキーの技術力を背景に、FISCHERが本気でフリースタイル界に再投入した『NIGHTSTICK』シリーズ。97mmモデルはシリーズ中最も汎用性が高いモデルです。
- 特徴: 完全なサンドイッチ構造によるグリップ力の高さは、さすがフィッシャー。アイスバーンや硬いアプローチでもエッジが抜けません。チタナル素材により振動吸収性が高く、高速域での安定性はトップクラス。左右対称に近いシェイプで、スイッチライディングの違和感が皆無です。
- 五輪トレンド: 欧州選手が愛用する「信頼性」の塊。コンペティションで勝つための安定性と、フリーランも楽しめる走破性を両立しています。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★☆
- キッカー: ★★★★★
- モーグル: ★★☆☆☆
- 不整地: ★★★★☆
- オフピステ: ★★★☆☆
- オンピステ: ★★★★★
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★☆☆☆☆ (重量があり、剛性が高いため、初心者にはオーバースペックで扱いにくい)
- 中級者: ★★★☆☆ (カービングターンがしっかりできる中級者なら、パイプやキッカーでの安定感に感動するはず)
- 上級者: ★★★★★ (高速アプローチや巨大キッカーでの信頼感は随一)
- エキスパート: ★★★★★ (プロレベルの負荷にも耐えうる頑丈さと反応速度)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 90mm |
| 長さ (cm) | 163, 170, 177, 184 |
| 重量 (片足) | 約1950g (177cm) |
4. LINE | Tom Wallisch Pro
~パークスキーの教科書、ミスター・プレッツェルモデル~
パークスキーの基準を作った男、トム・ウォリッシュが開発。パークを滑るために必要な要素がすべて詰まった、迷ったらこれを選べば間違いない一本。
- 特徴: 「Fatty Base & Edge」と呼ばれる通常より太いエッジとソールを採用しており、レールやボックスでのハードな使用に対する耐久性が抜群です。メープルマクロブロックコアによる反発は軽快で、スイングウェイトも非常に軽く、素早い切り返しやスピンの導入が容易です。
- 五輪トレンド: スロープスタイルのジブセクション攻略に不可欠な「タフさ」と「操作性」。どんなアイテムにも臆することなく突っ込んでいける相棒です。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★★
- キッカー: ★★★★☆
- モーグル: ★★★☆☆
- 不整地: ★★★☆☆
- オフピステ: ★★☆☆☆
- オンピステ: ★★★☆☆
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★★★★☆ (操作性が良く、頑丈なので最初の1本としても優秀)
- 中級者: ★★★★★ (パークの基本から応用まで、すべてを学べる完璧なバランス)
- 上級者: ★★★★☆ (ジブメインのライダーには最高だが、超巨大キッカーでは少し剛性が物足りないかも)
- エキスパート: ★★★★☆ (トム・ウォリッシュのようなクリーンなスタイルを目指すなら)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 90mm |
| 長さ (cm) | 157, 164, 171, 178 |
| 重量 (片足) | 約1800g (178cm) |
5. ARMADA | ARV 94
~新時代のオールマウンテン・フリースタイル・スタンダード~
K2のOMEN等と並び、タフなフリースタイルスキーの代名詞的存在。ARVシリーズの中核を担う94は、パークからフリーランまで全てをカバーします。
- 特徴: 最新の「w3Dgewall(ウェッジウォール)」構造を採用し、サイドウォールの耐久性とエッジの結合力を劇的に向上させつつ、軽量化に成功しています。足元はしっかりしていますが、トップとテールには適度な遊びがあり、バタートリックも可能。パークを流しつつ、ゲレンデ脇の地形でも遊びたい欲張りなスキーヤーに最適です。
- 五輪トレンド: パークという枠を超え、山全体を使ったスロープスタイルのような滑りに対応。一本で何でもこなせる万能性は、現代のシーンにマッチしています。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★★
- キッカー: ★★★★☆
- モーグル: ★★★☆☆
- 不整地: ★★★★☆
- オフピステ: ★★★☆☆
- オンピステ: ★★★★☆
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★★★★☆ (癖がなく、どこでも滑れるので上達が早い)
- 中級者: ★★★★★ (これ一本でパークもフリーランも一日中楽しめる)
- 上級者: ★★★★★ (耐久性が高く、ハードな使用にも耐える信頼感)
- エキスパート: ★★★★★ (どんなコンディションでも対応できるプロスペックの万能機)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 94mm |
| 長さ (cm) | 157, 164, 171, 178, 185 |
| 重量 (片足) | 約1650g (178cm) |
6. HEAD | OBLIVION 94
~五輪金メダリストの創造性を支える相棒~
北京五輪スロープスタイル金メダリスト、アレックス・ホールや、X Gamesの常連イェスパー・ジェイダー(Jesper Tjäder)らが愛用するHEADのフリースタイルライン。
- 特徴: HEADらしいレース譲りの滑走性の良さが特徴。アプローチでの加速が速く、アイテムへのエントリーが楽になります。トップとテールは比較的柔らかめに設定されており、イェスパーのようなトリッキーな動きや、予想外のリカバリーにも対応します。耐久性も高く、ハードなジブセッションにも耐え抜きます。
- 五輪トレンド: 独創的なトリックと、それを支えるスピード性能。テクニカルなレールトリックからビッグエアまで、現代のコンペティションに必要な要素を網羅しています。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★★
- キッカー: ★★★★☆
- モーグル: ★★★☆☆
- 不整地: ★★★☆☆
- オフピステ: ★★☆☆☆
- オンピステ: ★★★★☆
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★★★☆☆ (走りが良い板なのでスピードコントロールが必要だが、操作性は悪くない)
- 中級者: ★★★★★ (キッカーのアプローチで減速してしまう悩みを解決してくれる)
- 上級者: ★★★★★ (リカバリー能力が高く、攻めたトリックに挑戦できる)
- エキスパート: ★★★★★ (アレックス・ホールのような異次元の動きを支えるポテンシャル)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 94mm |
| 長さ (cm) | 163, 170, 177, 184 |
| 重量 (片足) | 約1750g (177cm) |
7. VOLKL | REVOLT 90
~表彰台を狙うためのコンペティション・ウェポン~
Volklのプロチームが開発に参加し、スロープスタイルとビッグエアで「勝つ」ために作られたピュア・コンペティションモデルです。
- 特徴: コアの密度を調整して反発力を極限まで強化。トップとテールの形状がシェイプアップされ、スイングウェイトが非常に軽くなっています。足元のキャンバーもしっかりしており、硬いバーンでのカービング性能も抜群。遊び心というよりは、「キレ」と「高さ」を追求するアスリート向けです。
- 五輪トレンド: ビッグエアコンテストでの高回転・高難度トリックをメイクするためのスペック。余計な要素を削ぎ落としたソリッドな乗り味です。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★☆
- キッカー: ★★★★★
- モーグル: ★★☆☆☆
- 不整地: ★★★☆☆
- オフピステ: ★☆☆☆☆
- オンピステ: ★★★★☆
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★★☆☆☆ (反発が強く硬めなので、初心者は板に弾かれてしまう可能性あり)
- 中級者: ★★★★☆ (ジャンプの抜けを良くしたい、高さを出したいなら最適)
- 上級者: ★★★★★ (競技志向の練習にはこれ以上のものはない)
- エキスパート: ★★★★★ (世界で戦うためのスペック)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 90mm |
| 長さ (cm) | 168, 174, 180, 186 |
| 重量 (片足) | 約1750g (174cm) |
8. ATOMIC | BENT 90
~クリス・ベンチェラーのアートが宿る、最軽量クラスの翼~
パウダーからパークまで、山全体を遊び場に変えるBENTシリーズのパーク&オールマウンテンモデル。
- 特徴: 特筆すべきはその「軽さ」。HRZN Tech(ホライゾンテック)というスプーン状のチップ形状により、表面積を増やしながら重量を削減しています。これにより、パウダーでの浮力はもちろん、バター系トリックでの「面の使いやすさ」が際立ちます。フレックスは柔らかめで、力の無い方や女性、パーク初心者でも扱いやすいのが魅力。
- 五輪トレンド: 競技スペックとは少し異なりますが、「自由な表現」というフリースキーの根源的な楽しさを体現。パークだけでなく、春のコブや地形で遊びたいスキーヤーに支持されています。
【性能評価 5段階】
- ジブ・パーク: ★★★★☆
- キッカー: ★★★☆☆
- モーグル: ★★★★☆
- 不整地: ★★★☆☆
- オフピステ: ★★★★☆
- オンピステ: ★★★☆☆
【レベル別おすすめ度】
- 初心者: ★★★★★ (非常に軽く柔らかいので、初めてのツインチップとして最高)
- 中級者: ★★★★★ (グラトリ、地形遊び、パーク流しと、遊びの幅が広がる)
- 上級者: ★★★☆☆ (柔らかすぎるため、巨大キッカーや高速域ではバタつきを感じるかも)
- エキスパート: ★★★☆☆ (スタイル重視の滑りには良いが、ハードな競技には不向き)
【スペックデータ】
| 項目 | データ |
|---|---|
| Waist幅 | 90mm |
| 長さ (cm) | 157, 166, 175, 184 |
| 重量 (片足) | 約1600g (175cm) |
2025-26シーズン、あなたの一本はどう選ぶ?
ミラノ・コルティナ五輪に向けたトレンドと、あなたのレベルを掛け合わせることで、最適な一本が見えてきます。
- これからパークを始めたい・遊びたい(初心者~中級者): ATOMIC BENT 90 や ARMADA ARV 94、LINE Tom Wallisch Pro が、操作性が高く上達をサポートしてくれます。
- 特定のスタイルを極めたい(中級者~上級者): バターなら ARMADA EDOLLO、独創的なライン取りなら HEAD OBLIVION 94。
- 高さを出し、大会で勝ちたい(上級者~エキスパート): FACTION STUDIO 1 や VOLKL REVOLT 90、FISCHER NIGHTSTICK のような剛性の高いモデルを選びましょう。
新しい板を手に入れて、2025-26シーズン、雪山で誰よりも輝くスタイルを刻み込みましょう!

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